キャロル・オコンネルのレビュー一覧

  • クリスマスに少女は還る
    「小説という毒を浴びる」で紹介されていなければ読まなかった。
    紹介頂いて桜庭一樹さんには感謝。
    良かった。
    最後も、あーそんななんだと驚きあるし。
    もっとボリュームがあっても良かったな。もっと登場人物の話があって欲しかった。
    ルージュのお母さん良い感じだったし。
  • クリスマスに少女は還る
    再読です。

    エピソードの積み重ねにそれぞれきちんと意味があり、この長さである必然性があると感じました。

    再生と赦しの物語でもありますが、完全に作者の都合によって語られるのではなく、誠実に登場人物たちと向き合った結果作り上げられた作品のように思えました。
    エモーショナルなだけの作品ではないように感...続きを読む
  • 修道女の薔薇
     マロリーシリーズ。
     (最後? これ以降新作でてないらしい)

     修道女が行方不明になり、その捜索が依頼される。彼女には盲目の甥がいて、彼の行方もわからなくなっていた。
     数日後、修道女は、市長官邸の前に置かれた複数の死体の中で発見された。
     
     全く接点が見えなかった事件たちが、つながり絵になっ...続きを読む
  • クリスマスに少女は還る
    クリスマスを控えたある街で二人の少女が姿を消す。事件を追う警察官ルージュは15年前に双子の妹を殺された過去を持つ。監禁されながらもなんとか生き延びようと力を合わせ奮闘する二人の少女のパートと、警察、法心理学者、両親たちが事件を追う側のパートが交互に進む。少女たちの強さは涙が出るほどだが、大人たちの奮...続きを読む
  • クリスマスに少女は還る
    よく練られたストーリー。
    いくつもに折り重なるプロット。
    はじめは複雑に感じるが一気に引き込まれる世界観。。少女は誰に助けられたのか。
    最後に訪れるクリスマスにふさわしい奇跡とは。
  • 愛おしい骨
    独特な世界観。
    折り重なるプロット。
    よく練られたミステリー。そして、人間の心のひだをよく描いていると思う。
  • 生贄の木
    マロリーのシリーズ、10作目。
    ヒロインの過去に関わるため重要な「ルート66」に続く作品。
    原作でもこの間は4年、間が空いています。

    キャシー・マロリーはニューヨークの刑事。
    完璧な美貌だが、特異な育ちのために普通の感情をほとんど理解しない変わり者で、天才ハッカーでもあります。
    前作で幼い頃の謎が...続きを読む
  • 修道女の薔薇
     550頁。いつもなら二日ほどあれば読めるペースなのだが、6日かかった。これがキャロル・オコンネルに取り組むときのきっとぼくの平均的ペースである。スピーディに読み進めない。きっと作者もスピーディには書いていない。すごく丹念に凝りに凝ったレトリックを駆使して、本シリーズのヒロイン、キャシー・マロリーを...続きを読む
  • 修道女の薔薇
    訳者のあとがきで新作が出てないと知る。
    未訳の作品リストをずらりと紹介されたきり、邦訳の出版が止まってしまっているよりはマシなのかな?(T ^ T)
    まだまだマロリーの活躍?が読みたい!
  • ゴーストライター
     マロリーシリーズ。

     上演中の芝居の脚本家が、上演中に殺される。その芝居は、ゴーストライターなる人物に勝手に脚本が書き換えられているといういわくつきのものだった。

     役者は変人が多い。
     が、それらを凌駕するマロリーなのである。
     とはいえ、ちょっとまっとうに感じるのは、周りが変人ばかりなのか...続きを読む
  • クリスマスに少女は還る
    ややネタバレ含むかな?
    少女の誘拐がモチーフになっているので、しんどくて一気には読めなかったけど、15年前の少年少女と事件、今の少年少女と事件、大人達が絡みあって終盤一気に収束して行くのは快感。
    古さを感じなかったので、20年前の作品だという事に驚いた。

    ※ポール・マリー神父とアーニー・パイル捜査...続きを読む
  • 愛おしい骨
    ミステリ(推理もの)における犯人かもしれないくらい特徴的なキャラクタを描く方に
    ミステリ(謎解き)より力を入れてすりるでさすぺんす風味な小説
    事件全体は込み入ったものでなく
    多数の登場人物がしっかり根拠をもって奇怪な行動を繰り返すさまが延々綴られるので
    振り返って改めて構成に唸らせられる
    個人的な好...続きを読む
  • 愛おしい骨
    『クリ還』のような「わ~!」がなかった代わりに登場人物どの人をどう動かすのか?という楽しみもあり、むしろ「わ~」があちらこちらにちりばめられている。一字一句読みのがしのないようにじっくりと楽しめた。ミステリーというより人間ドラマの味わいが深くなんども反芻しながらの読書時間。時間がかかってしまったけれ...続きを読む
  • 生贄の木
     マロリーシリーズ。
     
     前作で、がっつり職場放棄をやらかしたマロリーは署内で微妙な位置にいるのだけど、まぁ、そんな風に思っているのは周りだけで、本人はまったく気にしてないというか、いつも通りで毎度ながら強い。
     唯一繊細なキャラ、チャールズは右往左往してるんだけどね。
     それに対して、もう完全に...続きを読む
  • 生贄の木
    マロリーシリーズ10作目。最新邦訳本に追いついたー
    氷の天使が妖精になつかれるの巻

    まだ未翻訳があると知って嬉しい!
  • ルート66 下
    マロリーのシリーズ、9作目、後半。

    古い手紙をたどりながら、ルート66をフォルクスワーゲンで走るキャシー・マロリー。
    じつは、亡き父親が若い頃に書いたという手紙だった‥

    ルート66では連続殺人事件が起きている。
    行方不明の子供を持つ親たちのキャラバンが移動している最中で、地元警察やFBIも捜査に...続きを読む
  • ルート66 下
     マロリーが失踪して、彼女の部屋には女性の遺体があった。

     相変わらずのクールビューティーっぷりで、周りをひっかきまわしまくってるマロリーですが、今回はちょっと違う。
     なんか、ちょっと壊れてるというか、とりつかれている感じで、読んでるこっちがびびるよ。つか、他のキャラたちもビビってる感じがすご...続きを読む
  • ルート66 上
     マロリーが失踪して、彼女の部屋には女性の遺体があった。

     相変わらずのクールビューティーっぷりで、周りをひっかきまわしまくってるマロリーですが、今回はちょっと違う。
     なんか、ちょっと壊れてるというか、とりつかれている感じで、読んでるこっちがびびるよ。つか、他のキャラたちもビビってる感じがすご...続きを読む
  • クリスマスに少女は還る
    こんなに時間をかけて読んだ本は今までにないくらい、丁寧に読んでしまった。
    ミステリーの枠を超えファンタジーかとも思えるし、登場人物の多様性から群像劇とも思えるような。
    クリスマスを迎えるたびにこの本を思い出しそう。
  • ウィンター家の少女
     マロリーシリーズ。

     邸宅で保釈中の殺人犯が殺された。屋敷には70歳の老婦人とその姪がいるだけだった。屋敷は、58年前に9人の人間が殺された場所で、老婦人は事件後行方不明になっていた当家の娘だった。

     過去の事件が!! って思うのだけど、マロリーなので過去には興味ない。
     相変わらずの割...続きを読む