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Posted by ブクログ
自分がやった事は本当に正義だったのかという事を思わず考えてしまう本だった。中学生三人はコンビニで座っている女の子を見つけ、その子を迷子だと思って交番へ連れて行って感謝状まで貰ってしまうが、彼らが高校生になったとある日再びコンビニ前で女の子を見つけてしまう。店から出てきたお母さんはその女の子を犬の様に外で待たせていた。自分達のあの時の行動は正しかったのか。改めて、児童虐待は本当に良くないと思った。
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作中の高校生3人は、責任感をもって行動を起こした。素晴らしい勇気と正義感。
でも、この本を読む子どもたちには、君たちがここまで背負わなくてもいいんだよ、と伝えたい。
ちょっとでも「あれ?」って思ったことを、投げかけられる大人、近くにいるかな?親じゃなくても、先生じゃなくても、誰でもいいから。大人がすごいわけじゃないけど、大人にしかできないことも、実際にはある。困った時は頼ってほしい。
そして私も、頼ってもらえるような大人でありたいと思う。傲慢厳禁。
Posted by ブクログ
なかなかに重たくて、難しい本だな。中高生がこれをやるってダメだと思うし、そこまで責任を負ってはいけないような気もする。自分が彼らの親だったらという目線で読んでしまったから。最後の相談できる大人が信用できないってのがいちばんの問題なんだよね。ありすちゃん、幸せに暮らしてね
Posted by ブクログ
4歳の女の子を保護した中学生の3人組、警察から感謝状もあり、誇らしくもあった。
高校生になった頃、あの子が気になり始め、違和感と責任感から少女を探す事に。
見て見ぬ振りする大人、「責任」は重く、動けない足枷。いろいろな家庭がある事、自分が恵まれてるいる事を知る。
え?16歳にその話をするのかな?という疑問と
人の感情、環境を理解するのは経験した者。勉強した者、知識だけあっても理解するのは簡単ではない。16歳で擁護できる程の心を持ち合わせるのか…?
Posted by ブクログ
悪くはないけど既往作に既往要素を足したような話だなというのが正直な感想でした。「悪くはないけど」とつけてるときは大抵「期待よりは楽しめなかったな」という意を含んでいるのは己でも理解しております。作りはしっかりしてるし、手癖で書いてやがるぜ、ってわけじゃないんだけど。
Posted by ブクログ
表紙はコンビニの前で一人ぽつねんと座り込む女の子。
もうこれだけで切ない。
物語は、半年ほど前のある雪の夜に、外で震えている少女に出会った場面から始まる。
少女の名前は眞中ありす(4歳)。
七海未央、青山湊、周東律希、中三の三人は凍死を心配し交番へと送り届け、その行動で後に感謝状を贈られる。
だが彼等の中に引っ掛かっていた事、それが現実だと知った時、ありすの為に何が最善かを考え動き出す。
警察や児相に連絡する事が正しいと思えなくなる社会では意味がない。
見て見ぬふりをしなかった彼等に心打たれ大人がやるべき事を痛感する。