いとうみくのレビュー一覧

  • 大渋滞

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    小学生の麦は両親と幼い弟と一緒に親戚の結婚式に出るために車で名古屋へ向かっている。
    しかし、高速道路は大渋滞、両親はけんかを始めてしまう。そんなケンカは日常の事なのだけど、今回だけはいつもと事情が違う。それは両親が離婚すると打ち明けられたから。心を痛める麦だが、渋滞はますますひどくなり、降りて走り出した下道では道に迷い…。
    色々な事が起き、両親はその度に言い争い、麦は悲しくなる。渋滞に巻き込まれた一日の話。
    ラストは一転ハッピーエンドになるけれどそれまでの麦の悲しさが切ない。

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    2024年07月06日
  • あっちもこっちもこの世はもれなく

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    小学四年生の公太は背が低いことがコンプレックス。仲良しの希来里(きらり)は背が高くて、公太は不公平だと感じている。
    あまり好きでもない牛乳を飲んだり、体操をしたりして背が伸びるための努力をしているのに効果はない。なんの努力もしてない希来里はどんどん背が伸びているのに…。
    何かと不公平だと感じている公太が色々な体験をする事で少しずつ変わっていく姿が描かれている。

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    2024年07月02日
  • 朔と新

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    新と朔と梓がタッチの達也と克也と南のようだけど達ちゃんより暗くて捻くれてる新は嫌いじゃない。母親と息子の関係についても考えさせられた(こうはなりたくないと)。キロ8からスタートしてキロ5を切るところまで持っていくって兄弟にしても素晴らしい伴走者だと思う。伴走歴17年目にして、学べるところが沢山あった。

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    2024年06月16日
  • キナコ

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    ネタバレ

    ねこのキナコを飼っていたところに、赤ちゃんが生まれる!
    キナコをおばあちゃんのところへ預けようと思うとママに言われたゆまは大反対、キナコを連れていかれないように学校へ連れて行く。
    逃げだしたキナコ。
    赤ちゃんが産まれ、公園でキナコと赤ちゃんに再び出会う。
    お姉ちゃんであるゆまの心の葛藤。

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    2024年06月11日
  • 車夫

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    ネタバレ

    両親の失踪により高校をやめ人力車の車夫として働く青年および彼を巡る人たちを描く連作短編集。まあ青春ものという感じかな。

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    2024年05月30日
  • キナコ

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    キナコは猫だけど大事な妹。それなのにお母さんはよそに預けようと言い出した。お姉ちゃんになるんだからと。もう私はちゃんとキナコのお姉ちゃんなのに。
    大事なねこを守るためにとった行動が思いもよらない事になりこころを痛める少女の物語。

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    2024年05月24日
  • 真実の口

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    悪くはないけど既往作に既往要素を足したような話だなというのが正直な感想でした。「悪くはないけど」とつけてるときは大抵「期待よりは楽しめなかったな」という意を含んでいるのは己でも理解しております。作りはしっかりしてるし、手癖で書いてやがるぜ、ってわけじゃないんだけど。

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    2024年05月15日
  • 真実の口

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    表紙はコンビニの前で一人ぽつねんと座り込む女の子。
    もうこれだけで切ない。

    物語は、半年ほど前のある雪の夜に、外で震えている少女に出会った場面から始まる。
    少女の名前は眞中ありす(4歳)。

    七海未央、青山湊、周東律希、中三の三人は凍死を心配し交番へと送り届け、その行動で後に感謝状を贈られる。

    だが彼等の中に引っ掛かっていた事、それが現実だと知った時、ありすの為に何が最善かを考え動き出す。
    警察や児相に連絡する事が正しいと思えなくなる社会では意味がない。

    見て見ぬふりをしなかった彼等に心打たれ大人がやるべき事を痛感する。

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    2024年05月13日
  • 真実の口

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    雪の降る夜に、一人外で座ってる幼児を見つけた3人の中学生。その迷子を交番に届け、無事母親の元に戻り、後日感謝状までもらって表彰される。でも実は、その幼児は母親からネグレクトされ虐待を受け、あの日は迷子になってたのではなく、母親から逃げてきてたのであった。

    目に見えてることだけが真実か?一般的な常識が本当に正しさなのか?
    一人一人に寄り添って思いやるためには、知識と経験と、そして何よりも想像力って大事だなと思う。

    そして児童養護施設が、正しく機能しますように。

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    2024年04月29日
  • 大渋滞

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    親の離婚危機と、友だちとの行き違い。
    小学生の麦にとってはかなか心が重い出来事のはず。
    そんななか、家族で名古屋へ向かう車で大渋滞にはまり、、、
    私もママや麦と同じで誰にでも優しさを発揮するタイプの人にはイラッとしちゃうかもなーと思いながら読んだ。
    児童書らしい結末。

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    2023年09月07日
  • 車夫

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    家庭の事情で高校を中退し、夢中になった陸上さえも諦める事になった走は、あるきっかけから人力車の仕事をする事に。

