藤沢数希のレビュー一覧
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物理学者であり金融の専門家でもある著者が、日本の「お受験」の攻略法について述べた本。さすが物理学者だけあって、データに基づく客観的な論述には説得力がある。私は経験していないが、子供たちはSAPIXに通い、海外にいたために中学受験機会は逃したが、高校受験から一貫校に入っている。アメリカで小学校にも通わせたので、本書の内容はよく理解できた。面白い。
「日本の教育、とりわけ小学校や中学校の公教育、そして、進学実績のある高校の教育は世界的にも大変に優れている。何よりも受験勉強を通して、子供は多くの知識を吸収することができるし、社会に出てから否が応でも向き合わなければいけない競争というものが何かを実 -
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私はこの本が非常に好きだ。しかし、この本は人により好みが分かれる。特に女性に不快な気分を与える可能性は高い。
恋愛は科学だと思う。人によって誤差はあるが、自分がいかに価値の高い人間かをうまく見せた人が男女ともにモテる世界だと27年間生きると痛感した。それを証明した小説だと私は思う。
主人公の気持ちには非常に共感した。誠実な男性は素敵で結婚には必要だが、恋愛においてはときめきや憧れが必要で主人公のように自分も失敗もしてきた。女性を取っ替え引っ替えすることはよくないが、モテる男になりつつ、付き合ってる女性を一番に大切にすることが男性に必要だと思うことをこの本では教えてくれていると思う。そのため、主 -
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結婚が怖くなる。知ってしまうと真面目に働くのがバカらしくなってしまい、悪用されるとまずいので禁書にすべきでは(笑)と思う。
しかし最後には結婚制度およびそれにまつわる法制度や文化慣習をこう直した方がいい、つまり欧米のような事実婚を認めないと少子化は解消されない、つまり女性が上位の男性を狙いに行くという慣習が強すぎて上位婚or未婚となるので同位婚がなくなり沈んでいくとあり、真、我が意を得たりとなった。名著、だが危険という難しい本(笑)
婚姻費用、通称コンピといわれる、より稼いでいない方の毎月一定の額を払うという魔の制度がある。これは所得に連動するので下手すると貯蓄を全て食い潰してなお余りある支 -
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ナンパ指南書をストーリー化したような小説。どのようにすればナンパが成功するのかを、ナンパの達人が主人公に指導して、主人公のナンパ術がだんたん成長するという物語。恋愛工学(=生物学や心理学を恋愛に応用させたもの)に基づく、口説き方のアドバイスが様々な場面に散りばめられていて、男性としては学びのある内容になっている。
ただ、この本は好き嫌いがかなり分かれると思う。女性に対してランク付けをしたり、女性を取っ替え引っ替えしたり…。多くの女性は不快に感じるのではないだろうか。また、恋愛に対して強い持論を持っている男性もおすすめできない。女性の扱いに対する尖った主張が見られ、拒絶する男性は一定数いると思 -
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著者自身の個性的な経歴や他国の教育制度との比較を踏まえ、ステレオタイプではない日本社会の課題を指摘しており、頷くことが多かった。
特に印象に残るのは、都会の子どもは受験の厳し競走社会で切磋琢磨することを大人に制度化されてしまっているのに、その大人の日本社会は、規制、終身雇用などで、国内でも、国際間でも競走しない制度が構築されているというギャップへの疑問である。
そう言われてみれば、家庭や職場でストレスフルではあるが、かつての子ども時代にいては受験や部活で日々競走が求められ、ストレス発散の自由も大人と比べると制約が大きい中で必死もがいていた。当事よりは今のほうが、競走という点に限れば、プレッシ -
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ネタバレ婚姻関係を結ぶ際に、特に男性は知っとかないとめちゃくちゃ損をするリスクのある、かなり実用的な知識がまとめられている。
必死で婚活に勤しむ女性にとっては常識でも、意外と男性は結婚制度の恐ろしさに無頓着だったりする。
性欲と社会的立場に振り回され続ける、哀れな男性がとても多いけど、それは社会的な刷り込みとか同調圧力によるものが大きいのだろうか。
結婚を検討中の人は、かならず一読しておいた方が良い一冊。
・不倫など、一方の過失による離婚の慰謝料は1~200万円程度
・最も負担が大きいのが婚姻費用=コンピ
・年収700万の夫→専業主婦の妻の組み合わせの場合、月