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中学三年生の音羽(とわ)と亜沙見(あさみ)は、いつも一緒の親友同士だった。ところが姉が亡くなってから、日に日に亜沙見の様子がおかしくなり、突然家出をしてしまう。理由は出生の秘密。 生きる希望を見いだせない亜沙見と、彼女を全身で支えようとする音羽。そんな音羽にも忘れられない過去の傷があった。思春期の少女たちの危うく切実な心理を描く物語。
Posted by ブクログ 2021年11月24日
音羽と亜沙見、中2女子二人が、亜沙見の家出、その原因である亜沙見の悩みを通じて考え、行動し、昔を振り返り、歩き出す。音羽の視点から語られているので、視点がぶれず、共感して考えやすい。あなたの考えていること分かってるという大人は信用ならないというフレーズには同意。音羽の母親はシングルマザーですごく忙し...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月14日
中学生の音羽は、一緒に帰宅したはずの亜沙美が家に帰っていないと知らされる。そういえば、帰りに踏切で「遮断機の中にいれば死んでいるね」と言っていた事を思い出し、不安になる。家出なのか事件なのか…
複雑な出生の秘密にちょっと驚くけれど、中学生の揺れ動く気持ちがよく描かれていると思った。初代金八先生を思...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月14日
いとうみくは児童書の作家にしては難しい問題にも怯まず誤魔化さず挑んでいると思う。この作品も友情の危うさ、家族の問題を思春期のヒリヒリした実感とともに描いていて、その年ごろの子どもの心に響くだろう。
ただ、シングルマザーとその一人の子どもとのやり取りは「ガイド」(小川洋子)、血のつながりのある会ったこ...続きを読む
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