松村涼哉のレビュー一覧

  • 監獄に生きる君たちへ

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    ネタバレ

    「監獄」の意味が分かった瞬間鳥肌が立ちました。
    もしかしたら自分も今「監獄」の中で生きてるのかもしれない。
    そう感じたお話でした。
    現代社会が抱える子供虐待防止や、カウンセラーの対応職員が少ない現実に私は驚かされました。
    私は今高校生です。周りの人達が大学では心理学部に行きたいと言ってる人が多かったのでてっきり沢山居るのかなと勘違いしてました。
    今こうしてる間も救われない、苦しんでる子供たちがいる。高校生の私に何か出来ることはないのか?この社会問題をどう変えていかなければならないのか?
    それらを今一度よく考えるきっかけを与えてくれた本でした。

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    2024年07月14日
  • 僕が僕をやめる日

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    重い話だと思わずに読み進めていて
    あれ、これ重いぞ…と思いつつも読む手が止まらなかった。
     
    閉塞感ありまくり、ハッピーエンドに必ず
    なると思うことの出来ない展開…
     
    高木と立井、
    ストーリー上どうしても高木の人生に目が
    いってしまうけど、立井も立井でしんど過ぎて
    こういう環境で育つ子供は現在でも
    気付かれていないだけできっと必ずいるよね。
     
    松村作品は装丁がポップな分中身に圧倒される…
    同作者の他の作品も積読してあるんだけど
    サクサク次の作品にいけるものでは無い…。
    必ず読むけど、、、

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    2024年05月04日
  • 僕が僕をやめる日

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    松村さんらしい、閉塞感のある物語でした。決してハッピーエンドではないのになぜか面白い、なぜか引き込まれる。松村さんは友だちのすすめで読み始めたのですが、出会えてよかったと思います。

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    2024年03月24日
  • 犯人は僕だけが知っている

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    大人になってから本を手に取ることが少なくなりましたが、
    ふらっと本屋さん立ち寄ったときにタイトルに目が止まり手に取りました。

    最初から話に入り込むことができ、とても読みやすい印象です。

    この本を読み始めたのをきっかけに、暫く離れていた読書に時間を費やすようになりました。

    この作家さんの作品は、どれも読みやすく、ミステリーでありながらいろいろと世の中に起きている実情を考えさせられる部分がありとても面白いです。

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    2024年01月14日
  • 僕が僕をやめる日

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    ネタバレ

    【購入本】前作『15歳のテロリスト』を読んだときも思ったが、この作家さんは出来事の一瞬一瞬を繋げるのが上手い。何気なく見つけた小さな事実が、最後には大きな結末となって繋がっていく。読んでいてすごく心に響いた。話の流れ上、高木の生い立ちの方に目が行ってしまうけど、立井のいる環境もやはり劣悪なのだと思わされる。一方の面だけに目を向けているだけでは足りない。

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    2023年12月28日
  • 犯人は僕だけが知っている

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    面白かった。
    人はみな誰かを悪魔のように糾弾してしか安心を得られない。そんな人間の哀しい心を繊細に描いた小説だった。一人一人違うというのは、他人を理解出来ないとわかった上での諦めであることという言葉が刺さった。存在論的不安、消えたいとか死にたいとかそういう漠然とした希死念慮はここからきたものなのかなと思った。
    人生は「戦う」ことが全てじゃない。ゲームのように「逃げる」ことが出来るんだと気づける物語。

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    2023年12月09日
  • 僕が僕をやめる日

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    最後の最後まで展開が読めなくて、ハラハラしながらもページをめくるのをやめられない一冊。
    ちゃんと重たい推理小説で、謎が解けていく感覚はよりいっそう物語に入り込む要因となってて、ミステリーを読まない私ものめり込めて素晴らしい本でした

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    2023年12月04日
  • 犯人は僕だけが知っている

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    サスペンス要素もありながら現代社会の問題についても考えさせられる作品。
    結局みんな自分が大事で、保身に走る。だからこそ自分とは違う考えや価値観の者を排除しようと、あの手この手で傷つけてしまう。
    今でこそ「多様性」という言葉が浸透しつつあるけど、誰もが不満や不自由なく過ごせる日々は作っていけるのか。
    終盤の久米井の一言にはスカッとした。
    「排除型社会」、難しそうだけど読んでみようかな。

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    2023年09月14日
  • 監獄に生きる君たちへ

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    面白いんです!
    面白いんですけど!
    ミステリー要素というか謎要素が強くて、頭がついて行きませんでした……
    けど!
    面白かったのは事実です(笑)

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    2023年09月12日
  • 暗闇の非行少年たち

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    暗闇の中で生きる少年少年たち。そんな中、仮想共有空間で出会う。
    オンラインの世界が好きだから、どこか登場人物に共感できる所もある。
    読んでよかった。

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    2023年09月09日
  • 犯人は僕だけが知っている

