キャロル・オコンネルのレビュー一覧

  • 生贄の木

    Posted by ブクログ

    キャロル・オコンネル『生贄の木』創元推理文庫。

    キャシー・マロリー・シリーズの第10作。マロリーの物語は一体どこへと向かうのか…ここ何作かは天才ハッカーのようなマロリーのコンピューター技術を駆使した捜査も描かれなくなり、一風変わった普通の刑事になってしまった感が強い。

    森の中で袋に入れられて木から吊るされたパーティーガール、変質者、狂気に冒された配給所の聖女。目撃者は妖精のような幼女。奇妙な、奇妙な事件の行方は…

    0
    2018年04月03日
  • ルート66 下

    Posted by ブクログ

    キャラバンにいる大人が相次いで殺される。刑事も殺される。犯人は誰?ーー。女刑事マロリーの追跡が続き、犯人を追い詰める。犯人との最後の一騎討ちが見もの(読みどころ)。本作は女刑事マロリーのシリーズものである。私は本作しか読んだことがないので、もしかすると他の作品から読んだ方が良かったかもしれない。なんとなく、本作品でシリーズが完結した感があるので。また、海外作品にはありがちだが、登場人物の性別が名前だけでは判別できないなど、読むのに少し苦労した。

    0
    2018年03月19日
  • ウィンター家の少女

    Posted by ブクログ

    マロリーのシリーズ、8作目。
    とある屋敷内で起きた事件と、58年前にそこで起きた怪事件を捜査するマロリー。

    キャシー・マロリーはニューヨーク市警に所属するが、天才ハッカーでかなり自由な立場というか、普通の人の手には負えないユニークなキャラ。
    完璧な美貌だが本人は自覚していないという。
    兄のような存在の相棒ライカーと、署には内緒でやっている仕事のパートナーのチャールズに心配されつつ、突き進んでいきます。

    由緒あるウィンター邸に、保釈中の犯罪者が侵入?
    邸内には、70歳の老婦人と小柄な姪しかいなかった。
    58年前、9人もの犠牲が出た大事件は未解決のまま。
    老婦人は以来行方不明だったネッダで、事

    0
    2018年02月19日
  • クリスマスに少女は還る

    Posted by ブクログ

    登場人物がたくさんいてごちゃごちゃするところと,その割に魅力的な人物に欠けるところがあるけれど,たった10歳の少女達の生命の輝きが,特にサディーの一風変わった魅力がこの本の軸だ.精神科医の守秘義務のあり方も考えさせられた.

    0
    2017年12月23日
  • ルート66 上

    Posted by ブクログ

    いつもマロリー物は読み終わった後も胃の辺りにもやーっとした感じが残るのだが、今回は初のハッピーエンド!
    凄惨なサイコパスの殺人も、無能で狡猾なFBIの捜査官もどこかに追いやられて、マロリーのこれまでの日々を思う。
    まだシリーズは続くみたいだが、マロリー、そしてチャールズはどうなるのだろう。

    0
    2017年04月07日
  • ルート66 下

    Posted by ブクログ

    (上巻より)

    マロリーがイリノイ州の若い警官に、
    彼女にしては、懇切丁寧に我慢強く「仕事」を教えていた場面は感動的だった。

    いつも人と関わらない、関わる気もない、
    関わった場合は脅迫か暴力か毒舌のマロリーが、
    ルートの自動車修理工やキャラバンの子ども達とそれ以外の関係にあったのが良かったのかも。

    0
    2017年04月06日
  • ルート66 上

    Posted by ブクログ

    今回の作品は良かった。
    理由はよくわからない。

    舞台が、マロリーの地元ニューヨークでないことか。
    追い詰める相手がFBIや子供捜索団を率いるリーダーといった強者だからか。
    マロリーのルーツを探る旅だからか。
    破たんしたと思ったチャールズとの関係がそうでなかったからか。
    ラストがハッピーエンドだったからか。

    (下巻へ続く)

