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「死ぬくらいなら、僕にならない?」――生きることに絶望した立井潤貴は、自殺寸前で彼に救われ、それ以来〈高木健介〉として生きるように。それは誰も知らない、二人だけの秘密だった。2年後、ある殺人事件が起きるまでは……。
高木として殺人容疑をかけられ窮地に追い込まれた立井は、失踪した高木の行方と真相を追う。自分に名前をくれた人は、殺人鬼かもしれない――。葛藤のなか立井はやがて、封印された悲劇、少年時代の壮絶な過去、そして現在の高木の驚愕の計画に辿り着く。
かつてない衝撃と感動が迫りくる――緊急大重版中『15歳のテロリスト』に続く、衝撃の慟哭ミステリー最新作!
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Posted by ブクログ
死ぬくらいなら僕にならない?
自殺寸前で高木に救われた立井は、高木として生活しながら共同生活を始める。
高木はほとんど自室から出てこないし、自分のことは話したがらない謎多き男だったけれど、
2年間過ごすうちに仲良くなれて…と思っていたのに、高木は急に立井の前から姿を消し、代わりに現れたのは警察官だった。立井は高木と思われたまま、殺人容疑を掛けられる。
高木は殺人鬼なのか?名前をくれた彼を信じたい気持ち、自分が犯人にされたくない気持ちもあり、立井は高木の過去を置い始める…
というあらすじ。
かなり重く、気分が悪くなるほど悲惨な話のはずなのに、立井と一緒に私も高木という人物の過去をどんどんしりたくなり、真相を求めてページをめくる手がとまらなくなってしまった。色んな場所で見つける過去の断片がパズルのピースのように組み合わさって、完成が近づくにつれて嘘でしょ…??こんなことって…と言葉を失うような衝撃。
2人の友情の美しさと、物語の悲惨さが両側から押し寄せてきて言葉にできないなんとも言えない感情になったけどほんとに凄い小説だと思った!
Posted by ブクログ
生きる希望を1度は失った2人が、互いが関わり合う事で最終的に「生きる」ことを選択した事が非常に感慨深かった。
最終的に「生きる」ことを判断するまでの過程の描かれ方がリアルで、自分に置き換えた場合「死」を選んでしまってもおかしくはないと思うさなか、登場人物達が壮絶な過去と向き合い、今にしがみついて行く姿がとても「人間」らしくて、新しい形での「未来への希望」の提供の仕方だと思った。
変な自己啓発本のように、熱苦しい正論を述べたようなものではなく、ここまで来たなら生きてやるんだという、反発心ともいえる感情で突き動かされている彼らを見ていると、こういった生き方もありなんじゃないか。むしろ、綺麗事を並べたような人生ではなく、こういった考え方の方が生きやすいのではないかと思えた。
(あのオチが1番彼ららしくて大正解であると)
単なるイヤミス/ブルー本だと侮ってはいけない作品。
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