【感想・ネタバレ】損する結婚 儲かる離婚のレビュー

あらすじ

大人の男女にとって最大のリスクは「結婚相手」である。実際の結婚と離婚でどう金が動くのか、世間には驚くほど正確な情報が伝わっていない。知っているはずの弁護士も建前しか話さないのだ。しかし、結婚相手選びは株式投資と同じ。夫婦は、ゼロサムゲーム=お互い食うか食われるかの関係にある。そんな身もフタもない男女のマネーゲームの真相と、適切な結婚相手の選び方を、具体的なケースをもとに解き明かす。

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「離婚したい」と思っている人はぜひ読んでみてください。「結婚とは株式投資と同じである」とそんなことがわかる本です。例えばうまく離婚することが出来た人は「売りぬくことが出来た債権」悩んで結婚生活送りながらどんどん悪い方向に向かっている人は「株価暴落」のようなものです。有名人の結婚を例に挙げているところも面白いところです。この部分がタイトルになっている「損する結婚 儲かる離婚」です。結婚生活でいうと「財産とは結婚後に蓄えられた財産(=共有財産)を夫婦で分割することである」元から財産のある人が離婚する場合結婚してからの蓄えられた財産のみが財産分与の対象となるということです。婚姻期間中財産を蓄えることが出来なかった場合は婚姻相手に支払われる額も相手が資産家であってももらうことが出来ない。ということになります。その逆もあります。売れない時代を支えたミュージシャンの妻が売れてから離婚する場合婚姻期間の共有財産として莫大な金額が支払われるのは良い例です。結婚生活もすべてお互いのがんばり次第ということはわかる1冊です。

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Posted by ブクログ

結婚のリスクについて、数字を用いて具体的に説明されているので非常に引き込まれる内容だった。結婚は投資と同じくフローがどれだけあるか、という考え方は忘れてはいけない。結婚を考えるのであれば何となくではなく、どんな家庭を築きたいかの将来像が重要であると思う。

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2025年04月09日

Posted by ブクログ

結婚が怖くなる。知ってしまうと真面目に働くのがバカらしくなってしまい、悪用されるとまずいので禁書にすべきでは(笑)と思う。
しかし最後には結婚制度およびそれにまつわる法制度や文化慣習をこう直した方がいい、つまり欧米のような事実婚を認めないと少子化は解消されない、つまり女性が上位の男性を狙いに行くという慣習が強すぎて上位婚or未婚となるので同位婚がなくなり沈んでいくとあり、真、我が意を得たりとなった。名著、だが危険という難しい本(笑)

婚姻費用、通称コンピといわれる、より稼いでいない方の毎月一定の額を払うという魔の制度がある。これは所得に連動するので下手すると貯蓄を全て食い潰してなお余りある支払いに終われるかもしれない。相手から慰謝料取れても200万くらいなので足しにもならない。しかも財産分与までそこに加わるともっととられる。つまり結婚とは所得連動型債券の譲渡であり、離婚時に所得が少ない側がもらえる金額が結婚債券の価値となる。その式は
結婚債券の価値 = 離婚成立までの婚姻費用の総額 + 離婚時の財産分与額 + 慰謝料
である。
離婚するまでこれが続くのでさっさと離婚する必要があるが、もし相手がこの仕組みを知ると引き伸ばされる。話し合いや調停で済むならいいがそうでないならさっさと裁判を始めるべし。裁判は2年くらいかかるのでかなり金が飛ぶ。しかし勝てる見込みがあるなら調停を薦められても諦めてはならない。調停とか話し合いと違って弁護士がすべてやってくれるため楽だから。和解を薦めるのは彼らが忙しいのが嫌だから。
結婚相手を選ぶなら自分より収入がある人。親とか独身時代の金持ちというのは、金を稼ぐ能力があるならいいがそれを食い潰すしかできない奴なら伴侶に選ぶべきでない。

