いとうみくのレビュー一覧
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2年生のつくしちゃんと、4年生のおねえちゃん。
おねえちゃんは頭もよくて、ピアノも弾ける。おこりんぼうでいばりんぼうだけど、つくしちゃんの自慢のおねえちゃん。
読書感想文の課題図書は優等生的で面白くないという勝手な思い込みがあったけど、この本には感動した。
先に読んだ娘が面白い、特に「あと五分」のお話がいいと言っていたが、私もそのお話が一番好き。
おねえちゃんの妹への優しさと気恥ずかしさと、妹がおねえちゃんを守るところ。
年が近い姉妹の、喧嘩するけど大好きで、大好きだけどやっぱり嫌いって思ってしまうこともある絶妙な関係性が伝わってきた。
大人にもおすすめ。 -
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つくしちゃんは小2、お姉ちゃんは小4。娘たちと同じ。そして私と同じ年齢差。
お姉ちゃんはしっかり者でおこりんぼうでちょっといじわる。ふむふむ、私の姉もそうだ。
お姉ちゃんは足を引きずって歩く、詳しくは描かれていないけど、そのせいか、すごく努力家だ。
くつひもが解けたまま歩いてるつくしちゃんを気にして、ぶっきらぼうに注意するお姉ちゃん。それがきっかけで2人は遅刻しそうになる。
その時のつくしちゃんの行動に喉の奥がキュッと痛くなった。
その他にも、つっけんどんのお姉ちゃんと妹らしいつくしちゃんの、よくある、でも心温まる話が詰まっている。
私のお姉ちゃんも、長女も、つっけんどんで優しい。いつ -
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音羽と亜沙見、中2女子二人が、亜沙見の家出、その原因である亜沙見の悩みを通じて考え、行動し、昔を振り返り、歩き出す。音羽の視点から語られているので、視点がぶれず、共感して考えやすい。あなたの考えていること分かってるという大人は信用ならないというフレーズには同意。音羽の母親はシングルマザーですごく忙しいし土日も家にいないけど、子どもに、音羽のこと私はわかってないと思うって言っちゃうところとか、ちゃんとご飯作ったり夜遅くなっても仕事行くところとかを音羽が見ているから、音羽が芯のある対応できるのだと思う。
中学生で妊娠のエピソードあるので、小学校には学校により検討本。平易に読める量で考えさせられる良 -
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2017年度課題図書。
小学生の頃から空気を読まなきゃうまく生きていけない雰囲気の日本社会。転校生の凛はものごとはっきり言いすぎて周りとトラブルになってしまう。
それを、同級生の男子、拓の視点で語られるのがおもしろい。
「ケンカ、見てるだけで腰引けてたよ」と、「チキン」と凛に言われた拓。
「ぼくは、人がまちがっていることをしていても、いつも気づかないふりをする。目をつぶって近づかない。人ともめるのがイヤだから。それに、まちがったことをして困るのは、ぼくじゃない。ぼくには関係ない。そんなふうにも思ってた。だから、人ともめることもなかった。」
凛のおばあちゃんで、拓がよく遊びに行く麻子さんの