    0
    2017年04月06日
  • クリスマスに少女は還る

    Posted by ブクログ

    少女二人が力を合わせて無事の脱出を祈るように読んでいたが最後の最後に、えっ、そうきたか…どんでん返しくらうとは…マジか~ 
    女目線で読むと、ルージュ派(赤毛)or アーニー派(金髪)どっちに惹かれるかってとこですが、私はアーニーかなw アリとも元さやに戻ったようで…って、えっ戻ってなかった?花ことば「友達でいよう」か ん~、アーニーよ、それでいいのか⁉

    0
    2016年11月22日
  • クリスマスに少女は還る

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    分厚くて、読みきれるのか心配になったけど、癖のある登場人物ばかりのわりにスラスラ読めた。職業倫理を守りすぎ!もう少し融通を利かせれば…と思ってしまった。記念品の隠し場所は、犯人の残忍さが現れていて、吐き気がした。自分より弱い者に手を出すなんて、本当に許せない。
    結末は、驚いて読み返した。犬への合図が犯人に届かなかったのは、そういうことか!と納得。
    サディーもルージュもアリも、そしていつの間にかアーニーも好きになっていく不思議な物語だった。

    0
    2016年08月29日
  • 愛おしい骨

    Posted by ブクログ

    ミステリーなんだけど愛の話だった
    かと言ってミステリー要素がおざなりになっているわけでもないのでそこも良かったです。
    町の情景、そこに住む人たちの様々な人生やその真実の描写もどこか幻想的?というか情緒があって素敵でした。
    あと町の人が割と独創的な人達ばかりでちょっと笑いました。

    0
    2016年07月31日
  • クリスマスに少女は還る

    Posted by ブクログ

    アカン、外国語文学を読めるスキルをもっと磨かなアカン。背景の理解に時間がかかるし、それでもなお理解し切れていないところもあるし。会話分も、日本語なら言外に含まれた微妙なニュアンスまで汲み取れるところが、表面通りの内容しか理解出来ん。結果、主人公たちの感情の機微が追い切れず、最期に準備されたタネ明かしの醍醐味も、存分に味わえたとは言い難い。あり得ない話なんだけど、十分な存在感を持って彼女は存在し、感動と仰天のクライマックス。人気作品というのも納得の充実作とは思うんだけど、上記理由で個人的ベストな作品とは思えず。残念です。頑張ります。

    0
    2015年12月15日
  • クリスマスに少女は還る

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    少女が二人誘拐された。
    一人は副知事の娘で超がつくほどの美少女。
    もうひとりは、中の上くらいの家の女の子。しかし、とにかくユニーク、ホラー映画マニアで悪趣味ないたずらもしょっちゅう、およそ正反対の二人だが無二の親友。
    実はこの町では10年以上前から何度も類似の事件が起きている。美少女が誘拐され、クリスマスの朝に凌辱された遺体が発見されるというおぞましい未解決事件。
    さらに犯人は捕まっているものの類似事件が過去にあり、その被害者は今回の事件を担当することになるハンサムな警察官の双子の妹。
    双子と言っても、二人はありえない一卵性双生児の兄妹で離れがたく結びついていた。
    彼が優秀な子供たちが集められ

    0
    2015年08月24日
  • クリスマスに少女は還る

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    *クリスマスを控えた町から、二人の少女が姿を消した。十五年前に双子の妹が殺された刑事ルージュの悪夢が蘇る。そんなとき、顔に傷痕のある女が彼の前に現れ―。一方、監禁された少女たちは力を合わせ脱出のチャンスをうかがっていた…。巧緻を極めたプロット。衝撃と感動の結末。超絶の問題作*

    まさかこういう話だったとは!原題「 囮の子」もいいけど、この邦題には唸らずにはいられない。
    「みなさんはあの子を愛さずにはいられなくなるわ」。その言葉通り、ホラー映画フリークの超問題児でやんちゃ過ぎる、勇敢で健気なサディーに心底魅惑された。これは、「少女たち」の救済と贖罪の物語。そして、クリスマスに少女は還る。

