朔と新

朔と新

1,320円 (税込)

6pt

兄の朔(さく)が1年ぶりに家へと帰ってきた。朔と弟の新(あき)は、一昨年の大晦日、父親の故郷で正月を迎えるために高速バスで仙台に向かい、バスが横転する事故に巻き込まれた。朔は視力を失い、盲学校での生活を送っていたのだ。大晦日に帰省することになったのは、新が母親と衝突したことが原因だった。本来の予定より一日遅れでバスに乗ったのが、運命を変えたのだ。
中学時代、新は長距離走者として注目を浴びていたが、ランナーとしての未来を自ら閉ざし、高校に進学した後も走ることをやめた。
そんな新に、突然、朔が願いを伝える。
「伴走者になってもらいたいんだ、オレの」
激しく抵抗する新だったが、バスの事故に巻き込まれたことへの自責の念もあり、その願いを断ることはできなかった。かくして兄と弟は、1本のロープをにぎり、コースへと踏み出してゆく――。

東京2020オリンピック・パラリンピックをむかえるにあたり年、ブラインドマラソンを舞台に、近いからこそ遠くに感じる兄弟、家族の関係を描き切った一作。日本児童文芸家協会賞を受賞し、2年連続で夏の読書感想文全国コンクールの課題図書に作品が選出された、児童文学界屈指の書き手、いとうみくが渾身の書き下ろし!

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    児童書 / よみもの
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    288ページ
  • 電子版発売日
    2020年02月05日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

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朔と新 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いとうみくさんの小説は、
    子どもたちのいったりきたりする気持ちが
    具体的に描かれていて、
    いつも自分も中学生に戻ってしまう。
    理解しようとするのに、素直に納得できず、
    その納得できない気持ちに苛立ちながらも
    成長していく主人公たち。
    ヤングアダルトにくくりつけていくのは、もったいない小説だった

    0
    2022年02月21日

    Posted by ブクログ

    新思いだった朔が、最後に新に不満を言い、いつも冷たかった新が素直になって朔と向き合い、良い兄弟愛だなと思った。

    0
    2021年10月03日

    Posted by ブクログ

    子供ではない、でも大人とも言い切れない難しい年頃の男子2人。
    しかも友達ではなく兄弟で、対照的な性格。
    比較され自分自身もお互いを意識してしまう。
    何かすごい喧嘩が起きてしまうんだろうか…とかハラハラしつつ読み進めるも、お互いを気遣い大切に思う気持ちが心の奥に見え隠れする様子に感動。

    0
    2021年06月20日

    Posted by ブクログ

    自分が、感じたことを大切にして行動することが、考える力を育ててくれる。迷ったら、行動すべきだと思った。

    0
    2021年05月22日

    Posted by ブクログ

    事故で失明した兄と、原因は自分にあると後悔し続けている弟がブラインドマラソンを始めることになる。兄の思いと弟の思い。うまくいかない母と弟の関係。家族の難しさが温かな視点で描かれています。

    0
    2021年04月14日

    Posted by ブクログ

    事故で失明した朔。事故を自分のせいだと思い込む新。兄弟だからわかること、わからないこと。わかったつもりになってること。
    ブラインドマラソンが2人をつなぐ。

    0
    2021年02月09日

    Posted by ブクログ

    事故をきっかけに失明した兄、悔いる弟、そして弟を責めてしまう母。
    家族って近くて遠いものだし、近づき過ぎても色々あるから厄介で愛おしい。

    誰が悪いとかないけど、誰かのせいにしなきゃ心を保てないこともある。切ない。

    朔と新(あき)ってセカチューだなと思った。
    あっちは白亜紀の亜紀だけど。

    0
    2025年10月30日

    Posted by ブクログ

    いとうみくさんの本、児童書とはいえ興味を持つテーマが多く一度読んでみたいと思っていました
    数ある作品から選んだのはコチラ

    障がい者スポーツというものにパラリンピックから興味を持ち、伴走者に心惹かれて選んだ次第です

    児童書ですが、伴走者の役割、ブラインドマラソンについてかなり詳しく書かれていて、入

    0
    2025年08月27日

    Posted by ブクログ

    野間児童文芸賞受賞作品。
    人が視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感のなかで一番頼っていると言われる視覚。
    ある日、突然失うことになったら……?

    「ブラインドマラソン」を扱った作品は初めて。見えない世界、歩くだけでも怖いのに、走るって想像もつかない。

    兄弟二人が乗るバスが交通事故にあい、兄の朔が視覚

    0
    2025年08月22日

    Posted by ブクログ

    兄弟で挑むブラインドマラソン
    自分の責任で兄の視力が奪われたと思い、それならば自分の大切なものも失いたい=走ることを辞めていた新だが、ある日兄から伴走者になって欲しいと頼まれる
    強い人なんていない
    みんな支え合い、傷つけ合いながら生きている

    0
    2024年03月23日

朔と新 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    児童書 / よみもの
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    288ページ
  • 電子版発売日
    2020年02月05日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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