夏休み、ぼく(甘楽サトシ・かんらさとし)はヒマだった。4年になって、親友の颯太にサッカーチームに一緒に入ろうと誘われたけど、ぼくはそんなにサッカーが好きでもないし断った。家は弁当屋をやっているのでお父さんもお母さんも毎日忙しい。
弁当屋の定休日にも、お父さんは農家に野菜を見に行くというのでサトシは
...続きを読むついて行った。
そこでは、野菜の他にキワさんというおばあちゃんが養鶏をやっていた。自然に楽しく育てた鶏の卵は美味しいと、自分のところの卵はまぼろしのたまごだと言う。
サトシはキワさんの卵を食べてみたいと思って、翌日からキワさんのところに通うようになった。お手伝いをして、みんながいいと認めたら卵を分けてくれると言われ、畑の雑草抜きや鶏小屋の掃除、野菜の収穫、言われるままにお手伝いをする。
キワさんのお手伝いは毎日続き・・・。
サトシの一夏の成長物語。