    0
    2015年05月23日
  • クリスマスに少女は還る

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    サディーのお母さんの「みなさんはあの子を愛さずにはいられなくなるわ」の言葉は、読者にとってもその通りだ。冒頭の登場シーンのサディーの印象はちっとも良くないのに、読み終えてみれば一番魅力的なキャラクターは間違いなくサディー。前半を乗り切れば彼女が活躍する中盤からは本当に面白い。
    主人公格の一人美貌の青年警察官ルージュ・ケンダルにそっくりで一心同体の双子の妹スーザンの存在はルージュが少女誘拐の捜査にのめり込む重要なファクター。彼ら双子にまつわる表現にはなにやら背徳的な雰囲気(果たして一般的米国人は妹にAIMMなどと書くものなのか!?)を感じたが別になんでもなかった。考えすぎか。
    ルージュが警察官と

    0
    2015年07月15日
  • クリスマスに少女は還る

    Posted by ブクログ

    ひとつ、ひとつのピースがあるべき場所に収まりパズルが完成すると、切ない気持ちがこみ上げた。
    虐げられた犬、顔に傷があるアリの謎、双子の妹が誘拐され殺害されたルージュ、そして新たに誘拐された2人の少女。
    切ないけど、前向きな様子が窺えたので読後感は悪くなかった。
    エピローグでは、「え、サディーはそういうことだったの?」と驚きでしたが、私としては母親が想像した通りだったらいいのにと思ってしまう。
    緻密な構成も素晴らしかったけど、物語を引っ張る登場人物たちが魅力的でした。
    アリに歪んだ愛情を持つアーニーも最後には好きになっていた。
    この作者さんは、女性の刑事を主人公にしたシリーズものを書いているよう

    0
    2015年02月06日
  • 天使の帰郷

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    マロリーの過去がわかる、という意味では面白かったが、
    仲間割れというか、マロリー、チャールズ、ライカ―の三人が腹を探り合うところが、どうも楽しくない。

    また猫が出てきたが、扱いが可愛くないし、
    マロリーに対抗できる強烈な個性の老女オーガスタも
    エキセントリックだし、なんだか。

    また宗教が悪者だし。

    0
    2015年04月21日
  • 死のオブジェ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    残念ながら、前作の猫は出てこなかった。

    屋上での籠城とか、フェンシングの戦いとか、
    たまにディテールについていけなくなることがあるが、
    おおむね面白かった。

    ラストでチャールズが勇気を振り絞って告白したのに、
    マロリーが逃避行?とは、
    次回作がどうなることやら。

    0
    2015年04月21日
  • アマンダの影

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前作よりだいぶ面白かった。
    が、それは猫が登場したからかも。
    古いバージョンなのか、表紙も猫でかわいかったし。

    ストーリーとしては、いきなり幕開けで主人公が殺されたが、
    そのショッキングさが生かされていな感じ。
    判事をやりこめて、少女を救い出して、
    事件解決以外も大活躍で、胸がすっとするが、
    チャールズをもうちょっと大事にしてあげて。

    次作にも、この猫が登場すると良いんだけど。

    0
    2015年04月21日
  • 氷の天使

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    フロスト警部の後ろの広告が面白そうだったので。

    運が悪いというか、間が悪いというか、
    直前まで読んでいた
    パトリシア・コーンウェルの検死官シリーズの
    主人公の姪ルーシー・ファルネリとキャラクターがかぶりすぎ。

    すごい美人とか、スタイルが良いとか、
    善悪の基準があいまいだとか、
    ハッカーだとか、
    他人を寄せ付けない性格だとか。

    そのため、どうも比較してしまうというか、
    印象が悪くなってしまうというか。

    ただし、
    こちらの作品の方が、
    ミステリーとしてひねりがきいているし、
    表現がピリッとしている。

    今後の展開に期待か。

    0
    2015年04月21日
  • 死のオブジェ

    Posted by ブクログ

    ヒロインのマロリーが魅力的で、このシリーズが大好きです。
    本書はシリーズで最もミステリーらしい良い作品だと思います。

    0
    2014年04月30日