あらすじ
「すべて、吹き飛んでしまえ」
突然の犯行予告のあとに起きた新宿駅爆破事件。容疑者は渡辺篤人。たった15歳の少年の犯行は、世間を震撼させた。
少年犯罪を追う記者・安藤は、渡辺篤人を知っていた。かつて、少年犯罪被害者の会で出会った、孤独な少年。何が、彼を凶行に駆り立てたのか――? 進展しない捜査を傍目に、安藤は、行方を晦ませた少年の足取りを追う。
事件の裏に隠された驚愕の事実に安藤が辿り着いたとき、15歳のテロリストの最後の闘いが始まろうとしていた――。
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難しい題材だけど、個人的には刑法39条と並んで少年法も不要。それぞれの苦しさが伝わり読むのがしんどい。復讐の連鎖とやり場の無い感情により結末を心配したが、ミステリーとして見事だったので◎
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一気読みしてしまった。少年法を題材とした物語ではあったが、他人との向き合い方について描いているようにも思えて、目に見える情報だけで人を判断してはいけないと感じた。
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少年法難しいよねー
未成年だからって被害者よりも加害者を守るのもどうかと思うし、かといって簡単に重刑に改正したらそれはそれで再犯率上昇しそうで治安が良くなるのかとかも疑問だし
難しいね
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近頃、涙腺がぶっ壊れてしまってます。
年齢かしら…(笑)
不平等な世の中ですけどね
正しく生きようとするのは素敵だと思う
スノードロップの花言葉
『希望』『慰め』『切ない恋愛』
『あなたの死を望みます』
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少年法について現実的に考えさせられる1冊でした。
被害者とその家族、加害者とその家族。どちらの気持ちも共感できる部分があり読み応えがありました。
たったの15歳が真実と向き合い正しさと自分の想いとの間で葛藤がみられ胸が締め付けられました。
無知に漬け込んだ内容があり無知の怖さをも感じさせられました。
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もし自分が被害者側の人間だったらと仮定したとき、加害者側に復讐しても大切な人が戻って来ないことも、負が連鎖することも容易に想像できた。でも逆に何をすれば心が晴れるのかは思いつかなかった。たった15歳の少年が真実と向き合って自分の成したいことと正しさの間で葛藤してるところは読んでいて心臓を潰されているように胸が締め付けられた。安藤さんの行動とても好きでした。
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15歳のテロリストというインパクトのある作品名と相違するように、加害者と被害者、加害者家族と被害者家族、週刊記者と警察など様々な正反対にいるはずの人の繋がりが、想像を膨らましながら読める1冊である。少年法という法律について、それぞれの立場からの思いを鮮明にさせ、現代の法律や犯罪についてまで考えさせられる1冊になっている。
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ある15歳の少年が爆破テロの予告を出しました。誰もが悪戯だと思ったがその日予告された駅が爆破されました。
これは世の中を混乱させた複雑な事情をもつ少年とある少女のお話です。読み進めると想像ができない真実がわかります、
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ミステリー系の本は難しくて苦手なのですが、この本は割と読みやすくて最後ら辺は吸い込まれるように読んでしまいました。
終わり方が苦手という方がいましたが、私は結構いい結末だなと思いました。
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15歳の少年篤人が家族を失い、真実を追い求めるためにここまでできるんだと驚きの連続だった。最初は時系列がよくわからなくなって読み直したりしたけど、それが整理された段階でどんどん真相が明らかになっていって面白かった。非常に考えさせられた。今は成人年齢が引き下げられたが、これからの法改正にも注目したいと思った。エピローグがほんとに泣ける。篤人とアズサの今後がまた気になる。
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加害者の家族は、何も悪いことをしていないのに加害者の家族という理由で非難を受け続けなければならないので辛いよなと思ったし、理不尽だなと思った。
友達に勧めて貰った読んでみましたがすごく良かったです。逃亡してる時などドキドキするよな感じが伝わってきて良かったです。あとは読みやすかったです。
少年犯罪について
真実無くしては裁けない。
この一言がいい。内容はやっぱり重くて、少年法の是非。
それに真っ向から取り組みつつ、エンターテインメントの要素もふんだんにある。
なぜ15歳のテロリストになったのか、その理由を知れた時の衝撃は言葉にするのが難しいなぁ。
考えさせられる内容でした
少年犯罪という難しいテーマを描き切った作者さんに脱帽すると共に、加害者が更生の余地があると信じて少年法に守られるべきという意見と被害者の憤りや悲しみなどの感情をどうしてくれるのかという2つの世論に考えさせられました
胸ぐら掴まれて力説されているような主人公の叫びには心をうたれました、是非手に取って読んで見ることをオススメします
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クライムサスペンスであり、ミステリー。緊張感と、真実が明かされていくワクワク感があって楽しく読めた。
表現は拙いが、テーマ性や物語進行がとてもいいし、少年法についてたくさん勉強したのがよく分かる。訴える力を持った作品。
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200ページちょっとなので一気読みしました
少年法をテーマにした小説
色んな考えがあると思いますが、自分は子どもだからといって越えてはいけないラインはあると思うし、その分別は普通に生活していれば身につくものと思っています
その分別がついていない人間のせいで真っ当に生きてきた人間の生活が壊れるのは違うと思う
そういう人間が出来上がってしまう原因にも問題はあると思うし、根本の解決には何が必要か考えさせられる作品でした
難しすぎない分、色んな人に勧められる作品だと思います!
