【感想・ネタバレ】日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門のレビュー

あらすじ

人気ブログ「金融日記」の執筆者であり、外資系投資銀行マンである著者が、日本人に欠けている「グローバル資本主義を生き残るための経済学」の知識を解説する本。いま正にホットな為替レートや国債など、マクロ経済学のテーマがすんなりと理解できる。前著同様のシニカルな文体で、気軽な経済読み物としても楽しめる。

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Posted by ブクログ

これが2011年に書かれたとは驚き。私は頭が悪いし経済学も全然理解できないし文中で難しい点も多々あったが筆者は精一杯噛み砕いて書いてくれていると思う。フェアな自由競争無くて国も個人も成長は無い。新作の教育本を楽しみにしている。

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2022年08月18日

Posted by ブクログ

経済初心者視点で、幅広い領域で解説してくれている。何回も読み返して理解を深めたい。
政府や経営者視点で考える必要性も感じました。
#藤沢数希

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2019年09月12日

Posted by ブクログ

教科書チックな本ではない(例えば用語が太字になっているなど)が経済の入門書としてはかなりの良本であると思えた.
各種経済指標の間に成り立つロジックや原理などについて分かりやすく解説してある.たまに数式の変形等も出てくるが読み飛ばしても特に問題ないだろう.特にリーマンショックや日本が長年陥っているデフレなどをはじめ具体的な過去の事例に触れつつ,発端となった経済政策や影響の波及について解説している部分は分かりやすく読んでいておもしろい.また最後の章では日本が行うべき経済政策について筆者の意見を述べている.
これ一冊読むだけで新聞やニュースの内容がチンプンカンプンという人もとっかかりがつかめそう.

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2015年03月20日

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経済のグローバリゼーションとはどうゆうこと?に対して回答をくれる本です。

また、マクロ経済の仕組みを理解することもできます。

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2014年06月12日

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経済学の概論をサクッと学べ、現代社会はどう動いているかを学べる本。
要所を絞っており、すっと頭に入ってきやすい。
この本を基に専門書を読み進めると良いと思う。
第5章については、個人的には目新しさはないというか、自分自身の考えと似たものでした。

第1章 マネーは踊り続ける
第2章 小一時間でわかる経済学の基礎知識
第3章 マクロ経済政策はなぜ死んだのか?
第4章 グローバリゼーションで貧乏人は得をする
第5章 もう代案はありません

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2015年11月24日

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わかりやすくてじっくりと読みました。
為替レートの式はついていけなかったので読み飛ばしましたが
第5章は、納得できました。
筆者のツイッターも楽しく読んでます。

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2012年11月15日

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ミクロマクロ経済学、国際金融の導入部分を分かりやすく解説してくれている本書。本書をきっかけにさらなる深掘りをしていくと経済学の知識が身につきそうな印象を覚えた。

経済学は日本では軽んじられている印象があるが、それゆえに為替変動など、真因がよくわかっていない人が多い気もする。

本書を皮切りに経済学の知見を深め、世の中の動きを経済学の視点からも理解していきたい。

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2023年11月03日

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Twitterやメルマガで現在でも精力的に発信を続ける、藤沢数希氏の著書。
どうも経済学に苦手意識があったので、Twitter上で認知していた氏の本を手に取ってみた次第。

基本的に氏は完全なる資本主義経済の信奉者であり、それに対して「代案はありません」とさえ述べる。その具体的な主張は最終章(第5章)に述べられており、自分としては態度を決めかねる極端な思想であった。ただ、読み進める中で、自分としても「基本路線は小さな政府と市場原理」という形では納得。その上で、それをどこまで基本に忠実に実行し、どこから政府の介入・規制等を行うべきなのか、そのバランス感覚の醸成して私見として持つことが、今後の課題であると認識した。

なお、最終章以外(特に第2章〜第4章)は基本的な経済学の知識を平易に解説しており、所々クセはあるものの、とても分かりやすいと感じた。これらの部分は、マクロ経済学の初心者にもお勧めできる。

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2020年04月23日

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1.経済学を実体経済に活かすためにはどのように世界を見ていけばいいのかを考える

