いとうみくのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんでか、きょうだい児の本だと思ってたんだよね。きょうだい児の話じゃなかった。
ちょっと辛かった。
夜間保育園のお話なんだけどね、夜間保育園私も考えたことあるよ。
大手の音楽教室の講師って21時くらいまでレッスンしているのは当たり前で。
そうすると家に帰るのは10時とかになっちゃって。
会場も曜日ごとに県内各地に行くから会場の近くとかいうわけにもいかなくて。
同僚の先生からも夜10時までやってる保育園見つけた!なんて話も聞いていたんだけど。
22時に迎えに行って、そこから家に帰ってご飯作って食べさせてお風呂入れて寝る。という生活リズムが全く想像できなかった。
夜間保育料で給料全部飛ぶとも聞いていた。
何のために仕事してるのか分からない。とも。
長女の時は仕事を週2日にして実家に協力してもらった。
21時に帰ってきて、そのまま実家に泊まらせてもらってた。
でも幼稚園に行ったら無理だなというのも分かってた。
だから次女の出産を機に退職したんだよね。
でもそのあと講師担当だった人が今の職場を紹介してくれて、細々と続けてきた。
仕事と収入と子供。
どれも選びたいから苦しい。
子供達を産んだことを後悔したことはないけど、仕事を辞めなかったらって考えたことは何度もある。
でも何度考えても私には育児と楽器店での仕事を両立させることはできなかったなという結論に至る。
難しいよね。
今?もっと仕事したい。
大きくなったから言えることだよね。
本当難しい問題だわこれ。 -
Posted by ブクログ
どこかでどなたかのレビューを拝読して気になって読んでみた。人気があることに納得。
夜間保育園のお話。
「子供を幸せにするには、親も幸せにならないと」という考えの園長先生。
最近の保護者の方々と接していたら、どんどん日本人がおかしくなってるなと感じることはもう当たり前になってきた。子供の躾以前に親を躾けなければどうしようもないけれど(これは自分にも当てはまる部分がもちろんあり、自分にも言い聞かせております)、保護者を諭したり躾けることって、なかなかそんじゃそこらの人では難しい。
この園長先生は躾けるとか、上からの目線ではなく、本当にその親子のことを考えて親身に、身を削って関わってくれる。温かい世界だ。園で働く保育士も、個性豊かで突飛な所もあるけれど、そんな園長が選んだ人だけあり持っている人と関わる適性が素晴らしい。
親でなくても、こういった心の豊かな大人に、近くにいてもらえた子供は幸せですね。温かさを知って安心感の中で過ごすと、愛着も安定して、自分が大人になった時にまた他の人に優しくしてあげられる。善き循環が生まれる。だからこそ、園長先生は子供の一番近くにいる大人のケアを大切にされているんですね。私も子供が小さいとき、幼稚園の先生の優しさに救われたことがありました。
この園で働く青年が描かれている本もあるみたいなので、そちらも読んでみたい。
印象に残った青年保育士の言葉
◯「大人は子供よりいろんなことを知ってるし、できるし、わかってるはずなのに、平気で大事なものを傷つける。傷つけることだってわかってるはずなのに気づかないふりをして、、。でも子供はそういうことできないじゃないすか。大事なものは全身で全力で大事で。できるわけないってことでもやろうとして、大切なものは必死で守ろうとして」
◯子供は自分が愛されていること、守られていること、信用できる大人の存在を感じることができれば、幸せになれる。自分を尊い存在だと、信じることができる。 -
Posted by ブクログ
「ずーっと妹が欲しかった。」
「でも欲しかったのは、病気の妹じゃない。」
偏見やエゴは無知からくるもの。
妹が好奇な目で「見られたり」、酷い言葉を投げかけられたり、可哀想なんて思われたくない。
妹を見られたくない、恥ずかしいと思ってしまったことも……。
障害者と健常者の違いってなんだろう?街なかで見かけてもじっと見ないようにして、見て見ぬ振りをする。でもそれが、外見だけでなくいろいろなことを見なかったことにしようとしているような気がする。心のシャッターを閉じるように。
だからといって、100%理解をするのは無理ゲーだ。でも、少しだけ相手の立場になって考えることができれば、世の中の景色は少しずつ変わっていくのではないだろうか。
そのためには、親や大人が偏見の壁になってはいけない。
誰も傷つけたくないし、自分も傷つきたくない。
杏の「想いをすべて言葉にすることと、素直になることは同じじゃない」という言葉が心に残る。
自分の心を守るために、そして大切な誰かを傷つけないために、言葉を飲み込み、選び抜く。
そうすれば、きっと今日より優しい明日が来るのではないかと……。
この本は、前編が課題図書の『二日月』で、後編の『月立つ』は杏が大人になった物語。
杏と妹・芽生のその後が描かれた注目の一冊。
子供の葛藤から親のエゴの難しさまで描く大傑作だった。