いとうみくのレビュー一覧

  • 真実の口

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    ネタバレ

    作中の高校生3人は、責任感をもって行動を起こした。素晴らしい勇気と正義感。

    でも、この本を読む子どもたちには、君たちがここまで背負わなくてもいいんだよ、と伝えたい。
    ちょっとでも「あれ?」って思ったことを、投げかけられる大人、近くにいるかな?親じゃなくても、先生じゃなくても、誰でもいいから。大人がすごいわけじゃないけど、大人にしかできないことも、実際にはある。困った時は頼ってほしい。

    そして私も、頼ってもらえるような大人でありたいと思う。傲慢厳禁。

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    2024年06月03日
  • 真実の口

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    なかなかに重たくて、難しい本だな。中高生がこれをやるってダメだと思うし、そこまで責任を負ってはいけないような気もする。自分が彼らの親だったらという目線で読んでしまったから。最後の相談できる大人が信用できないってのがいちばんの問題なんだよね。ありすちゃん、幸せに暮らしてね

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    2024年06月01日
  • 真実の口

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    4歳の女の子を保護した中学生の3人組、警察から感謝状もあり、誇らしくもあった。
    高校生になった頃、あの子が気になり始め、違和感と責任感から少女を探す事に。

    見て見ぬ振りする大人、「責任」は重く、動けない足枷。いろいろな家庭がある事、自分が恵まれてるいる事を知る。

    え?16歳にその話をするのかな?という疑問と
    人の感情、環境を理解するのは経験した者。勉強した者、知識だけあっても理解するのは簡単ではない。16歳で擁護できる程の心を持ち合わせるのか…?

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    2024年05月30日
  • あっちもこっちもこの世はもれなく

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    背が低いと嘆く不公平を、視力が悪い子が感じる不公平を知ることで、自分には当たり前で気づかない持っているものがあり、それを不公平を感じている子もいることが知れる。
    価値観が違うから不公平に感じることも違うし、不公平を感じる部分は誰でも持っている。
    悩んでいることが解決になるわけではないけど、不公平が存在するのは当たり前なんだと思えることで少し気持ちが楽になるかも。
    「不公平は公平にある」は記憶に残りやすい名言でした。
    競馬場、という時点で話の展開がわかるのだけど、背が低い男子の励みになる事例、もっとバラエティほしい(泣)

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    2024年05月02日
  • 朔と新

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    兄弟で挑むブラインドマラソン
    自分の責任で兄の視力が奪われたと思い、それならば自分の大切なものも失いたい=走ることを辞めていた新だが、ある日兄から伴走者になって欲しいと頼まれる
    強い人なんていない
    みんな支え合い、傷つけ合いながら生きている

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    2024年03月23日
  • トリガー

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    最後の最後までほぼ暗い系の話だけど、
    最後は感動…。泣
    親友だから一緒に生きていける。
    「生きているから、生きていくんだよ。」
    のセリフや場面が個人的に好き。また、娘をずっと信じてくれていた母親にも感動。

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    2024年03月07日
  • 朔と新

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    ネタバレ

    事故により視力を失った兄と、兄が視力を失ったのは自分のせいだと感じている弟の話。
    兄がブラインドマラソンをする為、伴走者に陸上経験者の弟を誘った。
    それらの練習をする中での2人の心境の変化やお互いの関係性が描かれている。

    お母さんの様子にちょっと共感できなかったが、お汁粉の場面で少し安堵した。

    最後はその後どうなったのかと余韻を残し終わる。

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    2023年09月16日
  • 朔と新

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    ネタバレ

    誠実な筆致で、一日で一気に読んだ。
    事故で視力を失った兄、そのことに負い目を感じる弟、兄の障害を弟に原因があると感じてしまう母…。
    事故であるからには、個人の誰かのせいではないのだけれど、それはわかっているのだけれど、それでも、そう思わずにはいられない。それぞれが、そのどうしようもない気持ちを抱え、押し殺しつつ苦しんでいる。どこかで開放したいと願いながら。
    これは、その刺さったトゲを、それぞれに抜いていこうとする物語だ。

    走るということは、やはり哲学的なことに通じるのだな、と思う。
    『走ることは、孤独だ。どんなに苦しくても、つらくても、誰かに助けてもらえるものではない。走れなくなったら、その

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    2023年08月14日
  • おしごとのおはなし 看護師 すてきな3K

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    2.3年。親の悪口にもやもや、その後に仕事の姿と患者の声を聞いて誇りに思う、よくある展開ではある。ただ仕事の解説に患者にも医師にも従事することや、いろちろななりかたが丁寧に書かれていて、看護師の働き方をよく理解できるようになっている。

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    2023年06月28日
  • つくしちゃんとおねえちゃん

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    ネタバレ

    けんかとなかよしなときがあるよ
    私も姉妹だから、つくしちゃんみたいにけんかするなー
    気持ちわかります

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    2023年07月24日
  • 朔と新

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    事故により視力を失った兄・朔、負い目を感じている弟・新。朔に対して過干渉、新と折り合いの悪い母。兄弟、家族の話。
    朔の提案により兄弟でブラインドマラソンを始めることになる。