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2024年11月07日

Posted by ブクログ

理論物理学研究と外資系金融を経験された作家による、婚姻制度の法的仕組み、裁判例など。

離婚に伴い、慰謝料といった表現を耳にすることはあるが、具体的には、慰謝料の他に財産分与と婚姻費用というものがあり、それらを巡っての泥沼の裁判の様子が解説されている。

一種のホラーのようであり、笑ってしまうような話でもあり、しかし現実に日常的に起きていることと考えるとどうしようもない気持ちになる。
実態と法律や社会規範との解離による問題の顕著な例であるだろう。

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2024年07月12日

Posted by ブクログ

経済という視点から見た結婚について。
具体例が多く、これから結婚する人、結婚すべきか事実婚か迷う人、すでにした人全ての役に立つ。

男性にだから結婚はコスパが悪いと言っているのかと最初は思ったけど、最後の方は女性にとって大切な情報や具体例も満載。
離婚後の養育費についてなどぜひ女性にも読んで欲しい。

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2024年03月12日

Posted by ブクログ


日本の法制度のおかしな点とそれをうまく利用した離婚裁判。
その事実を客観的に説明されていてここ最近で1番役立ちました。

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2023年12月29日

Posted by ブクログ

今私は大学生で、
コンピに関してのことはもちろん結婚や離婚の制度に関して、
また婚外子が海外でそれだけ認められていること、
事実婚の割合等
新しく知ることが沢山で
いろんな面で非常に面白みを感じながら読み進められました。

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2023年06月16日

購入済み

ここ数年で一番面白い本でした

結婚をすることがいかに大きなリスクを含んでいるのか、多くの人は気づかずに結婚をしているのだなということを知りました。
知らずに結婚して後悔するのはもったいないので、男性女性問わず独身の方は一度は読むべき本だと思いました。

#タメになる #ドロドロ

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2023年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

⁡婚姻関係を結ぶ際に、特に男性は知っとかないとめちゃくちゃ損をするリスクのある、かなり実用的な知識がまとめられている。⁡
⁡⁡
⁡必死で婚活に勤しむ女性にとっては常識でも、意外と男性は結婚制度の恐ろしさに無頓着だったりする。⁡
⁡性欲と社会的立場に振り回され続ける、哀れな男性がとても多いけど、それは社会的な刷り込みとか同調圧力によるものが大きいのだろうか。⁡⁡
⁡⁡
⁡結婚を検討中の人は、かならず一読しておいた方が良い一冊。
⁡⁡
・⁡不倫など、一方の過失による離婚の慰謝料は1~200万円程度⁡
・最も負担が大きいのが婚姻費用=コンピ⁡
⁡・年収700万の夫→専業主婦の妻の組み合わせの場合、月14~16万円の仕送りを出す必要があり、裁判が終わって離婚が成立するまでそれが続く⁡
⁡・結婚とは「所得連動型の債権」という金融商品である⁡
⁡・離婚時に分けられる財産分与は、結婚後に増えたものに限る。⁡
⁡・金持ちの無職のボンボンと年収300万円のOLが離婚した場合、婚姻費用を払うのは「OL」の方になる⁡
⁡・安定したキャッシュフローのある職業(大企業の正社員、公務員、弁護士、医師など)の人を結婚相手に選ぶ方が、離婚のことを考えると経済的には利得が大きい。
⁡⁡
⁡これを読んでから、篠田麻里子の言動を見ると、彼女はとても合理的に自分の利得を最大化する為の最善手を選び続けているのがよく分かる。⁡
⁡もっと言えば、彼女は本書を参考に動いてる可能性もワンチャンあるような…。⁡

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2023年02月05日

Posted by ブクログ

今まで抱いていた結婚観を大きく覆された。本書は結婚する男女だけで無くこれまでの日本の家族観に沿わないシングルの人、また差別撤廃を求める全ての日本人に読んでもらいたい。導入部はホラーかと思ったw