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タイトルと表紙に惹かれ購入
少年犯罪に対して現実でも思うところが沢山あるので考えさせられた。
登場人物がややこしくなるフェーズがあるので整理して読むためにもう一度読もうと思う
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飽きさせないで面白かった。複雑ながら2時間ほどで読んでしまった。被害者の家族目線、加害者の家族目線、色々な視点で物事を捉えていて正義がなにかそれぞれ違うものだと思った。
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松村さんの本を何冊か読んで感じたが、
松村さんは小説の中の起承転結を作るのが凄く上手。
短い小説が多いが、その中でも話の動機や物語の流れなどが凄く読み進めたくなるような文章で、結末が納得出来るようなしっかり終わりで終わってくれるので、1冊を通してとても読み応えのある本だった。
小説を書く際にもその題材の本を読んでから書いてくれているため、読み手にも分かりやすく、感情移入しやすい物語となっていると感じた。
ただ自分は"僕が僕をやめる日"の方が好きだったので星4。
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被害者家族の加害者家族に対する恨みというシンプルな話ではなかった。途中相関を見失ってしまったこともあったが、関係がときほぐされていった。背負ってしまったことはもうおろすことはできないが、少しでも思いが軽くなったのであればよかったと感じた。
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少年法が題材のお話。
十五歳の少年による突然の犯罪予告。
そのあとに起こった新宿駅爆破事件。
加害者と被害者、その家族、部外者。
それぞれの心理が複雑で残酷に渦巻いている様子が読んでいて辛かった。
まだ子どもだからという理由で、殺人を犯しても真っ当な罰が与えられないのは考えものだなと思った。
被害者遺族の立場からしたらやるせない。
加害者という肩書きがあるだけで一方的に批判されるのも間違っている。
その家族を巻き込もうとするのも。
当事者にしかわからないことのほうが多いのだから、表面上の事実を見ただけでとやかく議論や無責任な忠告をするべきではない。
悲しいかな今の世の中ではネットでそれが当たり前のように繰り広げられている。
自分含めもっとネットとの付き合い方を考えていく必要があると感じた。
視野が広がった
少年法について今まであまり考えていなかったけど、色々考えさせられました。
悪いやつに付け込まれないように、納得できる判断をしていけるように、「知識」ってすごい大事だなと思いました。
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動画共有サイトに実名でアップされた爆弾予告。首謀者は高校生、少年犯罪による被害者だった。事件を追うのは、自らも少年犯罪被害者である記者。かつて被害者の会で出会った時には、孤独で寡黙だった彼に、犯行は可能なのか。
材料の入手や製造など、かつては不可能だったことが、今では、高校生であっても可能になっている、そんな時代。
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ページ数のわりに内容を詰め込みすぎてなんか薄っぺらく終わっちゃった印象。
こういうテーマは好きなのでもう少ししっかり考えさせられる内容にしてほしかった…!
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触法少年へ厚生か罰則か、中々答えを出すのは難しいですけど少年法のあるべき姿を考える人が1人でも増えるといいですね。加害者家族も被害者家族も本当に苦しいと思うから、そもそも事件が起こらない世の中になってほしいなあ。と少年法について色々考える作品でしたけど、200ページ超とサクッと読めますので、未見の方はぜひ。
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15歳という年齢から、少なからず法的に裁きを受けることになるのが、題名と相まって素敵だと感じました。
私も主人公と年が近いですが、私も今が人生で一番行き詰まっています。
それを知っているからこそ、主人公の彼の中では一番の苦しむ時期なのかと少し共感することができました。
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被害者側の苦悩、加害者側の苦悩、読んでいるだけで気が滅入る
全員が納得できる少年法は作れない
篤人が死んだと思って読んだのを後悔したけど、生きてて良かった
2人とも幸せになって欲しい
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少年法。
私たちが今後考え直さなければいけない問題だと思う。
結局国は加害者を守るとか被害者だけが辛いとか。ネットはそんな声しか上げない。
果たして本当にそうなのか。
加害者の家族、被害者の家族両方が違う形で辛い思いをしている。
犯罪はなくせられない。だからこそ、被害を少なく困っている人を助ける。悩んでる人を少なくしていく。犯罪をすくなくしていく。それが私たちにできることだと思う
Posted by ブクログ
読みやすい。
被害者家族の15歳の少年がテロリストになる話。
新宿駅に爆弾仕掛けるんだってさ。
SNSの声や加害者家族の話など、一見よくある少年犯罪のストーリーかと思ったが…何か違和感があるなって話が進んでいき…
15歳の少年の葛藤や気持ちの揺れ動きが分かりやすく読みやすかった。
少年犯罪の厳罰化や実名報道だけを、被害者家族が願っているなんて思うなよって話。
Posted by ブクログ
ライトノベルのように読みやすい本ではあったが、内容は奥深い。
少年犯罪、自分の人生とは無関係ではあったが、子供を持っている以上、こういったことに今後巻き込まれないかどうか不安になる点もあった。
やはり子供のことをしっかり見て話をしていくことが大事だと改めて考えさせられた本