本村凌二のレビュー一覧

  • 教養としての「ローマ史」の読み方

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    クレメンティア(慈愛)を切り口にした分析は面白かった。ポリス時代の(弱者を切り捨てた上での)平等に基づく慈愛、カエサルの親分から子分への慈愛、キリスト教の強者から弱者への慈愛。

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    2021年02月01日
  • 教養としての「世界史」の読み方

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    教養としての世界史とあるが、特にローマをルーツとしている欧州人の思想、常識について述べられている。著者の専門が古代ローマ史ということもあり、何かとローマの話を引き合いに出してくる。
    名前ローマ史でええやん!となる。

    ただ、強い専門性はないので世界史をルーツとしたグローバルスタンダードやちょっと世界史を読み直そう、勉強し直そうという人におすすめの本。
    考え方の切っ掛けやヒントをくれる。

    私は中国史や東南アジア史も好きだったので、ん?となった。これら、特に後者は全く触れられない。

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    2021年01月22日
  • 教養としての「世界史」の読み方

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    コテンラジオというpodcastが気に入ったので知識の補完できないかと思って読んでみたところ、最初の方は近しいものがあってとても面白かった。
    読みすすめるに連れ、古代ローマを専門とする著者が専門外のことを書いてる部分が増えて、感想や想像が増えてきて辛くなってきた。想像で断定しない真摯さはあるものの書籍というフォーマットで専門外の割合が増えるのは悩ましいのと、【高齢者が話す専門外の知識は情報が古い】ことに改めて気付けたのは良かった。
    知らなかったことが色々書いてあるのは面白かった。ジャガイモやトマトは元々ヨーロッパになかったとか、逆にアメリカに馬がいなかったとか。

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    2020年05月23日
  • 教養としての「世界史」の読み方

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    これは歴史好きのためではなく、世界史を一般教養として学ぶ人のためのものだということをまず理解しなければならない。
    内容は古代ローマ史がほぼ中心だが、教科書には載らない世界史の裏エピソードのようなものが面白かった。授業中の先生の豆知識のような感じで。。

    大学の教授で学生相手に教えているだけに、世界史を面白いと思わせるかに重きを置きつつ今後の世界を考えることへの切り口になることが著者にとって喜ばしいことなのではないだろうか。

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    2020年04月22日
  • 教養としての「ローマ史」の読み方

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    世界史の面白さが詰まっているローマ史。その大きな流れを捉える

    ●本の概要・感想
     ローマの誕生から滅亡までのストーリーを追って説明する。教科書的な記述だけでなく、著者の意見や価値観を表してくれるので面白い。例えば「カエサルのカリスマ性は世界史の中でも5本の指に入るに違いない」「キリスト教の迫害を行ったためか、ディオクレティアヌス帝の評価が不当に低くなっている。彼は優秀な統治者であったし、自ら在位を譲った後にも先にも最後の皇帝だった。」「ローマ人の強みは寛容さだった。それを失い、国としても瓦解し始めた」などなど。歴史は事実だけ追っていてもなかなか面白がれないため、詳しい人に解釈の仕方を教えても

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    2020年04月10日
  • 教養としての「世界史」の読み方

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    ローマ史の部分は面白い。読みやすい。ただ、文明史観の所は、この人、ジャレド・ダイヤモンドとかよんでないのかな、と思ってしまう。あと、宗教観は、一神教と多神教のステレオタイプで居酒屋の雑談レベルかも。これ欧米の人々が読んで、日本の学者の宗教に対するレベルを推し量られてしまうと不安になります。少し古いタイプの典型的な日本の学者なんでしょうね。とても良いローマ史学者だとは思うし、人柄の良さも滲み出てるので、少し書きすぎました。

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    2020年04月05日
  • ローマ帝国 人物列伝

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    ローマ帝国史について、人物を中心にしてその歴史群像をたどっている。新書であり、写真がないのは仕方がないとして、広く浅くカバーしており、ローマ史を振り返る一冊として、よく出来ている。

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    2020年02月27日
  • 教養としての「ローマ史」の読み方

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    ローマ帝国の誕生から繁栄、そして衰退まで。
    三国志などとは違った、西洋人の考え方が反映されているようで面白い。よくも悪くも組織的なのが特徴

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    2019年10月19日
  • 東大名誉教授がおしえる やばい世界史

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    世界史を学ぶと言うよりは、ざーっと流れを知りながら、世の中の偉人の表と裏を、少しユーモアに知れる感じの本。
    もちろん高校(大学受験)で世界史Bを山川で学んだ人なんかには、色々と思い出すことが多いだろうしおすすめの一冊。(二周目は読まないだろうけど。)

    appleのスティーブ・ジョブズの奇行まで色々と紹介されているが、史学のミソは「歴史を紡いでいるのは人」であり、「人と人のつながり」が歴史を動かしてきたということ。人が作ってきた(正確には記録してきた)歴史に名を残した人物も所詮は我々と同じ人で、偉人の部分だけじゃなく、人間らしい部分も知れる良い機会になった。どうしても教科書で学ぶとパーフェクト

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    2019年10月14日
  • 一冊でまるごとわかるローマ帝国

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    ローマ帝国の歴代皇帝が紹介されている。優れた者、人格者、暴君、浪費家など様々な皇帝が登場する。最後は混ざりあってしまった感じだ。
    骨肉の争いが多く、夫婦間、親子間の殺害もあったようだ。

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    2019年10月11日
  • 東大名誉教授がおしえる やばい世界史

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    ネタバレ

    まあザックリと世界史をおさらいできてよかったかな。けっこう「ヤバい」の内容が面白くて読んじゃった感じ。

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    2019年09月22日
  • 東大名誉教授がおしえる やばい世界史

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    気になる
    アメリカの先住民族をインディオと表記
    小学生の頃は、インディアン
    その後はネイティブアメリカンって呼ぶようになった
    またインディオに戻ったの?
    それとも当時の呼び方に敢えて拘ったの?

