松村涼哉のレビュー一覧

  • 監獄に生きる君たちへ

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    ネタバレ

    展開が早くおもしろかった。

    なぜ真鶴茜は、死んでしまったのか。死んだのは、他殺なのか、自殺なのか。

    児童相談所の職員(真鶴茜)と、色々な面で“虐待”を受けた子供たちについて、考えさせられた。
    今の児童相談所の職員では、助けを求めている子供を全員救うのは、人手が足りないため難しい。だからといって、簡単に人を増やせることができるわけでもない。真面目に子供に向き合うことで子供は救われることもある。そして、茜は真面目だった。故に普通の人でも人手が足りないために十分な時間を割いてやることができない。しかし茜は、自分の時間を割いてまでも、子供を助けようとした。けれど、十分では、なかったため誤解が生まれ

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    2021年01月25日
  • ただ、それだけでよかったんです

    ネタバレ

    メリーハッピーエンド

    結論
    有象無象の敵の中で出会えた温もりに溺れて幸せになれと捉えた結末。確かに主人公は物静かであんなことやることさえ辛かっただろうが、吐き出さなければ心が苦しかっただろう。当作品は臭いものに蓋をして円満を装った終わりだった。だからメリーハッピーエンド。
    君を傷付ける家庭も孤独ももう無いから大丈夫とでも伝えたいのか。抉りに抉られた心の傷を流して終わらすな、

    以下激情
    頼むから死んでくれ。とても酷い終わり。惨たらしいまでに生殺し。こんなに苦しんだ気持ちを認めず断らず飼い殺して腐らせる。
    校長への報復が失敗した理由に、主人公の中にある優しさを唱えて慰めたけど、それまでの虐待に劣らないほど

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    2020年09月12日
  • 15歳のテロリスト

    考えさせられる内容でした

    少年犯罪という難しいテーマを描き切った作者さんに脱帽すると共に、加害者が更生の余地があると信じて少年法に守られるべきという意見と被害者の憤りや悲しみなどの感情をどうしてくれるのかという2つの世論に考えさせられました
    胸ぐら掴まれて力説されているような主人公の叫びには心をうたれました、是非手に取って読んで見ることをオススメします

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    2019年04月23日
  • ただ、それだけでよかったんです

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    あぁ……幸せになってしまうのか……お前も……。   
    あんな綺麗でかっこいい美人さんに抱かれて……。   




    革命は面白かった。 よくやった。 褒めてやる。  
    せいぜい美人なお姉さんとイチャイチャしてろよ。    



    あー、ガキんちょってのはクソだし、大人はもちろんクソだし、いじめってクソだわ、社会なんてクソすぎるし、あー人類滅びないかな。 

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    2017年05月15日
  • おはよう、愚か者。おやすみ、ボクの世界

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    読んでいて、ため息をつきたくなるくらいにすばらしい物語でした。

    何度も何度も裏切られました、ここまで仕組まれていたとは...
    前作「ただ、それだけでよかったんです」にも楽しませていただきましたが、今作もすばらしい作品です。

    是非読んでみてください。
    あーあ、また騙された。

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    2016年12月18日
  • ただ、それだけでよかったんです

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    ここまで仕組まれ、考え込まれたミステリーを読んだのは初めてだ。
    全てが予想を裏切ってきた。
    狂おしいほどに完璧な物語。
    感動してしまった。

    あと、1つ付け加えるなら、菅原は、球磨川禊の一歩手前までいき、球磨川禊にならなかったような人物だった。

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    2016年12月11日
  • ただ、それだけでよかったんです

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    衝撃の、問題の、問題作。言葉が出ない。光の入らない部屋の中で時間も分からず世界から拒絶されているみたいな感覚。間違いなく面白い。

    菅原拓は悪魔なのか。何が正義なのか。人間力テストという名前からして異様なものが、中学校という同年代の者だけを集めた施設の中で行われ、締め付けは加速し無言の圧力は増し自縄自縛でがんじがらめで希望もなく世界には絶望しかなく。救いのない世の中に現れたそれは希望なのだろうか。

    ライトノベルレーベルで出ているが、現役中学生が読んだら現実に戻ってこれないのでは。ダイブ感がすごい。

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    2016年05月14日
  • ただ、それだけでよかったんです

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    人間力テストという、コミュニケーションを評価するシステム。
    それを採用した中学校で菅原拓が悪魔と呼ばれる事になった自殺事件。
    自殺事件に発展したイジメの実態と原因を探る物語。
    菅原拓の人物像を想像するのがとても面白い小説だった。イジメの隠されていた様々な歪みに立ち向かう菅原拓に最後の最後で応援したくなった。

    読み返すときは、今度は菅原拓を最初から応援したい。

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    2016年02月24日
  • ただ、それだけでよかったんです

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    今年の電撃小説大賞は一味ちがった。
    昨今の「ラノベ」と呼ばれる小説群とは明らかに
    一線を画す内容であるのだが、これの読者層のことを
    考えると、やはりこれは「ラノベ」なのだろうと思う。
    たまに、こういうのがやってくるから、やめられない。