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2022年09月24日

Posted by ブクログ

読んで損はない。
財産分与を抑える方法もあるが、そこまでの記載はなかった。リアルを知る情報源としては価格以上の価値アリ

離婚経験者

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2022年01月18日

k

購入済み

ゼクシィで連載したらいいのに

切口が素晴らしい。
いままで思いつきもしなかったし、慣習や親のためなどで籍にこだわる理由が全くなくなったので晴れ晴れした。
こういう「一部の知っている人しか知らない話」は、知識の有無で差が出ることに改めて恐怖もした。
一般には一般的でない内容だったが、もっと周知されるべきだと思う。
そうなれば腰の重い法律改正も、少しづつ多様性を許容できる社会に合わせてシフトしていけるのだろうと思うと、著者には、高校あたりなどで講演して、次の世代に繋げて欲しいとこころから思った。

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2020年05月05日

Posted by ブクログ

話自体は大変面白かった。
結婚自体を金融商品のように扱い、
結婚による金銭的価値を最大限にするための数字が具体的に記されていた。

ただし、女性の立場から物申すと、
例えば旦那よりも2倍以上給料ある人の愛人として子供を産めば、旦那と離婚するより金銭的に得られる金額が多くなることや、2人以上産めばもっと多くなる。
また、男性側はDNA検査を受けないと自分の子供であるかどうかわからない。
など、女性が子供をお腹の中で育て、産む苦労が一切考慮されていないことがひっかかった。
これらの苦労を数値化し、上記の金額と相殺までしてくれれば文句のつけようがないと思う。
とはいえ、上記の苦労は人によっても異なるし、数値化できるものとも思えない。

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2025年06月17日

Posted by ブクログ

両親が熟年離婚をするようなので 一方が損をしないよう補助したいと思い、この本を手に取りました。
なんともキャッチーなタイトルです。

離婚時には 財産分与・婚姻費用・慰謝料の3つが動くこと、婚姻費用が 意外にも大きな金額になること、ストックよりもフローが大事であること。
とても勉強になりました。
た、遺産相続や養育費など、これから知識を深めていかなければならない分野も明確になりました。

婚姻費用を 受け取る側も 払う側も、知識として知っておいた方がいい内容だと感じました。

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2025年05月13日

Posted by ブクログ

衝撃的なタイトルの本。
かなり学びになった。自分より収入の低い男性との結婚は損というのにぞっとした。愛だけではどうにもならないんだな。
かつて愛し合った男女がお金を巡って裁判で争うというのは怖い。
婚姻費用の法律は下手なホラーより恐ろしいと思った

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2024年11月08日

Posted by ブクログ

離婚することがこんなに大変なケースがあることを全然知らなかったので、すごく驚きました。自分は医学部に通っていて医師になる予定なので、自分より収入の男と結婚するのは気をつけたい(事実婚の方がいいかな?)と思った。
事実婚のデメリットとかを把握して行きたいと思った。
一夫多妻制がナチュラルっていうのは結構なるほどと思った。婚姻は、ランクが低い男にも女性が回ってくるようにするための手続きっていうのは面白いと思った!でも今の時代では、未婚率上昇してるし結局回ってきてないのかな?

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2024年08月07日

Posted by ブクログ

タイトルの通り、日本の法律下では結婚はしっかりと考えてしないと財政上の損を被ることがあるという話。
結婚を債権として例えていた内容は非常に面白かった。また、ドラマや映画での愛や恋などを全く含めずに結婚と離婚を見たときに、ビジネスエリートになるほど損をする傾向があることも興味深かった。

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2023年03月08日

Posted by ブクログ

離婚を金融商品に例えた所が面白いです。
婚姻費用+財産分割+慰謝料
裁判が長引くほど、稼ぎのない、少ない配偶者が、婚姻費用で儲かる仕組み。
国債に例えれば、婚姻費用は、年間の利回りで、財産分割は元本のようなものでしょうか。
不倫などの慰謝料は、残りの2つに比べれば、微々たるものとか。
税金も掛かることなく、お金が支給される。
稼ぎのよい、男性や女性と結婚するのは、結婚のメリットがあるけど、そうでなければ、メリットがない。