    マリー・アントワネットが、マリ・アントワネット
    リンカーンがリンカンとか
    ちょいちょい落ち着かない

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    2019年08月11日
  • 30の「王」からよむ世界史

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    読書録「30の「王」からよむ世界史」3

    監修 本村凌二
    編著 造事務所
    出版 日経ビジネス文庫

    p278より引用
    “ 翌年、ナポレオンはイタリア遠征でオー
    ストリア軍に快勝します。さらに、イギリス
    とインドの通商路を破壊するためエジプト遠
    征を決行します。このとき、「あの遺跡(ピ
    ラミッド)の頂から4000年の歴史が君たちを
    見下ろしている」と言って兵を鼓舞しました。
    人心をつかむのがうまい、ナポレオンらしい
    パフォーマンスです。”

    目次より抜粋引用
    “ハンムラビ王
     アレクサンドロス大王
     アウグストゥス
     カール大帝
     ルイ14世”

     古代ローマ史専門の文学博士監修による、
    世界史

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    2019年07月15日
  • 教養としての「世界史」の読み方

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    筆者がローマ史好きで誇りに思っていることが伝わってきた。
    この本を読むことを通して、歴史に対する新しい視点を持つことができた点はよかった。

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    2019年03月13日
  • 「穴場」の喪失

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    学生時代に読みたかった。あるいは雑誌で写真入りで流し読みしたい感じ。ファンでないときつい。こういう居酒屋談義とかはエルマガとかのが流儀あって面白い。

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    2019年02月20日
  • ローマ人に学ぶ

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    伝説上の建国から西ローマ帝国の廃位まで実に1200年の歴史を人類史に刻み、紀元二世紀前半の最大判図の時代には東はアラビア半島から西はポルトガルまで、南はサハラ砂漠から北はスコットランドまでの広大な領土であったローマ帝国。紀元二世紀頃の地球の人口の三分の一はローマ帝国の領土内に生きていたという。
    ローマ人は、子供の教育に熱心で、子供の教育は家長の一番の仕事であったという。父祖の遺風、どんな風に考えるべきか、いかに振る舞い行動すべきか、その基準を父親は若者に例示し、着実に伝えていった。ここにローマ帝国の繁栄の秘密がある。日本の武士道の考え方に通ずるものがあり興味深いです。
    この荒廃した現代では、ロ

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    2019年02月16日
  • 集中講義! ギリシア・ローマ

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    ギリシャとローマを比較する、という両者の区別があまり厳密になされていない自分にとっては都合のよい一冊。

    では実際、本書を読むことによって両者への理解が深まったかというと(どういった期待で本書を読むのかにもよるが)自分は「一般的にはこう」という歴史的事実が、それほど根拠のあるものではないという点において理解が深まったので読んでよかった。

    本村氏の「まとめ力」は高い。問題はそれが紋切り型にも感じられてしまうない点で、またそのため事実に即して考えて話している訳ではなく、「多分こうだ」をつなげてストーリーとしてグイグイと「読ませる」タイプに思えた。

    一方で桜井氏は、過度の一般化を避け、とくに優劣

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    2018年11月21日
  • 教養としての「ローマ史」の読み方

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    ローマ帝国の歴史といえは、塩野七海女史の書かれた「ローマ人の物語」が有名で、今から10年以上前に完成したものですが、私の場合は文庫本化されるのを待って、読破した記憶があります。全部で43冊でした。

    この本の著者の本村氏の本は私にとっては初めての出会いでしたが、ビジネスマンが社会人生活を送るうえで溜めになる教訓めいたことも書かれてあって、タイトルにあるように「教養として」読むことができたと思います。

    特にローマがなぜ拡大したのか、衰退したのか、衰退している間の皇帝は何をしていたのか、特に、この本は、衰退期になんとかして元の状態(領土)に戻そうとして、苦労したこと、それを引き継いだ皇帝はさらに

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    2018年07月16日
  • ローマ帝国 人物列伝

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    独裁者を嫌う共和制ローマゆえにカエサル暗殺が起こったというのは知っていても、なぜ独裁者を忌避したのか、共和制以前のローマについてはまったく不勉強だった。
    本書でその辺の概略を掴むことができる。
    しかし、始まりはいいのだが、終わりがなんとも尻窄み。なぜ最後がアウグスティヌスなのか。せめて西ローマ帝国の終焉まで書ききってこそではないのか。あとがきの類もないのでなんだかフェードアウトみたいに終わった。

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    2018年06月25日
  • 教養としての「ローマ史」の読み方

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    そこそこ面白かったけれど、「教養としての世界史の読み方」と「30ポイントで読み解くローマ帝国衰亡史」を読んだ後では、あまり新しい情報はなく、読まなくても良かったかも。

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    2018年06月06日