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    ネタバレ

    「排除型社会」によって高校生が苦悩するミステリ小説。
    ※排除型社会とは経済成長がしにくくなった後、不安定化する社会のこと。経済格差が広がることによる貧困層の増加、その結果教育・医療・福祉などのサービスを受けられない人の増加するなどの問題を孕んでいる。

    主人公の堀口は幼少期に母親からネグレクトを受け、精神にバグを持っている。
    久米井は作曲家志望の元アイドルであったが、他を蹴落そうとするような悪意のある編集で都会でつぶされてしまう。
    渡利は父親が生活保護を受け始めてからそれを原因に虐められる。
    田貫はヤングケアラーとしての役割を期待され、自分の夢に挑戦できない。

    排除型社会によって一般人を殺人

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    2023年08月12日
  • 15歳のテロリスト

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     異なった思惑を持つ人々が、それぞれの思惑の下行動した結果
    『一つの事に「収束」する』
    この物語を読んでそのように感じました。

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    2025年01月28日
  • 15歳のテロリスト

    視野が広がった

    少年法について今まであまり考えていなかったけど、色々考えさせられました。
    悪いやつに付け込まれないように、納得できる判断をしていけるように、「知識」ってすごい大事だなと思いました。

    #ドキドキハラハラ #深い

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    2023年07月06日
  • 犯人は僕だけが知っている

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    2023.06.14
    私はこの本をミステリ、サスペンスというよりも、青春小説としてエンジョイしました。
    今の若い人ならこう考えるのかもと思う自分が歳をとったと思うシーンが多いです。
    福祉行政に携わった人間としては「生活保護」への「普通」の人の受け止め方を知る意味でも勉強になる。

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    2023年06月14日
  • 犯人は僕だけが知っている

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    ネタバレ

    戦うだけが正解ではない。

    まさにそうだと思う。
    昔は何かと力ずくで、勝ち負けや順位が全てで。
    現代から見るとすごく暴力的な世の中に感じる。

    負けはかっこわるい。
    弱音は吐くな。

    そういう集団意識が人を追い込んで、
    助けを求められない、逃げれない人たちが沢山いたと思う。
    勿論今も。

    逃げたいときは逃げたらいい。
    無理して自分の人生を無駄にしたって何もいいことはない。
    逃げるのコマンドが正解に繋がるゲームはいいかもしれない。

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    2023年06月06日
  • 僕が僕をやめる日

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    中盤の展開がダルいというか、結末がつまらなくなるかもと感じて不安になったものの、清々しい結末で良かった。

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    2023年05月27日
  • 監獄に生きる君たちへ

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    ネタバレ

    読みやすかったし、一気に読めた。
    大きなどんでん返しや伏線はないが、シンプルで、児童虐待とその周辺をとりまく児童相談所の人員不足などの問題に一石を投じるような内容だった。

    廃屋に閉じ込められた高校生6人が、11歳の時亡くなった真鶴茜の死の真相を暴け、と犯人探しを始めるといった話。

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    2023年05月18日
  • 僕が僕をやめる日

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    文庫本の裏に書いてある、あらすじって何であるんでしょう?特にミステリーの場合、邪魔以外の何者でもない。せっかく重々しい文章で書き始められた小説の何十ページかが、たった数行の“うらすじ“でネタバレしてしまった。実に腹立たしい。「全く内容に触れるな」とまでは言わないけれど、最小限の情報で魅力を伝えていただきたい。

    と言うわけで、この小説はうらすじを読まない事をお勧めします。ちなみに“うらすじ“って言葉はタモリ倶楽部で使われていました。

    ミステリーは分かり易い文章の方が良いと常々思っているのですが、読みやすい文体でサクッと読めました。ストーリーも面白かったです。陰鬱な場面がライトな文体で軽くなっ

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    2023年04月27日
  • 監獄に生きる君たちへ

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    茜さんの心の寛大さに脱帽する。
    本当のヒーローはぼろぼろの状態でも人のために動く人だと、この作品で感じた。誰が悪いのか、最後の子にすら、悲しみの気持ちでいっぱいになる。世間の一筋縄ではいかない、理不尽や辛い現実が作品にあらわれている。

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    2023年04月17日
  • 犯人は僕だけが知っている

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    初作家さん。
    11歳の娘に「好きな表紙の本を選んで♪」と、装丁だけで選んでもらった作品です(*´-`)

    読みやすく、おもしろかった!
    高校生を中心に、現代の社会問題を複数取り上げたミステリー。
    虐待、ヤングケアラー、いじめ、ネットでの誹謗中傷、貧困問題、田舎の過疎化...
    便利な世の中だからこその、若者たちの生きづらさや葛藤。人との関わりを避けているようで、本当は人の心の温かさを求めている。
    ネット社会を避けられない昨今、中高生から大人まで幅広く読んでもらいたい作品だと思いました。

    松村涼哉さんの他の作品も読んでみたいな!

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    2022年12月23日