本書を読んで、若い時は、お金でない結婚に憧れを持っていたかもしれませんが、今は老後のことなど、結婚面にも金銭的なものを見てしまいます。

結婚するにしろ、しないにしろお金は、あるにことしたことはないですな。

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2022年12月14日

Posted by ブクログ

結婚と離婚、時代なのか、結婚は少なく離婚が多くなっている。
「結婚は人生の墓場」や「結婚生活は我慢」という近年から現代までの価値観の継承も結婚を躊躇う傾向があるのではないかと時代を眺めてはそう思い感じる。
さて、本著では、結婚は財産の共有であり、離婚したら相応の対価を払い、高収入側が大きな負担を強いるという主張の本である。
離婚時の経済的な負担の制度が決まったのは、90年代、そして今の形になったのが、2007年時である。
世代ごとで離婚時の運用が変更している点で、今後も結婚や婚姻、夫婦の在り方も多様性という概念も含めて時代に合わせて改善していくことだろう。
心しておかなければならないのは、結婚を財産や経済的、金融商品目的に出会うのは男女ともに入り口の価値観の相違があまりにも大きすぎるので破綻するのが世の常である。
結婚とは等身大であり、互いに成長できる家族という経営者であり、パートナーであり、互いに戦友であると私は思うのだ。そうであるのならば、本著のタイトルを引用すると「儲かる結婚」であるといえよう。

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2025年04月24日

Posted by ブクログ

思うことがあり、ネットでの評判を見て手に取った。
あまり日常で考えることのない側面から結婚制度を捉えており、とても興味深い内容ではあった。

が、この手の本で必ず欠落している視点、それは子どもの視点。
子どもにも感情があり、これからの人生を築いていく大事な時間があるよ。
そこを見ずして、大人だけの事情でことを進めることの怖さを実感した。

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2025年01月30日

Posted by ブクログ

星:3/5つ タメになった

◎ひとこと
結婚は実家の太さは関係ない、女性は自分より稼ぎがある男との結婚じゃないと損をする

【感想】
結婚を制度として捉えていて新しい視点で考えることができた。文章もわかりやすかったが繰り返しの点が多かったり、自分には興味ない部分もあったりしてそこは読み飛ばした。
結婚前に読めてよかったと思う一方で今後もっともっと打算的に考えてしまいそうで怖くなった。

【印象に残ったフレーズなど】
・離婚で大きなお金が動くのは財産分与と婚姻費用であって、どちらが浮気などで離婚の原因を作ったとかは関係ない(浮気などの慰謝料は精々100〜200万)
・親がお金持ちのボンボンと結婚しても結婚前にあった親の財産は関係ない
・裁判所で浮気といえば肉体関係、プラトニックな恋愛は全く不貞行為に当たらない
・遺産相続まで考えれば実家が太い人と結婚したら多少のおこぼれはもらえる可能性はあるが、80歳を過ぎた親から60歳を過ぎた子供に相続されるようなもので気の遠くなる話
・結婚は家と家がくっつくものでありそこでは家の資産や身分が男女の愛憎劇に大きな影響をあたえていると錯覚しているがそれは間違い。しかも親が死ぬまでに離婚して仕舞えば妻の取り分が認められることは難しい。結局旦那の親が死んで旦那までぽっくり死んでくれないと自分に遺産は回ってこないということになるし、気の遠くなる話。
・男選びは一にも二にもフロー
・人間は金を出せば必ず口を出す生き物
・共有財産となるのは婚姻届を提出した日から別居を開始した日までに作られた財産

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2025年01月04日

Posted by ブクログ

大人の男女にとって最大のリスクは結婚相手である。結婚と離婚でどう金が動くのか世間には驚くほど正確な情報が伝わっていない。知っているはずの弁護士も建前しか話さないのだ。結婚相手選びは株式投資と同じ。

