いとうみくのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「助けた自分たちは間違っていたのだろうか」
保護した少女ありすが見せた抵抗に中三の周東律希、青山湊、七海未央は違和感を抱く。"真実"を知りたいと三人はありすを探しだし…。
初めての作家さん。
虐待を受けるありすに関わる三人が、大人への不信感を募らせながら自分の無力さにも打ちのめされる…複雑な心情を丁寧に描いていて好感が持てた。
「下手に正義感なんて振りかざして、もし間違ってましたなんてことになってごらんよ、どう責任とるの?」大人は見なかった、気が付かなかったと面倒なことをさけて通ろうとする。
「今度こそありすをちゃんと守りたい」
主人公の周東律希は、弟の面倒をみている -
Posted by ブクログ
ネタバレ誠実な筆致で、一日で一気に読んだ。
事故で視力を失った兄、そのことに負い目を感じる弟、兄の障害を弟に原因があると感じてしまう母…。
事故であるからには、個人の誰かのせいではないのだけれど、それはわかっているのだけれど、それでも、そう思わずにはいられない。それぞれが、そのどうしようもない気持ちを抱え、押し殺しつつ苦しんでいる。どこかで開放したいと願いながら。
これは、その刺さったトゲを、それぞれに抜いていこうとする物語だ。
走るということは、やはり哲学的なことに通じるのだな、と思う。
『走ることは、孤独だ。どんなに苦しくても、つらくても、誰かに助けてもらえるものではない。走れなくなったら、その