【感想・ネタバレ】監獄に生きる君たちへのレビュー

あらすじ

廃屋に閉じ込められた六人の高校生たち。あるのは僅かな食糧と、一通の手紙――。【私を殺した犯人を暴け】 差出人は真鶴茜。七年前の花火の夜、ここで死んだ恩人だった。
謎の残る不審な事故。だが今更、誰が何のために? 恐怖の中、脱出のため彼らはあの夜の証言を重ねていく。
児童福祉司だった茜に救われた過去。みんなと見た花火の感動。その裏側の誰かの不審な行動。見え隠れする嘘と秘密……この中に犯人がいる?
全ての証言が終わる時、衝撃の真実が暴かれる。

一気読み必至。慟哭と感動が心に突き刺さる――! 発売から大重版が続く『15歳のテロリスト』『僕が僕をやめる日』松村涼哉の、慟哭の衝撃ミステリーシリーズ、待望の最新作。

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Posted by ブクログ

最初はこんなに深い物語だと思いませんでした。
そして、ミステリーではあるのに、難しいことが苦手な私でもついて行きやすい素敵な小説でした。
登場人物が私と同じくらいの歳というのと、鍵になる部分は幼い頃の彼らなのでなおさら分かりやすくてありがたかったです!
私の勝手なイメージですが、ミステリーというものは謎が序盤に出てきて、それを解き明かすものというイメージでした。そこに隠された筆者の想いはあると思いますが、それが物語に大きく影響するようなものだとは思っていませんでした。悪く言えば謎を解いて終わり。よく言えば他には無い謎を解く楽しさがある。
そのイメージが完全に壊されました!ミステリーではあるものの、終盤につれてそれぞれの想いが打ち明けられ、小説という短い物語の中でこんなにも胸がドキドキするのかと思いました。
最初に心を掴まれて、ぐだぐだした部分がなく、淡々と物語が進んでいくので最後まで一気にスラスラ読めます!
何度読んでも悲しくて素敵な物語です。
いつかではなく今、不幸な子供たちが報われる現実へ。日本が海外や発展途上国に目を向け始めている今、日本で起きている問題について、深く考えて私は私に出来る最大限を、みんながみんなにできる最大限をと思いました。どうかこの本を手に取った人だけでも救う側へと、自己満でもなんでもいいから今泣いている子供が救われる現実へと変えるために行動しなければいけないと思いました。私がやらなきゃ誰もやらないって考えを常に持たなきゃ!って感じです!

私がいちばん伝えたいことは、この物語は謎を解いてはい終わり!ではないということです。ただ「胸糞悪い物語だったな」で終わるミステリーではないです!感想を見るより読む方が早い!とても面白いので是非!

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2024年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

松村先生、連続3冊目。
僕〜、15歳〜が面白かっただけに、結末がちょっとわかりづらかったかもw
それでも、児童相談所の大変さや子供たちの虐待ネグレストいじめなどの状況がわかって良かった。
大変な子供たちが世の中にはたくさんいて、その状況も子供の数だけあるってことも知った。
助けてあげれる命があるならば、茜と同じように助けてあげたい

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2023年10月14日

Posted by ブクログ

僕が僕をやめる日から松村さんの本を読み始めました。監獄=虐待を受けた子供達。そこで私生活までを削り奔走した児相の茜さん。ラストは「僕が」の本よりあっさしていますが機能不全で育った私は茜さんの最期の言葉に救われました。

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2023年09月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

胸が締め付けられた

誰かが死なないと変えられない状況が悲しすぎる

少しでも多くの子どもたちが心穏やかに、健やかに成長できるよう変わっていってほしい

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2023年01月24日

Posted by ブクログ

友達に勧められて読んだ本。題名にすごく惹かれた。読んでいる最中ずっと自分も7人の中にいて自分が犯人だと疑われている怖さというかスリルというかが味わえるほど人物描写がリアルだった。1つの事件でも7人いれば7つの見方があり、時に嘘をつきながらもどんどん話がつながっていく感じが堪らなかった!それぞれの過去も証言に複雑に絡まり合っていて読み応えがあった。

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2022年01月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

展開が早くおもしろかった。

なぜ真鶴茜は、死んでしまったのか。死んだのは、他殺なのか、自殺なのか。

児童相談所の職員(真鶴茜)と、色々な面で“虐待”を受けた子供たちについて、考えさせられた。
今の児童相談所の職員では、助けを求めている子供を全員救うのは、人手が足りないため難しい。だからといって、簡単に人を増やせることができるわけでもない。真面目に子供に向き合うことで子供は救われることもある。そして、茜は真面目だった。故に普通の人でも人手が足りないために十分な時間を割いてやることができない。しかし茜は、自分の時間を割いてまでも、子供を助けようとした。けれど、十分では、なかったため誤解が生まれてしまった。

誤解は、思わぬ事態を招くことがある。だからこそ誤解を無くすべきであるが、人の勝手な思い込みや、言葉のあやなどで引き起こされる。自分もできる限り誤解のないようにしていきたい。

また、虐待が無くなることを祈る。


この本を読む人、読んだ人にはぜひこの本の作者が書いた『15歳のテロリスト』という本も、ぜひ読んで欲しいです。

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2021年01月25日

Posted by ブクログ

受験の面接の待ち時間に読んだ本です。 最後だったので、5時間くらい時間があって。思い出の本です。内容はハラハラするから面接向きではないけど(笑)

