藤沢数希のレビュー一覧
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投資について専門家が本当に身もフタもなく解説してくれています。
専業トレーダーにとっては余り聞きたくない話が雄弁に語られている(とは言え、著者の主張は特に目新しいものではないのですが)ので、(少なくとも僕は)非常に耳が痛かったです。
殆ど数式はできていませんし、出ている数式も必ず理解する必要はないらしい(と著者が書かれてましたので、僕はすっ飛ばして読みました)ので、割合とスラスラと読み進める事ができると思います。
本書はどちらかと言えば投資の初心者向けなのかなと思いますが、既に投資をされている方が読んでも得るところはあるのではないかと思います。(たぶん)
この手の本にしては珍しくかなりの毒舌調&上から目線スタイルで、そこが一番新鮮に感じました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ世界中と繋がったグローバルな社会を生きていく人に是非読んで欲しい一冊。
日本には
「いいものを作れば必ず売れる」
「汗を流さずに得るお金はあぶく銭だ」
といった神話とも言える古い考えが未だに美化される傾向にあります。
本著では、著者が経済的に成熟した資本主義社会の日本で生きていくには金融のリテラシーがいかに必要かを説いています。
その中で、著者による効率的市場仮説について面白い解説がされていたので、紹介したいと思います。
経済学者は皆、効率的市場仮説を信じている。
一方で、株式などをトレードする市場の人達は
「自分だけはどうにか儲けることができるんじゃないか」
と信じている。
効率的市場仮説はこのようにして効率的市場仮説を信じない人達によって肯定されており、もし市場の人達が効率的市場仮説を真に信じてしまえば、この仮説は崩壊してしまうパラドックスの上に成り立っているのだ。
僕は学部で経済学を学んでいますが、このような話は教授からなかなか聞くことはできません。著者ならではの面白い着眼点から、経済学の理論を身近な事柄(恋愛、不動産、保険)に応用した話も登場するので、これからの資本主義の社会を賢く生きていきたい人には欠かせない一冊でしょう。 -
Posted by ブクログ
日本の原発を今後再稼働すべきかという議論のなかで参考にすべき本。
ただ、原子力の専門家の本ではないのでいくつか問題がないことはない。飛行機を「鉄の塊が空を飛ぶ」(P.12)とか(飛行機の重さの大半はアルミ)大気汚染による死者数の計算方法はやはり大雑把ではないかとか3章の自然エネルギーには水力も考慮しておいた方がいいのではないかとか、そして、「劣化ウラン」の定義の間違いとか。
P.198に「劣化ウラン(軽水炉の使用済み核燃料)」とあるが、劣化ウランはウラン濃縮の際に出てくる、U238の含量の多いウランの余り物であって、核燃料として使用する前の段階で出る核廃棄物。
単純計算では、核燃料としてのU235が3%の濃縮ウランを1t作るには、U235が0.7%の天然ウランが4.3tほど必要になる。なので、濃縮ウラン1t精製するのに3.3tもの劣化ウランが発生してしまう。実際には劣化ウランにもU235が少量残ってしまうので、劣化ウランの発生する量はもっと増える。これほど多量に出るからこそバラストや徹甲弾や放射性物質の格納容器に再利用しようという話になる。
あとがきを読むと、著者はアメリカの軍事行動に批判的な態度を示しているので、劣化ウランについては怪しいところに出ていた定義を未検証で本に載せてしまったのではないかと思われる。
本書の書評でいくつか、自然エネルギーの補助金を批判しておいて原発の補助金を肯定するとは矛盾するという意見があったが、発電量が少なく採算がとれないところを補助金で助けるのと、原発で得られた利益から、事故のリスクの高い地元へその対価として金銭的な還元をするというのは意味が違うので、特に問題のある記述とは思えない。
放射性廃棄物を太平洋プレートに捨てれば、いずれはマントルに沈んでいく、というアイデアはこの本が出展と分かった。それも一つの考え方だが、そのためには海洋投棄禁止の例外規定を作らないといけない、というのと、日本列島は付加体でできてるので、プレートによほど深い穴を掘って埋めないと沈まないで日本に上陸する結果になりかねない、というのがある。
このアイデアをSNSでつぶやいたら、マントルに沈めてもいずれは海嶺から出てくるではないか、という反論があった。これこそ放射性廃棄物の時間変化を理解しない迷言。仮に出てくるとして少なくとも1億年が経過している。数万年でウラン鉱石レベルになるという廃棄物が1億年後にどの程度放射能を有しているであろう。