2.既得権益を徹底し、資本主義に徹してフェアな市場を作りましょう、というのがこの本の言いたいことです。
日本は既得権益が特に強い国なので安定した経済成長ができません。そこで、解決策として資本主義が出てくるのですが、キーワードは、資本主義の徹底、雇用の流動化を促進、教育の更新です。今までと同じような生活ないし教育しか受けてないようだとこれからの時代に対応できません。実際に、大学の経済学は現実とかけ離れた部分が多かったり、海外の現場を知らない人が英語教師になったりしているため、間違えた教育を施しています。
このようなことが起きないよう、自分自身で経済学を身につけて、自分でグローバル社会を生きる力をつけることが大事です。そのための世界の見方として学ぶことができる1冊です。

3.資本主義が大切なのは理解してます。例えば、使えない社員をクビにして新しい社員を雇ったり、官僚の既得権益を徹底することも必須なのですが、日本では実施されないなと思ったのが感想です。人間が合理的に動かないのは行動経済学でも示されているので、中々難しい問題です。特に変化を嫌いやすく、効率をあまり重視しない日本ではなおさらです。
私自身、経済学を学びましたが、全てが適用できると思ってません。人は合理的に動かないということを常に考えているので、経済学って本当に使える学問なのか?と思うこともしばしばあります。また、行きすぎた資本主義は、韓国や中国のような結果をもたらします。富裕層に稼いでもらってそれを再分配するのが原則ですが、できてないのが現実です。
資本主義を取り入れて既得権益を徹底すること、現実に活かせる教育を施すことに関しては賛成でしたが、資本主義に任せましょうというのはいささか楽観的だと思いました。

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2020年01月04日

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式が出てくるとわからなくなることが多々。ただ、非常に楽しく読めた 競争を作り出すこと 自由化 グローバル

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2019年01月06日

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経済について、非常にわかりやすく勉強になりました。代替案では、それを実行するためには具体的にどのようにするかが書かれていたらもっと良かったと思います。

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2018年08月26日

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経済学の基本的教科書です。グローバリゼーション華やかなりし頃の本なのですが、グローバリゼーションは自然現象という主張は印象的。

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2018年06月18日

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★市場が失敗する4つのケース
1.規模の経済と独占企業
2.外部不経済
3.公共財の提供
4.情報の非対称性
この4つ以外のすべては自由な市場による競争にすべきと説く。
所得税、法人税、消費税を10%フラットにする、年金の清算廃止、解雇自由化、農業自由化、道州制導入、教育バウチャー制度導入などドラスチックな政策提言が展開される。

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2018年02月03日

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「グローバル化」などと言われて分かっているようで分かっていなかった自分のような人間には大変学ぶことが多かった。現代の日本を取り巻く諸問題(景気・雇用・税金など)について、分かりやすく解説してくれた。

グローバル資本主義の本質は、国境を越えた自由競争にある。その競争の中から日本だけが部外者でいることは不可能である。その競争で生き残るためには、様々な規制や政府による不要な制限、既得権益を守るような法律をなくし、市場のメカニズムが機能するような方向に誘導してあげることである。

市場のメカニズムは決して万能ではないが、市場が健全に機能することで多くの場合企業を、国民を、そして貿易を行う関係国も含めて豊かにすることにつながるのである。

現在の日本ではそれが正常に機能しているとは言いがたい。例えば、会社における正社員の解雇規制である。正社員の解雇規制が厳しいせいで、企業は仕事のできない社員や働かない老人社員のクビをきることができない。そのせいで、若い人材を雇うことができず人材の流動性がなくなっている。技術革新や先進的な投資もできなくなっている。公務員も正社員も保護のされすぎで、競争原理が働かなくなっているのが問題である。

失業は経済発展の中で起こる自然発生的なプロセスであり、不必要に保護するものではない。失業や倒産は社会を効率的にしていく原動力となる。しかし、政治による保護や規制が入ることで腐敗していくのである。

GDP(=経済的豊かさの指標(所得・付加価値・購入と同等))を成長に向かわせるには、政府による財政出動ではダメである。政府による公共事業は税金を投入して行うわけであり、その財源は国債により賄われる。
つまり、公共事業は将来の税金を先取りしているに過ぎないとも言える。最終的には増税で跳ね返ってくるのだ。まさに目先の対策である。

農業、教育、医療にしても様々な保護や規制があるせいで、市場のメカニズムが機能せず消費者が不利益を被っている。これらの分野の規制を緩和し企業が参入できるようにするだけでイノベーションが起こり、生産性が向上していくことだろう。

経済学には比較優位の原理があり、それぞれの国がそれぞれの状況に適した生産活動を行うことで、世界全体で効率的な生産が可能になる。それを自由貿易によりやりとりすることでwin-winの関係を築くことができるのである。日本のような国で農業や単純労働をやるよりも、教育・医療サービスや、高度な知識と専門性を要求される産業に特化した方が良いのである。

