キャロル・オコンネルのレビュー一覧

  • 愛おしい骨

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    ネタバレ

    20年ぶりに故郷に帰ってきたオーレン・ホッブス。20年前にオーレンと共に森に入った弟のジョシュアはそのまま行方不明に。ジュシュアの骨が帰ってくる。ジョシュアの骨以外に別人の骨も。否応なく捜査に関わることになったオーレン。オーレンのためにアリバイを証言した2人の女。オーレンと肉体関係にあったホテルの女主人イヴリン・ストラウブ、オーレンに恋するイザベル・ウィンストン。発見されたジョシュアの遺体と謎の女性の遺体。現場に残された黄色いレインコート。元警官のウィリアム・スワンの捜査。かつてスワンをはめたロス警察との裏取引を主導したイザベルの義父アディソン。保安官ケイブル・バビットと対立しながら捜査をする

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    2013年04月23日
  • 愛おしい骨

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    ネタバレ

    敬愛する杉江松恋氏の昨年のベストワンなので、読むことに。

    最初は文学的な香りのする文章に二の足を踏んだものの、
    徐々に暗示的な描写や台詞がたまらなく面白くて惹き込まれた。
    人物描写や人間関係が濃密に描かれているのがいい。

    この狭い田舎町にこんなに多くの奇人変人曲者達がいて、
    誰もが亡くなったジョシュに関係していて、
    誰もが異様な程怪しく、そして森に秘密が隠されているなんて、
    昔ハマった「ツインピークス」のよう。

    ひょっとしたらこれは「バ○ミス」(※)なのかと
    中盤を過ぎてもただひたすら疑念は増すばかり…。

    そんな感じで、後半までフーダニットを楽しめる。
    が、ラスト

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    2012年06月30日
  • 愛おしい骨

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    カルフォルニア州北西部にある広大な森に隣接した小さな町『コヴェントリー』。当時一七歳の『オーレン』は二つ下の弟『ジョシュア』と共に森へ行き、戻ってきたのは兄一人だった。
    二十年ぶりに呼びもどされたオーレンは、誰かが玄関先に死んだ弟の骨を一つづつ置いていくことを知る。彼を疑う保安官に協力を強要され調べ始めたオーレンと、次第に明かされる町の人々の秘密。
    二十年の時を超えて、止まっていた時間が再び動き出す。



    海外物はどうしても人物名が頭に入ってこない。しかも場面によって役職で書かれていたり、一つの省の中で視点が次々に入れ替わるので、何度人物紹介を見返したことか・・・。しかも事件との関連が見えて

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    2012年05月21日
  • 愛おしい骨

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    ネタバレ

    2011年の「このミス」海外編1位の作品。
    20年前に死んだ弟の謎を解き明かすというミステリーだが、推理を楽しむというよりも「コヴェントリー」というカリフォルニアの小さな町に住む人々の複雑怪奇な人生を描くことが中心となっている。言うならば、デヴィッド・リンチのテレビドラマ「ツインピークス」のような作品である。

    悪くはないのだが、結構な数の登場人物を把握して、その独特な世界観にはまっていくまでがちょっとしんどく、半分くらいまでは、なかなかページが進まなかった。

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    2011年12月19日
  • 愛おしい骨

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    タイトルに惹かれて。
    ミステリーというより、家族(地域?)ドラマのミステリー仕立てという感じでした。
    あまりその辺にこだわりがないので、人物関係が絡み合って二転三転するのが面白かったです。
    脇役なんだけど、何を考えてるかわかるにつれ、父親に愛情が湧いてくる。
    あとハンナはほんといいキャラクターですね。

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    2011年09月29日
  • 愛おしい骨

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    誰かが玄関先に死んだ弟の骨を置いていく、というシーンから始まるストーリー。過去の事件が暴かれることで田舎町の秘密が明らかになり、人々が再生していく。話的にはなんとなくカードの「死者の代弁者」を思い出した。アメリカの田舎町ってなんでこう閉塞的な雰囲気を醸し出してるんだろうなあ。まあ面白かった。

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    2011年08月21日
  • 愛おしい骨

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    それぞれの登場人物たちが過去を引きずりながら、生きている。しっかり現実を見据え、未来を考えているのは家政婦のハンナだけ。そのハンナから手紙をもらったオーレンが帰省するところから極上のミステリーが始まる。

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    2011年07月02日
  • 愛おしい骨

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    良質な小説ですが登場人物の名前がどうしても覚えられず、何度も名前の読み返しをしてしまいました。全体的に暗い雰囲気がある小説なので読み進むのが結構大変でした。

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    2011年06月28日
  • クリスマスに少女は還る

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    『愛おしい骨』がつまらなかったので、著者の別の作品をと思い、ネットの書き込みでも評価の高いこの本を読んでみた。確かにこっちのほうが数段面白い。

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    2017年08月15日
  • 愛おしい骨

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    相変わらず、犯人はどうでもいい。登場人物がよく書けているので、ミステリーにしては、ストーリーが良い。主人公とイザベルの恋愛は、ちょっとやり過ぎ。もっと早く仲直りするだろうな、普通。