    人力車、浅草とかで見たことがあるようなないような。そんな記憶のもの。
    もちろん、乗った事もない。
    でも、凄く印象的な乗り物だと思う。

    物語は、力車屋という人力車のお話。

    想定するに、いろんなお客さんとの物語かと思ったら、それもあるけれど、力車屋内の人間関係の話が多かった。

    シリーズもののようなので、色んな話が生まれそう。

    心地良い読み心地だったので、またシリーズ読んでいきたい作品でした。

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    2023年06月22日
  • あっちもこっちもこの世はもれなく

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    私も背が低くて目も悪いので、背が高くて目がいい人はうらやましかった。

    いつ頃からかな、気にならなくなったのは。いや、気にしないようになった、というべきか。

    「生きる権利はみんな公平にある。これはなきゃダメだ。でも、人生は不公平だよ。だれかと比べたとたん、全部が不公平になる。それを感じないときは、比べた相手が自分より恵まれているときかな」

    ちょっとあっさりし過ぎな感。

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    2023年05月20日
  • 大渋滞

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    最後の旅行で大渋滞にはまってしまう
    旅行が終わったらお母さんとお父さんは離婚して家族じゃなくなってしまう

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    2023年05月17日
  • キッズ文学館 1ねん1くみの女王さま えんそくラララ

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    1年1組のクラスの女王として君臨するひめかちゃん。
    今回は徒歩で公園に行く遠足。
    さあ、女王様ぶりはいかに‼︎

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    2023年05月13日
  • つくしちゃんとおねえちゃん

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    ちょっとイジワルででも優しくて頑張り屋さん、だけど妹に弱いところは見せたくない。
    そんなところを見ても気づかないふりをしてあげるつくしちゃんもとっても良い子。
    姉妹ってこんな感じよねーと思うところが多々あった。

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    2023年03月25日
  • 朔と新

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    母親があまりにもひどくて、そこは読むのが辛かった…
    母子といえど、相性が悪いというのは実際にもあるのかな…
    そうだとしても、あんたのせいで、お兄ちゃんが失明した、というのは絶対に言ってはいけない言葉だよね。親子ではなかったとしても!

    そして、そんな母親のことをよく分かってて、それでもちゃんとうまくやっていける兄の朔は、好人物と見えてやっぱり一筋縄では行かない、屈折した部分を持つ人だった。

    新はまっすぐで、不器用で…
    でも、伴走者として走る喜びをまた感じて、前に進めたのでよかったね。理解者となるともだちの存在も良かった!

    最後まで、全てが解決しない感じで終わるところは、余韻があるような、で

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    2023年03月09日
  • 大渋滞

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    ママの妹の結婚式に出席する為に車で名古屋へ向かっている一家。
    ママ、パパ、主人公・麦と弟の大地。

    両親から離婚する事を聞いた4年生の麦に取っては最後の家族旅行だ。

    麦の心中を想像しながら読むと胸が痛くなる。

    渋滞する高速道路、満員のパーキングエリア、車内でのギスギスした空気、渋滞回避の為、高速をおりて一般道に入れば迷子、あげくにインロック、急な雨と雷、どんどん悪くなって行く状況と夫婦の関係。

    嫌な雰囲気がヒシヒシ伝わって来る。

    家族の問題に、麦が喧嘩をしている仲良しの友達のきょんちゃんとの事を絡めて描いた成長ストーリー。

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    2023年02月14日
  • トリガー

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    「悩んでいることがないか、という質問は愚問でしかない。
    きくとしたらこうだ。
    ―自殺したくなるほど悩んでいることはない?」

    途中まではよかったけど、後半は強引にまとめられたような印象でちょっと残念。

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    2023年01月20日
  • つくしちゃんとおねえちゃん

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    ネタバレ

    雨に降られた姉妹が雨宿りしているシーン。お姉ちゃんが紙袋をそれとなく右手から左手に持ち替えている。この紙袋は、じゃが芋が入っていてかなり重いことが、後の方でわかるのだけれど、読み手も後半まで読み進まないとわからない。お姉ちゃんは「重い」なんて一言も言わないからだ。
    つくしちゃんが大事にしていた消しゴムを自分が遅刻する可能性もあるのに(つくしちゃんと違ってお姉ちゃんは走れない)見つけるのを付き合ってくれるし、つくしちゃんがお祭りに行きたい!とごねたら、きちんと友達に了承をとって連れて行ってくれる。どんな時も、ちょっと意地悪は言うけど、つくしちゃんを責めたり、恨み言を言ったりしないで、自分がすべき

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    2022年12月18日
  • トリガー

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    中学生の音羽は、一緒に帰宅したはずの亜沙美が家に帰っていないと知らされる。そういえば、帰りに踏切で「遮断機の中にいれば死んでいるね」と言っていた事を思い出し、不安になる。家出なのか事件なのか…

    複雑な出生の秘密にちょっと驚くけれど、中学生の揺れ動く気持ちがよく描かれていると思った。初代金八先生を思い出す人も多いのでは。

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    2022年11月14日