大体、このようなことを学んだ。思えば、ホリエモン事件などは、旧体制の既得権益を持った人たちが、新規参入を認めないという日本社会の構図そのものだったように思う。不要な規制や保護によって、日本社会は非効率で元気の無い社会になってしまったということだろう。

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2015年05月15日

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これは良書。有名な人だけあってすごくおもしろかった。はじめは退屈だったが中盤以降、特に自らの改善案を出している最終章がおもしろかった。メッセージは一貫していて、資本主義にゆだねることこそトータルでハッピーということ。途中の数式は面倒ならある程度とばして良し。小暮さんの一番わかりやすい経済書読んでからなら経済的な用語はなおさら理解しやすい。、が読まなくても大体はわかる。

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2014年01月26日

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「外資系金融の終わり」に続いてすぐに読んだ。グローバリゼーションというものを正しく理解できた気がする。
「外資系金融の終わり」同様に、非常にわかりやすく理解できるので誰にでもオススメできる良書と思った。

誰が本当に正しいことを言っているのかわかりにくい世の中だけど、藤沢さんは正しいことを言っていると信じられる気がしました。メルマガやブログもみてみようかな。

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2014年01月05日

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批判は多いけど個人的には◎。真新しさはないものの、やはり比較的平易な表現で噛み砕いて説明されている点が良い。為替理論のもよかった。

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2013年04月23日

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ネタバレ

既得権益兼に縛られ、国民生活を第一に考えることができていない気がしています。TPPの問題も、一票の格差の問題、衆議院の議員定数についても。自由な競争のもとで、質は向上し価格は安くなってきたのが現実です。日本の農業を守るのではなく、発展させる!というアイディアが欲しいですよね。
これは教育に関してもそういえるのでしょう。能力に応じてステップアップできる、公平な教育が求められるのです。政府がすべきことは、資産に関係なく教育機会を平等に与えることだと思います。最低限のセーフティーネットを整えればよいのです。

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2013年04月10日

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Twitterやブログで有名な藤沢数希さんの本。思ったより真面目な経済学の本で、ミクロと特にマクロを学んだことがない人には理解しにくいところが多いかも。それ程オリジナリティは感じなかったけど、現代社会の問題やビジネスと経済学を絡めて理解するにはとても分かりやすい良書。

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2013年03月05日

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今まで感じていた多くの政治家が非合理的な政策を推し進めていることについて、背景が分かった。

失業はイノベーションのためには欠かせないことで、行政が企業に対して無理に雇用を強いることの弊害を強く感じた。

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2012年11月25日

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まさに経済学入門。とてもわかりやすい。経済学を専門的に学習したことがない人はこれで概要を学ぶことができる。

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2014年01月15日

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藤沢節で日本のいいとこ悪いところをばっさばっさと書いていくので痛快に読めます。
9年近く前なので今となってはやや古いか。アップデートは金融日記で見よう。

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2020年01月15日

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藤沢流の、新自由主義経済バンザイ論。
いつものとおり、現状分析までは理路整然としているのだが、政策論になると論理が飛躍してグダグダになる。人の言ったことを要約すればよいところは、手際が良いが、その後自分の作る部分が粗雑なのは、細かく自分のアタマで考えるというステップを踏んでいないからでしょうね。

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2019年05月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ブロガーである藤沢氏が現在のグローバル経済で何が起こっているかを解説している。

中央銀行の役割や、なぜ世界中の通貨が連動して価値が上がったり下がったりするのか、がわかりやすく解説されている。そして、最後には藤沢氏なりの今後の日本がとるべき政策について論じられている。

頑張った人が報われるための規制緩和(法人税の引き下げ、関税ゼロ)、と、稼いでいる人、稼いでいない人も含めた平等な税の徴収(消費税の増税)等をすることによって、市場に徹底的に競争の原理を持ち込もう、というもの。国力の源泉は教育なのだから、今のような一度取ったら首にならない教員免許制度はやめ、競争原理を学校教育に持ち込もう、というのはとてもおもしろいと思った。

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2018年01月08日

Posted by ブクログ

ストーリー
政府か市場か、などという陳腐な議論は世界ではとっくの昔に終わっています!

