板垣巴留のレビュー一覧
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レゴシは、大人への階段を登ろうとしていると言うより、自分の肉食獣としての正体は十二分に解っていても抗いたいが為に「知る」事へ進んでいる。レゴシの性格上、その歩みは慎重に見えながら冒険心に満ちている。彼は根っからの男の子なんだろう。
ルイ先輩は闇落ちしたのだろうか、否。彼は矛盾を体現する事で現実を逆手に取ろうとしている。本能だ、と言い切ってしまえば簡単な事にNOを突きつけようとしている。一見、所詮は本能が勝つのだと諦観している様にも見えるが、彼が諦めたとは到底思えない。
ルイの身を案じるイブキ…のような存在は、カネキくんには居なかったんだよなぁ。協力者は居ても。この差がデカい気がする。カネキ -
ネタバレ 購入済み
好き(食べたい(可愛い(美味そ
彼女が好きなのか食べたいのかもわからないまま、雌ウサギをライオンのヤクザ事務所から救出するために、武闘派パンダ(草食)とともに乗り込む若きオオカミ。
オオカミに生まれたものの、周囲から肉食獣として見られることに傷つき、でも傷ついてないふりをして生きてきた優しいオオカミが、雌ウサギを食い殺そうとする敵と戦うことにオオカミとして生きる意味を見つける。
草食獣と肉食獣が共存する街は一見すると平和だが、肉食獣の本能は街の恥部である裏市場で解消されていることは公然の秘密。矛盾は決して表に出ることはなく、草食獣殺し事件は闇に葬られることもしばしばである。
市長のライオンは肉食獣としての自 -
Posted by ブクログ
彼らは限りなく人に近いがどこまでもケモノである。
がおったーやズーマップなど、インターネットも当たり前に存在する現代がモチーフの世界。そこに住むのは肉食獣や草食獣に鳥類爬虫類、様々な動物。人の理性と獣の本能を併せ持った思春期の少年少女たちは、全寮制の学園で恋に部活にと青春を謳歌し、悲喜こもごもの集団生活を営んでいる。
差別があり偏見がある。上下があり優劣がある。
主人公のレゴシは無口で風変わり、陰気なハイイロオオカミとして孤立し、同じ演劇部員だったアルパカ食殺事件の犯人(?)ではと誤解される。
すれ違い食い違い空回る動物模様がとても面白い。
作中登場するキャラクターはいずれも二足歩行する -
Posted by ブクログ
『BEASTARS』3巻の、レゴシのこの言葉「大人になるってそういうことなのかよ…ッ!!」が、青臭いのは青臭いんだけど、完全に大人な年齢の自分にも響くんだよな…大人と言う言葉でしかこの年のレゴシには表現しようがなかっただけで、こう言う気持ちは年関係なく諦めきれずに持っていたりするもんだ…
無論の事、作者のミスリードも含まれているのだが、レゴシがテムを殺したのではないとは思うが、彼が自分の本能を自覚してないからこそ、無意識で殺した可能性もある。だから3巻で頑なにビルを否定したのも、裏返せば自分の本能を肯定する事になるからかもしれん、と言う読み方も出来るミステリ…
レゴシの、俺はそっち側へは行かな -
無料版購入済み
どこかで見た絵柄…と思ったらビースターズの作者さん!こんな話まで描くとは、意外でした。しかし凶悪な外見を持つお化けと、それに惹かれてしまう普通の可愛い女性、というのはこの方の作品のテーマなのかな、と思ったりします。しかし、個人的に優くんも嫌いじゃないのですが、ゴウさんがイケメンすぎますね笑