いとうみくのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
野間児童文芸賞受賞作品。
人が視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感のなかで一番頼っていると言われる視覚。
ある日、突然失うことになったら……?
「ブラインドマラソン」を扱った作品は初めて。見えない世界、歩くだけでも怖いのに、走るって想像もつかない。
兄弟二人が乗るバスが交通事故にあい、兄の朔が視覚を失った。自分は大きな怪我もなく、兄の怪我に負い目を感じている弟の新。
どちらが悪いわけでもないのに、感情が追いつかない。家族だからこそ身近すぎて意識せずにはいられないし、複雑で余計に難しい。
兄のことを「強い」という新。
強いってなんだろう……
強いと感じるなら、それはその人が強くあろうと努力し -
Posted by ブクログ
「助けた自分たちは間違っていたのだろうか」
保護した少女ありすが見せた抵抗に中三の周東律希、青山湊、七海未央は違和感を抱く。"真実"を知りたいと三人はありすを探しだし…。
初めての作家さん。
虐待を受けるありすに関わる三人が、大人への不信感を募らせながら自分の無力さにも打ちのめされる…複雑な心情を丁寧に描いていて好感が持てた。
「下手に正義感なんて振りかざして、もし間違ってましたなんてことになってごらんよ、どう責任とるの?」大人は見なかった、気が付かなかったと面倒なことをさけて通ろうとする。
「今度こそありすをちゃんと守りたい」
主人公の周東律希は、弟の面倒をみている