藤沢数希のレビュー一覧
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離婚を金融商品に例えた所が面白いです。
婚姻費用+財産分割+慰謝料
裁判が長引くほど、稼ぎのない、少ない配偶者が、婚姻費用で儲かる仕組み。
国債に例えれば、婚姻費用は、年間の利回りで、財産分割は元本のようなものでしょうか。
不倫などの慰謝料は、残りの2つに比べれば、微々たるものとか。
税金も掛かることなく、お金が支給される。
稼ぎのよい、男性や女性と結婚するのは、結婚のメリットがあるけど、そうでなければ、メリットがない。
本書を読んで、若い時は、お金でない結婚に憧れを持っていたかもしれませんが、今は老後のことなど、結婚面にも金銭的なものを見てしまいます。
結婚するにしろ、しないにしろお金は -
Posted by ブクログ
著者らしい“身も蓋もない”実利主義が心地よい
中学受験のコストは約1,000万円
(小4からの塾、私立中学)
普通の家庭ならその分を名門公立高校ルートに投入した方がお得
(高校受験の塾一年、大学受験の予備校一年、短期留学)
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東大、京大、早慶、旧帝大で3万人
上智、理科大、関関同立、マーチ、難関国立で十万人に満たない
一学年の人口は100万人程度なので、ここに入れるのは上位10%
中学受験は掛け金の高いゲーム
時間と労力をかけて、名門中学に合格する子は1割もいない
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●中学受験ルートの効果
遺伝要素も加味すると
1000万円+親の多大な労力を支払って
偏差値1.5アップ -
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この本は日本人の「正義」である「反原発」をアナドル極めてアクシツな言論である。
曰く「原子力をやめて化石燃料を使うと大気汚染で多くの人が死ぬ上、温暖化防止に寄与しない。しかも燃料費だけで年間4兆円余計にコスト負担が生じる。」
曰く「閾値なしモデルを使ったとしても、年間100ミリシーベルトの放射線を浴びると0.5%死亡率が上がることになるが、原爆で被爆しなくても日本人の半数は癌になり、日本人の3分の1は癌で死亡するので、統計上は検出が困難。従って100ミリシーベルト以下の被爆による人体への被害は無視できる。」
曰く「原発1基の電力を生み出すための太陽光発電には山手線の内側の面積が必要で、風力発電 -
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どうしてそんなに高額の給与をもらえるのかな?と思っていた「外資系金融」の中で、何がおきていたのかがよくわかりました。
大きすぎてつぶせない、からつぶさない、のではなくて、それならつぶしていい大きさにするのが筋、というのはとてもよく分かります。
そして、世界最高の頭脳を、何に使ったら人類は進化するのだろう、という疑問(疑念?)を持たずにいられなくなります。
才能の無駄遣い、という言葉があります。
嫌なことに囲まれる毎日を過ごしていると、ゆうゆうと南の島で過ごすとか、働かないで過ごすゆとりある生活、そういうものに、どこか憧れてしまいます。
それをみんなが狙うのも一つの在り方です。でも、な -
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藤沢数希先生の僕は愛を証明しようと思うを読んじゃいました!
この方の書かれている恋愛工学は興味があって、前々から拝見していました。
映画やドラマのようなロマンチックな恋愛観ではなく、いかに女を落とすかと言う部分にフォーカスしたテクノロジーの世界観を見せてくれます。映画やドラマが「夢を見せるもの」なら、恋愛工学は「現実を生きる」と言うイメージ。
ためになったし、面接技法に通じる所もあったし、エンターテインメントとしても楽しめたけど、この本読了したことナイショにしとこう。 -
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Twitterやメルマガで現在でも精力的に発信を続ける、藤沢数希氏の著書。
どうも経済学に苦手意識があったので、Twitter上で認知していた氏の本を手に取ってみた次第。
基本的に氏は完全なる資本主義経済の信奉者であり、それに対して「代案はありません」とさえ述べる。その具体的な主張は最終章(第5章)に述べられており、自分としては態度を決めかねる極端な思想であった。ただ、読み進める中で、自分としても「基本路線は小さな政府と市場原理」という形では納得。その上で、それをどこまで基本に忠実に実行し、どこから政府の介入・規制等を行うべきなのか、そのバランス感覚の醸成して私見として持つことが、今後の課題 -
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ネタバレ個人的に藤沢数希さんのTwitterやNOTEなどを興味深く拝読していたのと、株をはじめとする資産運用を行っていたことから、ノウハウを得るために通読。当初の目的だった資産の最大化に関する話から金融や株式会社の歴史まで、幅広く勉強になった。
(1)資産の最大化のために(結論)
・資産=①収入-②支出+③金利×貯蓄
→いかに①と③を上げて、②を抑えるかがカギ。
・確実に儲かる方法は存在しない。
・プロの投資家の運用成績は、インデックスよりも悪い
→LTCMというノーベル経済学者集団のファンドでさえ、破綻している。
→市場での主なプレイヤーはプロの投資家。彼らが売買を繰り広げていることで、株価が適 -
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ネタバレ一部抜粋
投資とはつまるところ、リスクと期待リターンを考えて、意志決定するプロセス
インデックスファンドに1年間投資して正規分布でリスクの形をかくと
期待リターンが5%、マイナス15%からプラス25%に約66%の確率でリターンが実現、15%以上の損失、25%以上の利益になる確率が1/6 といったイメージ。
このような実現リターンのブレをファイナンス用語でボラリティと呼ばれる。
株式の期待リターンは安全資産である国債利回りよりも3%から6%くらい高いといわれる。
株を買うということは、簡単にいうと、その会社の将来の利益の分け前をもらう権利を買うということ。株式投資のプロは、 -
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1.経済学を実体経済に活かすためにはどのように世界を見ていけばいいのかを考える
2.既得権益を徹底し、資本主義に徹してフェアな市場を作りましょう、というのがこの本の言いたいことです。
日本は既得権益が特に強い国なので安定した経済成長ができません。そこで、解決策として資本主義が出てくるのですが、キーワードは、資本主義の徹底、雇用の流動化を促進、教育の更新です。今までと同じような生活ないし教育しか受けてないようだとこれからの時代に対応できません。実際に、大学の経済学は現実とかけ離れた部分が多かったり、海外の現場を知らない人が英語教師になったりしているため、間違えた教育を施しています。
このような