原発の廃棄物はまず、その量が極めてすくなく、時間とともに放射能が下がっていく特性がある。この2点を抑えないと、「核のゴミ」を正しく議論できない。 -
Posted by ブクログ
・文章が橘玲っぽいので好きな人にはお勧め
・ファイナンス理論の解説が分かり易い(雰囲気を掴むのに良い)
・投資と投機に区別はない(区別しても、しなくてもどちらでも良い)
→投資と投機の区別を必死に説明するのは、主に金融機関の関係者
金融商品を一般人に売る為に、「投機=ギャンブル、危険」、「投資=社会的に立派、安全」と区別して、投資の素晴しさをアピールする
※投資家が投資を主張する場合、自己欺瞞(自己正当化、損失回避)の要素もあると思う ←偽悪趣味の人はあえて投機を主張するかもw
・投資、投機、ギャンブル、お勧めは「投資」、理由はコスト(長期投資は、手数料、税金の面から有利=買う時と売る時に1回払うだけ)
→逆に言うと、3つは確立のゲームとしては同じで、違いは「コスト」だけ
・投資とは「期待リターンとリスクの形(どんな正規分布?それとも?)を考えて賭けるのかどうか、そして賭けるとすればいくら賭けるのか」を決定するプロセス
・債権投資とは将来の金利を当てるゲーム
・株式投資とは将来の利益を当てるゲーム
・物理学では実用的なモデル「例)A=B+C(B、Cは既に明らか)」とを使う ファイナンスの場合、非実用的なモデル「例)A=B+C(B、CはAを直接指定するより難しい変数)」を使う
・ランダムウォーク仮説=ファンダメンタルやテクニカルな要因と無関係に動くという意味ではない 実際はその逆で、株価はファンダメンタルやテクニカルな要因を速やかに反映するので、株価を大きく動かすのは「まだ誰も知らない新しいニュース」が起きたときだけ、しかし「まだ誰も知らない新しいニュース」を前もって知ることは不可能なので結果的に株価はランダムウォークする
・市場参加者が自分の利益するからこそ、市場で資金配分が最適化される
→良い企業(=国民が必要とする)は高く評価され、事業に必要な資金を集め易くなる
→ダメな企業は低く評価され、最悪、資金調達がままならなくなり、市場から退場させられる(=JAL)
→活発なマネーゲームのおかげで、正しい企業に正しく資金が供給され、社会全体が正しく発展する
・効率的市場仮説=プロ同士が競争しているからこそ、リスクに対して適切なリスク・プレミアムが載った丁度良い期待リターンとなる株価に落ち着く
→その結果、素人とプロの成績はほとんど変わらなくなる(成績を左右するのは運だけ)→素人も安心して参加できる
・効率的市場仮説を信じるなら、全ての株価は適正で割安・割高が存在せず、いくら分析しても無意味となる →コストの安いインデックスファンドが有利
→しかし、市場参加者全員が効率的市場仮説を信じたら、誰も財務諸表やニュースの分析をしなくなり、市場は新しい情報を織り込まなくなり、効率的ではなくなる
→効率的市場仮説は、みんなが信じないときより正しくなる、みんなが信じると正しくなくなる(パラドックス)
・実際、市場参加者の多くは効率的市場仮説を信じていない為、必死にミスプライスされた株を探している →結果的に市場はほぼ効率的(適正な株価)になる
・自己帰属バイアス=うまくいったときは自分の実力(原因を自分に帰属)、損したときは運が悪かった(原因を自分以外に帰属)
・オーバーコンフィデンス・バイアス=自信過剰 アメリカ人の90%は自分は平均より賢いと信じている 専門家の方が強い(大学教授、ファンドマネージャー、投資家)
→インデックスファンドの方が有利なのに、アクティブファンドの方が人気が高い理由
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Posted by ブクログ
小説の内容がストレートに面白い、というものではなく、メタ的に見て「あぁ、こんなクソみたいな誘い文句で女性がホイホイついて行くと思ってんのかな、この著者は…」という、非モテ男子に対しての呆れが入り混じった面白さ、って感じだったかもなーー。あと、私自身が、最初からタメ語でくる奴への嫌悪感がすごいということもあり、こんなクソみたいな口調なクソトークに、こんなに多数の女がついてくだろうか…ってのが拭えなかったというのもある。
私自身も男遊びに呆けていた時期があったが、いざ「この人だ」と思える人と結婚した今、かつてのフレンドたちってまじでチンケに見えるのよな。やっぱり、1人の人に深く向き合っている男性の方がよっぽどかっこいいし、多数の女性と関係を持つことに対して悦を感じている時点で、どこまでいっても二流のように感じてしまう。 -