結婚と離婚で動く金は、基本的には慰謝料、財産分与、婚姻費用コンピと呼ばれるもので、この3つである。子供がいればこれに養育費がかかる。多量の金がかかるのは、財産分与とコンピである。離婚成立までは財産がある方が面倒をみる。事情はどうであってもだ。

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2024年02月07日

Posted by ブクログ

結婚と離婚における、法と金融の支払いロジック。

納得できないことも多いけれど、仕組みを理解することで賢く振る舞うこともできる。

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2024年01月20日

Posted by ブクログ

大きくは結婚したらコンピが発生するから気をつけろ!という話。

婚外子などもいいじゃん、結婚信仰しすぎじゃ無い?という指摘はなるほど、と思った。

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2023年12月23日

Posted by ブクログ

結婚と離婚に伴う経済学。
慰謝料と言いがちだが、重要なのは財産分与と婚姻費用、そして養育費。いずれにしろちゃんと取れれば、だが。普通の社会人ならうまく立ち回らないと大変であることは確か。人類学や進化の側面への言及、制度自体への課題もあり

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2023年08月18日

Posted by ブクログ

結婚離婚に関わるお金の動きや金融商品として見た場合の妥当性について論じたユニークな本。
売れる前から支えていたのに乗り換えられた芸人の妻は意外と得してる、高収入の女性は経済合理性から考えると婚外子の方が妥当、など新しいことが色々とわかってよかった。
結婚は収入が見込めない女性のためのセーフティネットとして機能する、古典的な社会制度である。それをキャッシュの流れから客観的に説明してるのは面白かった。
これからセレブになる予定の人は特に読んだ方がいい。

ただ巻末の社会制度についての言及は雑。一夫多妻制と出生率や霊長類の繁殖行動はそれぞれのトピックで分厚い本が何冊も出るようなテーマなのに踏み込みが浅く、個人の感想や予想が羅列されてて微妙だった。ここは専門外なんだな、という感想

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2023年06月25日

Posted by ブクログ

冒頭は、結婚することのリスクについて説明、その次に具体的な芸能人の結婚離婚の例を挙げて説明していました。
終盤は、現在の日本の結婚のあり方、家父長制についても言及しており、2017年頃に出版された本としては現代的な考え方だと思いました。中盤は下世話な話が多いですが(筆者自身も芸能人のゴシップを騒ぎたいわけではない、と書添えています) 最後まで読んでみることをお勧めします。

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2023年05月14日

Posted by ブクログ

高所得者にとって結婚はリスクだけ増える金融商品であることを理解できる本。そういう見方をしたら、確かにそうなんだなと思った。

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2023年04月14日

Posted by ブクログ

メモ
・日本では浮気などの慰謝料はせいぜい100~200万
・離婚で動くお金はほとんどが所得で決まる婚姻費用と財産分与(結婚してからのもの)
・浮気したり暴力ふるったりなど、どちらが悪いかは関係ない
・同じ年収なら会社員より自営業の方が婚姻費用(コンピ)が高い
例)夫年収1000万のサラリーマン、専業主婦、子なし→月14~16
  夫年収1000万の自営業、専業主婦、子なし→月20~22
  夫年収1000万のサラリーマン、専業主婦、子ども2人(14歳以下)→月18~20
・すぐ離婚に応じず婚姻費用を絞り続けた方が得
・別居期間が長く(10年とか)、未成年の経済的に自立していない子がおらず、離婚によって片方が生活できなくなるということがなければ、愛人を作った夫からの離婚請求も認められる
・離婚する決意をしたら、すぐ別居する(内助の功50%の共有財産は、婚姻届けを提出した日から別居を開始した日までに作られた財産)
・今時婚前性交渉をしないカップルはほとんどいないのに、民法が明治時代からの「性交渉は婚姻届けを出してから、配偶者としかしない」という価値観をひきずっているせいで、離婚して300日以内に生まれた子は前夫の子とみなされる