    それぞれが抱いている自分の気持ちと相手への思いを、伝えようとしないから伝わらないし、空回っている感じ。

    家族だからわかりあえるっていうのは幻想
    お互いわかったつもりになる
    家族って、案外一番遠いのかもしれない

    この言葉がチクっと響いた。その通りだと思った。

    児童書は久々だったけれど、読み応えのある作品だった。

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    2023年04月22日
  • キッズ文学館 1ねん1くみの女王さま えんそくラララ

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    1年から。毎回ひめかちゃんにイラッとするけど、今回も!なのに、子どもらしさにもー仕方ないかと思わされる。子どももあるある、わかる〜と大人気のシリーズ。

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    2023年04月03日
  • 朔と新

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    いとうみくさんの作品はいつもヒリヒリする痛みを伴う。

    仙台に向かう高速バスに乗っていた朔と新。
    バスが横転する事故に巻き込まれ兄の朔は視力を失ってしまう。

    本来なら前日に両親と共に帰省していたはずが、弟の新が母親と衝突した事で運命が変わってしまったのだ。

    失明の原因は事故なのに、自分を責めて大好きだった陸上を止めてしまった新の思い、そして母親の容赦ない言葉に胸が苦しくなる。

    ブラインドマラソンに挑戦する事で朔と新、それぞれに光が見えて来た事に救われる。

    一本のロープを握り共に走る朔と新の姿を想像して涙が溢れた。

    良作。

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    2023年02月15日
  • つくしちゃんとおねえちゃん

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    2022年読書感想文コンクール夏の課題図書(小学低学年)

    課題図書はたくさんの予約があるので、お子さんの迷惑にならないように時期をずらせて予約します

    とてもリアルな生活童話
    私には姉妹がいないので、うらやましいな

    「いばりんぼう」のおねえちゃん、でも……
    まっすぐな妹つくしちゃん、でも……

    五章あり、特に「あと五分」がうるうるでした

    おねちゃん、すごいけど、あまり無理したらだめよ
    そっと声をかけたくなりました

    イラストもとても効果的です

    ≪ 追いついて 並んで歩こう おねえちゃん ≫

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    2023年02月12日
  • トリガー

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    普通ってなに??
    普通じゃないことでも、時間がたったらあたりまえになって、自分のなかでいつのまにかそれが普通になる。普通にしようとしている。
    そうやって少しずつあたしたちは環境に慣れていく。どんなに受け入れがたいことでも、異質なことも、自分にとっての普通に変えながら生きていく。P161

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    2023年02月08日
  • 朔と新

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    中学受験お勧め読書本として良く取り上げられているのと、いとうみくの本なので、ずっと読まねば~と思ってた。
    同じ長距離バスに乗った兄弟、朔と新。朔は頭を打った後遺症で盲目になる。新の都合でそのバスに乗ることになったため、新は一番打ち込んでいた陸上を止める(母親はそれが当然、もしくはいつもの勝手な行動のような態度、事故前からうまく折り合いつかない母と新)。そして、一時帰宅もせずにずっと盲学校にいた朔が戻ってきて、新が陸上止めたことをしり、朔はブラインドマラソンを始め、伴走を新に頼む。
    盲目の人が体験する初めての外出、初めてのランを追体験できたりしますが、この本の主題は家族の意志疎通なのかもしれませ

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    2023年01月10日
  • あおぞらこども食堂はじまります!

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    低学年の子たちに、ちょっと長めの物語を読んでほしくて、学校で買いました。
    同じ思いをしてる子がいると思うから、こうやって物語を読みながらこども食堂のことがわかるのはいいなと思いました。

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    2023年01月06日
  • つくしちゃんとおねえちゃん

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    小2のつくしちゃんと小4のおねえちゃんのものがたり。なんでもできるまけずぎらいのおねえちゃんは少し足が悪い。2つ年上の姉を持つ妹の身として染み入る話だった。

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    2022年12月20日
  • つくしちゃんとおねえちゃん

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    ネタバレ

    2022年青少年読書感想文全国コンクール課題図書

    感想を一言で言うと、すごくリアル!
    三姉妹の真ん中として育った私には、妹にキツくあたりながらも大切にしているおねえちゃんの気持ちも、おねえちゃんを自慢に思ったり、弱さや優しさを知ってしまったときのどきっとした妹の気持ちもよくわかります。
    とても日常的な物語で、姉妹とはまさにこうだよね、と感じてうるっときました。
    物語が終わった後に描かれた絵はクスッと笑えます。

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    2022年11月17日
  • あっちもこっちもこの世はもれなく

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    小学4年生の公太は、とあるコンプレックスを抱えている。一方友達の希来里は悩みなんてなさそうにはつらつとしてるけど、実は・・・
    中学年くらいになると、自分のコンプレックスを自覚してくるようになるのかな。それを踏まえたいとうみくさんの、小学生の心理描写がすごい。これを読んで、子どもたちが自分には嫌なところだけじゃなくていいところもあるってことに気づいてほしいな。
    あと、ころりよさんの絵が可愛らしい。

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    2022年10月05日