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婚姻費用など知らないことが多かったので勉強になった。
ただ結局「配偶者より年収が高い人は、離婚するとかなりお金を取られる可能性がある」ということを長々と書いてあるだけで、一番興味があった対策に関しては「結婚しない」くらいしか書かれてなくてイマイチ。(ないから仕方ないのかも知れないが)
しいていうなら、結婚前の財産は奪われないので「結婚時点の資産を記録に残しておく」ということは書いてあるものの、流石にそれくらいは知っているし、「大きな収入が控えてるならその後に結婚する」ってのは相当なボーナスをもらってる高所得者や起業家くらいしか関係ない話で、参考にならなかった。 -
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ホリエモンが帯だったため読んでみた。
生物学的な論を、ストーリー仕立てで解説している一冊。
要点
・生物学的に「自分」の子孫を繁栄させるることが人間としての主題であり、そのために男は繁殖回数を増やし、女は、繁殖能力が高い男(good gene = イケメン)や面倒見がよい男(good dad)に惹かれるというもの。
・good gene = good dad の場合は、女は浮気をする必要はないが、good gene ≠ good dadの男が多く、good geneの子を、good dadに養ってもらうという戦略を取るため浮気をする。
・女は、他の女からも人気な男に惹かれる。(モテるやつほどモテる=富めるやつは富む)
・1人に執着するのは、非モテを自ら示していることに他ならず、非モテループに陥る
・生物的としての男の戦略としては、同時並行で関係を作り、付き合う・結婚する段階で1人に絞る
★good gene → good dad に移す
・ACS理論
Attraction 興味を惹く
最初の10分ぐらい。声かけから導入
Comfort 居心地の良さ
ペーシング、トラッキング、ミラーリン
グなどでのラポール形成
Seduction 性的誘惑
手を繋ぐから持ち込み
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結論から言うと、哀を感じられる本だった。
なんというか最終的に可哀想が感想になる気がした。
内容的には全く共感出来無いものではあったが
フィクションとして別のこういう世界もあるし
実際そういう人もいるのかもなと思えた話だった。
順当な恋愛系が好きな元理系なので、
「愛」や「証明」という言葉に惹かれて手に取った。
ターゲット層的には丁度20代前半〜後半の男性になるのかなと思った。
この本の内容で言えば
自分は「非モテコミット」に該当するけれど
今は好きな人もいて恋愛真っ只中なのでちょっと自分には刺さらない話だった。
浮気したい人や浮気した事あるみたいな人なら楽しめる話なのかなとも思った。
独り身で、恋人が欲しくてたまらない状態に居たらもしかすると「解説」に書かれているように、
明日からなにか行動を変えてみよう。とか
始めてみようとか、前向きになるようにも思える気がするので良いかもしれないと思った。
少なくとも、今恋人がいたり、満足している状態ではあまり読むべきでもないような気がした。 -
Posted by ブクログ
結婚と離婚、時代なのか、結婚は少なく離婚が多くなっている。
「結婚は人生の墓場」や「結婚生活は我慢」という近年から現代までの価値観の継承も結婚を躊躇う傾向があるのではないかと時代を眺めてはそう思い感じる。
さて、本著では、結婚は財産の共有であり、離婚したら相応の対価を払い、高収入側が大きな負担を強いるという主張の本である。
離婚時の経済的な負担の制度が決まったのは、90年代、そして今の形になったのが、2007年時である。
世代ごとで離婚時の運用が変更している点で、今後も結婚や婚姻、夫婦の在り方も多様性という概念も含めて時代に合わせて改善していくことだろう。
心しておかなければならないのは、結婚を財産や経済的、金融商品目的に出会うのは男女ともに入り口の価値観の相違があまりにも大きすぎるので破綻するのが世の常である。
結婚とは等身大であり、互いに成長できる家族という経営者であり、パートナーであり、互いに戦友であると私は思うのだ。そうであるのならば、本著のタイトルを引用すると「儲かる結婚」であるといえよう。