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2024年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「監獄」の意味が分かった瞬間鳥肌が立ちました。
もしかしたら自分も今「監獄」の中で生きてるのかもしれない。
そう感じたお話でした。
現代社会が抱える子供虐待防止や、カウンセラーの対応職員が少ない現実に私は驚かされました。
私は今高校生です。周りの人達が大学では心理学部に行きたいと言ってる人が多かったのでてっきり沢山居るのかなと勘違いしてました。
今こうしてる間も救われない、苦しんでる子供たちがいる。高校生の私に何か出来ることはないのか?この社会問題をどう変えていかなければならないのか?
それらを今一度よく考えるきっかけを与えてくれた本でした。

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2024年07月14日

Posted by ブクログ

面白いんです!
面白いんですけど!
ミステリー要素というか謎要素が強くて、頭がついて行きませんでした……
けど!
面白かったのは事実です(笑)

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2023年09月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みやすかったし、一気に読めた。
大きなどんでん返しや伏線はないが、シンプルで、児童虐待とその周辺をとりまく児童相談所の人員不足などの問題に一石を投じるような内容だった。

廃屋に閉じ込められた高校生6人が、11歳の時亡くなった真鶴茜の死の真相を暴け、と犯人探しを始めるといった話。

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2023年05月18日

Posted by ブクログ

茜さんの心の寛大さに脱帽する。
本当のヒーローはぼろぼろの状態でも人のために動く人だと、この作品で感じた。誰が悪いのか、最後の子にすら、悲しみの気持ちでいっぱいになる。世間の一筋縄ではいかない、理不尽や辛い現実が作品にあらわれている。

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2023年04月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙とタイトルで即購入。
衝撃のラスト!!までは行かなかったけれど、最後まで面白く読めました。
それぞれの家庭の事情であったり、子どもながらの思いであったり、、。
今後、子どもたちと関わる仕事をしていく自分にとっては、よく考えていきたいなと思える題材でした。

印象に残っているセリフは、
【監獄で生きた子どもたちへ──辿り着く場所は、もう監獄ではない】

今後の子どもたちがどう転ぶのかを想像するのが楽しくなる一言でした。

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2022年12月12日

Posted by ブクログ

一応分類的にはラノベ?になるのかな。

非常に読みやすい。
ページ数も少ないので読者初心者の読者デビューにちょーど良いかと思います!

ところで
一般小説とラノベの線引きってどこなんだろうか…。

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2022年08月14日

Posted by ブクログ

児童養護をテーマにした作品。高校生6人が廃屋に閉じ込められて過去に起きた事件について話し合うストーリー。あっさりしてる分とても読みやすいが、内容は単調で物足りない。子供や初心者向け。

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2025年05月27日

匿名

購入済み

虐待児童の多さと児童相談所の人手不足がよくわかりました。よく児童相談所が非難されるが、子供達を救いたいけれど出来ない現状があるんだと思う。もっと大きな力で変えていがなければいけない。

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2025年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

児童養護の難しさを痛感した。

ネグレクトや虐待とされる子どもたちを、ただ親から引き離すのではなく、その子どもが何を思い、考えているのかまで推察して、その後をどう歩ませるかまでが保護と言えるのかもしれない。
ただ、そんなことはほぼ不可能。

真鶴茜は児童福祉士として真っ当に働いていたが、過労死レベルをゆうに超えている。
それでも助けたい思い一心で行動していた。
だから救われたと思う子どもたちや、慕ってくれる子どもたちがいたんだろうね。

行政の対応の難しさともどかしさが表れていた。

茜さんは心が広いからこそ、全てを自分のせいにして、みんなを赦すことができるんだろうね。
ただ、それで傷つく人もいた。難しいな。

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2024年12月09日

Posted by ブクログ

作者の文章は、とても読みやすく、さらっと読めました。ただ、自分的には、今作はいまいちハマらず…。辻褄が合わないとかではなく、盛り上がりに欠けた印象。

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2023年08月09日

Posted by ブクログ

つまらなくはなかったが、話が単調に感じた。
伏線か?と思ったら、とくに伏線でもなく、どんでん返しもなく、普通に終わった印象。
ミステリというにはやや弱い。
自分はこの著者の話を読んだのはこの作品で3作目だが、すべてそのような印象をうける。
つまらなくはないけど、大きく心が動かされることもないような……。
ややラノベより。

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2023年05月14日

Posted by ブクログ

7年前に起きたある事故について
独白形式で関係者が語ることで解き明かされていく物語。
集合住宅で起きている各家庭の問題は
リアルである故にドキュメンタリーをみている気分に
なりました。
亡くなってしまった茜という女性がいかに強い心をもって
いるのかをアルコール依存気味と交えて表現する場面が
凄く印象的でした。
最後のひらめき的な推理は少し理解が難しかったけれど
全体的に読みやすかったと思います。
現代社会の抱える問題についても触れることができる
知るきっかけをつくってくれる一冊でした。

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2022年01月12日

Posted by ブクログ

読み終わってからタイトルの意味が分かって感動した!
展開が休む間もなく進んで、ずっと心臓がバクバクしてた〜面白かった〜

虐待とか、児童相談所とか。虐待問題が大変なことは分かっていたけど、児童相談所も想像絶する激務で、ある意味仕事に虐待されてない?って思ってしまった。現代の社会問題は難しい。

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2021年12月20日

Posted by ブクログ

松村涼哉さんは現代の問題を上手く絡めて小説を書くのが本当に得意なのだなと思いました。
終わり方はすっきりした感じではありませんでしたが、色々と考えさせられるお話でした。

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2021年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

好きな作家さんの新作たのしみにしてました
児童虐待について考えた事あんまりないなと気付かされた
登場人物一人一人の描写よかったけど
人数多くて複雑というか、浅く広くという感じ

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2021年07月28日

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