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    2011年06月18日
  • 愛おしい骨

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    登場人物みんな弟の失踪にかかわる秘密を持っているそぶりで、ドキドキしながら読んだけど途中からドキドキし疲れた!
    どんでん返しとか叙述トリックとか、鮮やかなギミックのミステリーを読み慣れた若者には少々退屈かもしれないけど、なんともいえない味わいがあり私は好きだな

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    2011年02月08日
  • 魔術師の夜 上

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    「氷の天使」に始まるマロリーのシリーズ5作目。
    ニューヨーク市警の巡査部長キャシー・マロリーは冷たい緑の目に金髪の美女。浮浪児として育った凄惨な過去のため、社会病質者とまで評価されたこともある特異な性格。
    頭の良さはもっぱらハッカーとして生かされ、養父のマコーヴィッツ警部亡き後は、身近な人々には心配されています。
    クールな態度に情熱を秘めたマロリーがカッコ良く、切れの良いきらきらした文章も相変わらずです。

    マジックの大きな催しで、著名なマジシャンがニューヨークに集合!
    幻のイリュージョンを復活させようとしたマジシャンが公衆の面前でクロスボウに貫かれて死亡。マジックの失敗だったのか?殺人と睨ん

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    2009年10月07日
  • クリスマスに少女は還る

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    ネタバレ

    第二章(60ページ)まで読んで、もうやめようと思った。
    日本語訳が酷すぎるし、(そのせいで)話がよくわからず面白くない。
    文庫本で600ページ以上ある小説なので、時間の無駄は最小限にとどめたい。
    ってことでとりあえず、解説を読んで終わりにしようと決める。
    その解説に書いてあったことは、本書の読者評価が高いということと、監禁されたホラー映画好きな女の子が友達と窮地を脱出するために活躍する、という内容。悪くない。
    そして、再読開始。
    その後日本語訳もだんだんこなれてきて(第二章まで別人が訳してた?)、ホラー映画の騙しテクニックを駆使して少女たちが犯人を煙に巻く展開を心待ちにして読み進める。

    昔の

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    2025年11月30日
  • クリスマスに少女は還る

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    623頁となかなかのボリュームで読み応えもある。だが残念ながらそこまで響かなかった。こればかりは好みや嗜好の問題なので深くは言わないけれど、確かに物語として引っ張る力はあるのだが何となく先の想像がついてしまう。そこまでの分量は必要でなくてもよかったと感じた。

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    2025年05月03日
  • 氷の天使

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    登場人物の多さと様々な事件の数々に読むのに少々苦労した。それでもスピーディーな展開は面白いし、結末がどうなるのか頁をめくった。
    正直、この結末ならばここまで複雑にする必要はなかったのでは? と思いつつも映画でも観ているかのような雰囲気がとても良かった。ミステリではあるが、エンターテインメントの雑多さ、楽しさがある。

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    2025年04月17日
  • 修道女の薔薇

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    ストーリーにスッキリ感がないのはどうしたものか
    キャラ通しのツーカーが多すぎてわかりにくい内容になってしまったのが残念

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    2024年07月21日
  • クリスマスに少女は還る

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    クリスマス目前に誘拐された少女達の物語。
    登場人物が多く理解が大変だが、少女達が懸命に戦う姿、助けたい大人達の奮闘、そして15年前の事件など、どれも続きが気になりスイスイ読めました。
    結末には驚愕と感動と喪失感…すごい小説でした。

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    2024年04月21日
  • 氷の天使

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    好きなタイプの主人公ですが、お話はまあまあかな…
    悪くはないけど良くもない感じ…
    ページターナーではあったのですが…
    シリーズ3作目まで買ってあるので、少なくともそこまでは付き合います。主人公のその後が気になるので。

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    2022年07月10日
  • 愛おしい骨

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    二十年ぶりに帰郷したオーレンを迎えたのは、あの日から変わらぬ実家と森から帰らなかった弟の骨だった。玄関先に弟の骨が一つずつ返されていき、少年時代の事件が再度動き始める…

    街の人々のキャラクターや関係性は好きだが、いまいち没入感が掴めず読むのに時間がかかってしまった。詩的な部分もあり本として嫌いではないです。

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    2021年09月16日
  • クリスマスに少女は還る

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    そうとも、あの子は死んでいる。そうでなくてはおかしい。

    原題は「囮の子」。この邦題は素晴らしい。

    誘拐された女の子を、過去の類似事件から殺されることが予想されるクリスマスの日までに助け出せるかが主題になるが、手に汗握るタイムリミット・サスペンスではない。
    600ページを超す話だが、警察パートの大半は遅々として進まない捜査の描写にあてられる。それを読むことで、読者も半ば絶望しながらもすがるような思いで我が子を待つ親の気持ちになるのだ。

    最後に驚くべき真実が明かされるが、個人的には捜査に参加する法心理学者を巡る謎の結末の方に感動した。

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    2020年08月17日