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    2016年02月14日
  • 僕が僕をやめる日

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    飽きずに最後まで読める。
    共犯×友情とかそういう分類が大好きでこの本もすごく良かった。
    生い立ちがすでに悲しすぎる。

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    2025年11月04日
  • 15歳のテロリスト

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    クライムサスペンスであり、ミステリー。緊張感と、真実が明かされていくワクワク感があって楽しく読めた。
    表現は拙いが、テーマ性や物語進行がとてもいいし、少年法についてたくさん勉強したのがよく分かる。訴える力を持った作品。

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    2025年09月29日
  • 少年殉教者

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    ネタバレ

    3.6というぐらいの評価。
    少しずつ謎が明らかになっていき、何度もこうくるか! の嵐を味わった。
    エンタメ小説の読者を飽きさせない構造を持ちつつも、物語の革新に迫っていくところがよい。
    最後も一応のハッピーエンドでそこそこスッキリした。

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    2025年09月17日
  • 僕が僕をやめる日

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    ネタバレ

    松村さんの本を読むのは2冊目なのですが、ストーリーが好きすぎて、もっと読みたい!と物足りなさを感じます(褒めてる)
    読後は悲しさもありつつ嫌な気持ちにならないので、重い話なのに気軽に読みきれました。

    高木さんは悪い人?良い人?どっちってハラハラしながら、色んな事実を明らかにしていく感じが、容疑者Xの献身と展開が似ているなと感じました。

    無戸籍児という言葉自体を初めて耳にしたのですが、私が見えてないだけで、問題を抱えてる人がいると思うといたたまれない気持ちになりました。

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    2025年09月09日
  • 僕が僕をやめる日

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    面白かった
    松村涼哉さんの小説を読むのは2冊目。
    松村さんの書く物語は現代社会への問題提起だったり、少年たちの生き方だったり、我々への問いかけが多いなと感じる。
    以前読んだ15歳のテロリストでは、少年犯罪。
    今回のこちらは、無戸籍児。
    今まで深く考えたことのなかった部分への問いかけが多く、考えもしなかった現代社会に気付いてしまう。
    こういう子供たちが世の中に大勢存在している、そういう事実に驚いた。
    重たい問題ではあるが、松村さんの文章は読みやすく、ページ数も多くなかったのでスラスラと読めた。

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    2025年09月05日
  • 君に贈る15ページ

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    短いページ数の中でそれぞれの続きが読みたいと思わせる展開が多く、手軽さもありながら満足感があってよかった。

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    2025年09月01日
  • 君に贈る15ページ

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    今をときめく作家による、15ページずつの短編集。斜線堂有紀の作品で本文最後に「仕掛けが分かった?」と聞かれ、うむむわからん、一番気になりました。わかったことといえば前半の世界狭いうちは使う文字に制限かけてあること、だから、「私」はなくて、「I」。「難しいかもよ」じゃなくて、「むずいかもだよ」。彼の名前は「 」。これは10文字、または空白入れて9文字なのかなぁとかなり考えたけど、思いつかなかった。「しゅうとう」「ねんどう」「ごとう」「うとう」/「しゅうじ」「しゅうと」「しゅんご」「しゅうご」とか?でも適当な名前じゃ意味はないしなぁ…。
    されど世界の終わり 三秋

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    2025年08月31日
  • 15歳のテロリスト

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    200ページちょっとなので一気読みしました
    少年法をテーマにした小説
    色んな考えがあると思いますが、自分は子どもだからといって越えてはいけないラインはあると思うし、その分別は普通に生活していれば身につくものと思っています
    その分別がついていない人間のせいで真っ当に生きてきた人間の生活が壊れるのは違うと思う
    そういう人間が出来上がってしまう原因にも問題はあると思うし、根本の解決には何が必要か考えさせられる作品でした
    難しすぎない分、色んな人に勧められる作品だと思います!

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    2025年08月28日
  • ただ、それだけでよかったんです【完全版】

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    松村涼哉さんのデビュー作。
    一人の男子中学生の自殺の真相を姉が追う中で思いもよらぬ真相が明らかになる社会派ミステリー小説でした。
    この世の中の問題を作品に落とし込むのが上手い。
    と改めて思った!

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    2025年08月23日
  • 少年殉教者

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    松村涼哉さんの新作!
    あらすじを読んだだけでは想像出来なかった展開でした。
    少年が関わる事件や社会問題をテーマにすることが多いですが、今回は少年の闇バイトがテーマ。
    色々と考えさせられたお話でした!
    やはり、松村涼哉さんの作品はずっと読み続けたい。

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    2025年08月23日
  • 僕が僕をやめる日

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    大丈夫、世界は僕たちに興味ないから。
    立井、高木2人は本当にそれで良かったのか?
    壮絶な過去、無戸籍児についてなど重いテーマを250ページと薄い中で自分はここにいるよと伝えたかった小説。
    余韻が残るいい本でした!
    言葉では簡単に言い表せない程の良さがあった!

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    2025年08月12日