日本人が世界で生き残るために、何を学び、何をすべきか?
外資系金融機関で活躍する著者が本当に役立つ経済学のエッセンスを教えます。

ユーロ危機、中国のバブル、アメリカ国債問題、デフレ経済…
すべてがつながり理解できる、これまでにない経済の入門書。

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2017年05月12日

Posted by ブクログ

外資系企業でトレーディングなどを行い、科学者としての顔もある著者が経済学の実践的な内容と提言を書いた一冊。

2011年に出版された本書は現在でも変わることない様々な国の施策について提言がされており、非常に刺激的でした。
ただ経済学の基本的な知識についても科学者の見地から数式なども用いて解説されており勉強になりました。

最後の第5章での提言は解雇自由化や道州制や教育バウチャー制度など実現するには困難なものも含まれていますが、戦後約70年を経過した日本で著者の提言されていることは希望ある未来に向けてのひとつの考えだと本書を読んで感じました。

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2017年01月23日

Posted by ブクログ

第一章
法学徒として裁判所批判的な内容が多く興味深かった。整理解雇の4要件が判例であり、正社員を守ると同時に非正規社員を切ることをある意味推進しているとの見方。また村上ファンドの利益市場主義を否定した東京地裁は日本で資本主義が通用しないといっているようなもの。インサイダーに関して法的な取り組みの余地があるのかも。
第二章
政治学で学んだ市場の失敗が出てきて学問がつながったことに喜びを感じた。あとばぶるって要するにgreater fool theoryとのこと。
特に関心を持てたのは日本の教育に関する記述。教育バウチャーを導入するべきとのこと。そして大学の民営化。私も日本の教育について思うところがあるので、参考になった。

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2015年11月13日

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時事ネタを理解するためのベースとして、経済学を理解するためにはちょうどよい本。そうした解説と合わせて「成功した人に報いる税制」と「徹底した規制緩和」が日本の経済成長に繋がると一貫して主張している。

すんなり腹落ちしない内容はあるものの、総じて賛成。ただ、上記が成長に繋がることは頭では理解していても、バブル崩壊後に先送りの政策しか実施できていないのが現実。政治家や官僚が理解していない訳ではなく、分かっていてもやらないという状況と思われ、それをどう実現するかが肝のはずで、その点ではやっぱり評論家。

以下、備忘録として残して置きたいポイント。

①経済学は国民を豊かにするための最適な資源配分を考える学問。

②失業は社会が豊かになるために必要なプロセス。技術革新→生産性向上→余剰人員発生⇒他の産業にて就業→GDPアップ(⇒の部分が必ず繋がる?長期的かつ個人にフォーカスしなければマクロ的にはそうかも…)。

③GDP=民間投資+民間投資+政府支出+輸出-輸入

④実質GDP=名目GDP÷GDPデフレーター(ある時点を基準とした物価指数)

⑤信用創造:銀行の貸出によって民間企業や個人が自由に使えるお金が増殖(銀行が企業や個人に貸出→回り回ってどこかの銀行に預金として預けられる→その銀行が改めて貸出…(数式省略))
ただし現金性向が高い(金利)が低いと信用乗数が低くてあまり効果なし。

と書いてきたが、細かな理論は割愛。経済学部出身としてはちゃんと理解していないとね。内容とその通りに行かない背景をセットで。

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2015年11月07日

Posted by ブクログ

政府が成長産業を見抜きその分野に投資することは非常に困難で、また政府がそんなことをしなくても敏感な金融マーケットから自然にお金は集まってくる。政治は余計なことはせず、必要最低限のセーフティネットを用意したり、税制を改革して外資のインバウンドを促す等限られたことに注力すべきである。それは東西ドイツや北朝鮮と韓国を見れば一目瞭然だ。

消費税は薄く広く漏れを少なく集められ、安定的な推移が期待できる。一方で現在の日本は高所得者から多くを取ろうとして富裕層に逃げられ、結果として所得税でとれているのは3%程度である。法人税も所得税制累進課税と同様に引き下げるべき。

久々に数式見たら辛かった。税制、道州制といい、大前研一の主張と近いものを感じた。

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2012年11月04日

Posted by ブクログ

国家が統制せず、ふつうの資本主義経済を。民間の力を信じて、オープンな市場でフェアな競争をすべし。自由主義以外の代案はない。

学問の入門書のつもりで軽く読めるかと思ったら、結構骨太な主張があったりして。
やっぱ理系よねって思いました。(最近ダメだって言われてるようだけど。)

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2016年05月07日

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