日本・韓国は婚外子2パーセントだけど男女格差指数が世界的に最下位で、スウェーデンなど男女平等の国は婚外子率が50パーセントを超えている。子どもを持つのは結婚してからが当たり前、できちゃった婚なんてとんでもないというのは、日本独自の文化や価値観なんだな。

p111 「女性は、籍を入れるという行為そのものに大変な満足感を得ることができる」→これは、一女性として同意できんな。そうでない女性もたくさんいるでしょう。

他、親による子殺しもゴリラの例などを用いていて興味深い。繁殖に適していない子孫は間引きする。けど、先進国(文明社会)では子殺しは法的に裁かれる。今は少子化で、ちょっと叱ったりたたくとすぐ周りが虐待虐待とさわぐし、親も先生も子供を育てにくい社会になった。今の子供は甘やかされてわがまま放題が許されたまま大人になって、社会に出て厳しく指導されてもパワハラ呼ばわり。被害者意識が増大したまま挫折する。挙句の果てには逆恨みして殺したり。なんかろくな未来じゃないな。

専業主婦へも容赦ない。内助の功なんて存在しないと。たしかに夫は独身で働いていた時から多少役職が上がったとしても、成果や労働時間が2倍になるわけじゃない。今は家電やネット宅配もあって便利だし、昔ほど家事の負担は少ないかもしれない。ただ、専業主婦になるってリスクしかないと思っていたが、離婚しても相手が多少稼ぎがあって、子どもがいればある程度もらえるのね。結婚前に築いた財産は二人のものとはみなされないから、引退後のスポーツ選手と結婚しても、親が金持ちのボンボンと結婚しても意味ない。給与が高い方は、ボーナスをもらってから結婚するべし。

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2023年01月06日

Posted by ブクログ

専業主婦が「内助の功」という、ありがた迷惑なものを盾に、離婚時には、夫婦の財産の半分を取っていく!って内容に、最初は不快だったけど、

夫はそう思ってる?

「離婚で儲かる」はどうかな?

離婚裁判を長引かせて「コンピ(婚姻費用)」を、もらい続ければ儲かるらしいけど、根気もいるし、弁護士費用とか実際どう?

反対に、女性の経済力があがってきている現在、夫にコンピを払うパターンも考えられると。

最後は、結婚していないと子供を持ちにくい風潮や、一夫一婦制は自然なのか?ゴリラやチンパンジーや海外の動向と比較して、問いかけているのはいいかも。

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2023年01月05日

Posted by ブクログ

結婚を一つの金融商品と捉える切り口がユニークで夢もへったくれもなくて面白い。
色んな芸能人のゴシップから、少数民族の結婚観、ゴリラの結婚まで扱っていて、特に中国のモソ族の母系性社会が興味深かった。

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2022年02月03日

Posted by ブクログ


・婚姻費用
・生活費
・養育費

離婚後の男性の自殺率は高い。

離婚のリスクを把握する。

これから事実婚が増えるのではないか?

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2022年01月13日

Posted by ブクログ

男も女も大変やなぁ。人ごととしてしか見れないけれども。当事者になったらと考えて読んでみると中々にハード。

結婚前に持っていた財産は2人の共有財産にならない。あくまで、結婚後に稼いだお金を双方二分の一にすると言うこと。だからボーナス後に結婚するのが良い(笑)

コンピの計算。離婚が決まるまでかかる費用。離婚決めたら早く別居しないともっとかかる。えげつないな。
基礎収入×A×総収入{Aは0.34〜0.43)
成人を100、14歳以下のこどもを55、15歳以上の子供を90と考える。

現在の日本の社会規範は、子供を作りたかったら結婚しなければいけないし、離婚も好ましくないと言うものだ。この規範と婚姻費用や財産分与等の法律が組み合わさると、女性たちはある程度の所得がある男性と結婚して子供を作るかさもなければ誰とも結婚せず子供も作らず1人で死んでいけ。ということを暗に明に強いられることになる。女性の人生をとてもハイリスクなものになる。激しく同意やな。

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2021年09月08日

購入済み

ん?

これ藤沢さんの体験記?

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2017年05月08日

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