いとうみくのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
母親があまりにもひどくて、そこは読むのが辛かった…
母子といえど、相性が悪いというのは実際にもあるのかな…
そうだとしても、あんたのせいで、お兄ちゃんが失明した、というのは絶対に言ってはいけない言葉だよね。親子ではなかったとしても!
そして、そんな母親のことをよく分かってて、それでもちゃんとうまくやっていける兄の朔は、好人物と見えてやっぱり一筋縄では行かない、屈折した部分を持つ人だった。
新はまっすぐで、不器用で…
でも、伴走者として走る喜びをまた感じて、前に進めたのでよかったね。理解者となるともだちの存在も良かった!
最後まで、全てが解決しない感じで終わるところは、余韻があるような、で -
Posted by ブクログ
ネタバレ雨に降られた姉妹が雨宿りしているシーン。お姉ちゃんが紙袋をそれとなく右手から左手に持ち替えている。この紙袋は、じゃが芋が入っていてかなり重いことが、後の方でわかるのだけれど、読み手も後半まで読み進まないとわからない。お姉ちゃんは「重い」なんて一言も言わないからだ。
つくしちゃんが大事にしていた消しゴムを自分が遅刻する可能性もあるのに(つくしちゃんと違ってお姉ちゃんは走れない)見つけるのを付き合ってくれるし、つくしちゃんがお祭りに行きたい!とごねたら、きちんと友達に了承をとって連れて行ってくれる。どんな時も、ちょっと意地悪は言うけど、つくしちゃんを責めたり、恨み言を言ったりしないで、自分がすべき