椋本夏夜のレビュー一覧

  • レジンキャストミルク3
     身近な友人の身の上に起こった出来事に、心を揺さぶられ不安定な状態に陥るヒロイン。
     「機械だから」とおのれの人間らしさを否定してきた彼女に、次第に感情が芽吹いていくが、それは同時に、機械としての完璧が失われていくということ。

     今回のストーリーの核は舞鶴蜜。物理攻撃専門の虚軸の持ち主だけに、全体...続きを読む
  • レジンキャストミルク5
     明るい表紙とは正反対の真黒な中身。
     敵陣に新しい虚軸が登場し、ついに大々的な日常への侵攻が始まる。

     前巻までは、敵の襲撃前まではコミカルな日常パート、襲撃後にシリアスな非日常(戦闘)パートと分かれていたけど、ここからは常に非日常なので、コミカルな描写は減りそう。

     そしてついに出てくる主人...続きを読む
  • レジンキャストミルク4
     舞鶴蜜の過去から始まる3巻からの続編。
     歪んだ友情と姉妹関係。虚軸によって一変したそれらの関係は、ある意味で、歪みが正されたようで皮肉なこと。

     物理的な暴力一辺倒の虚軸ゆえに、敵意でもってまっすぐ不器用に相手に挑んでいく蜜のスタンスは、かっこ悪くもとてもかっこいいと思います。(その性質がツン...続きを読む
  • レジンキャストミルク2
     表紙の理緒と小町(猫)と携帯ストラップがひたすら可愛い。
     レジミルで一番好きなのは理緒ですが、表紙の通り、理緒が頑張る回。

     今回の話の核になる鴛野在亜という少女。
     引っ込み思案でまとにコミュニケーションを取れず、太陽のように明るい親友に憧れながら、その陰のようにくっついていることしかできな...続きを読む
  • レジンキャストミルク
     藤原祐×椋本夏夜の新シリーズが始まったということで、ふと思い出して再読。
     ネーミングセンスや筆致など、この方にしかない才能だと思います。
     改めて読み返してみると、好きじゃない個所もけっこうあるのですが、初めて読んだときは大好きで大好きでどっぷり浸かってました。

     主人公たちの命題は「日常を死...続きを読む
  • ロストウィッチ・ブライドマジカル 【電子特別版】
    前々作風味。

    七つの大罪がモチーフと思われ。
    そして主人公のチートは相変わらず。

    もともとの設定がかなりヘビーなので、それこそ前々作風味。

    最後に向けて覚悟必要かも。
    でも読んじゃう。
  • しずるさんと偏屈な死者たち The Eccentric Dead In White Sickroom
    偏屈な死者、とあるように変死体ものを4編。解決は強引な感じがするが、謎にはインパクトがあった。幽霊犬はマスコミが騒いでるあたりを読み返すと面白い。気付かんよ。
  • 薔薇の純情 背徳の黒き貴公子
    まだ一巻目なので、様子見というところか。
    人物紹介とキャラ設定で、終わってしまったという感じ。

    次巻から彼女らがどう動き出すのか。

    一見はかなげだけど、実はたくましいヴァンパイアハンターの美少女二人連れという設定がおもしろい。
  • 幕末魔法士 -Mage Revolution-
    詰まらないってわけじゃないんだけど……。
    ストーリーも複線をざっくり見た感じ回収しているし上手いとは思うけど、こう、どうも気が乗らないっていうか、何かじみーって感じがしてしまう。そもそも伊織を主人公に持ってきているのが、どうも楽しめないような。冬馬が主人公だったらもっと爽快に読めたような気もするけど...続きを読む
  • 薔薇の純情 背徳の黒き貴公子
    響野夏菜さんの新作ってことで買ってみましたけど、ちょっと私的には微妙かなあ。

    ジェーンの首のあたりの秘密は気になりますけど、アニーが馬鹿過ぎて受け付けない感じです。ジェーンが好きなバトラーもあんまり私好みじゃないので、次巻は新刊では買わないように思います。
  • 女神の娘の恋歌3 一瞬の光、永遠の輝き
    どうにか『昼』と『夜』を分ける事はできないのか。
    その答えは、無情なもの。
    それでも諦めきれない彼女の横で、『昼』は戦う事を決め
    『夜』はどうするべきか、進みながら悩むような…。

    攻守逆転、な状態になってしまっている兄弟です。
    このままの現状維持だけは出来ない状態ですし
    まぁ希望するハッピーエンド...続きを読む
  • ルナティック・ムーン
    雰囲気のある小説。いい意味で厨二病。文明崩壊後の混沌とした世界、使いきれない過去の文明の遺物、隔離された都市と発生するスラム、身体能力を使った近接戦、などがキーワード。一人の少年が、自身を謎に思い、生い立ちを知り、家族や友人を失い、力に目覚める物語。物語に沿って世界観がごく自然に示される。
    第9回電...続きを読む
  • 女神の娘の恋歌2 光の乙女、闇の聖女
    体を共有しあっている兄弟の下で、せっせと真面目にお仕事をする司祭。
    そんな彼らのもとにやってきたのは、先輩司教。
    増えた登場人物には、一瞬ハーレム状態? とか思いましたけど
    色々とヒントのかけらがごろごろ。

    前回は伯爵の秘密なので、今回は主人公の秘密、だそうで。
    確かに妙なこと男鹿多かったですが、...続きを読む
  • 幕末魔法士 -Mage Revolution-
    幕末と魔法と言う組み合わせが面白いなと思い、読んでみました。
    文章きれいだったし、ラノベにしては読み応えがありました。
    さくさく読めましたが、内容はファンタジーを期待していたんですが、どちらかと言うとミステリー色が強かったかな。
    まあ、幕末ものでファンタジー色を出せっていう方がちょっと無理があると思...続きを読む
  • 女神の娘の恋歌3 一瞬の光、永遠の輝き
    最終巻です。ニコイチ伯爵がどうなるんだろうと思ってましたけど、あんなラストとは予想外でした。

    途中、女神ならレイヴェンとナリスフレイを2つに分けられるかもしれないと書かれていたので、期待してたんですけど、女神の見せた奇跡は、レイヴェンに一瞬だけ昼の世界を見せてあげたことだけ。昼が一瞬で夜になったと...続きを読む
  • アカイロ/ロマンス2 少女の恋、少女の病
    あんな事があっても、日常はやってくるし、時間は過ぎて行く。
    失踪と共に転校した者がいれば、確かに怪しいのですが
    事実はそれ以上という状態。

    また偉く可愛らしいというか、そっちがでましたか、な美少女が。
    とはいえ、お気楽簡単ハーレム物語、というわけではないので
    色々しっかり葛藤して叫んでやってくる事...続きを読む
  • アリアンロッド・サガ・リプレイ・IF レイウォールの奇跡
    ピアニィがラスボスか。面白い。イフ戦記なんで、シリーズに精通しているほど楽しめる。第二話クライマックスは名バウトw
  • アリアンロッド・サガ・リプレイ・IF レイウォールの奇跡
    ギミック的に新しいのはなかったけど、ロールプレイがバランス良くて楽しかったです。ちなみにジャケ買い。サガシリーズは広がりすぎて、もう新しいラインは買わないつもりだったのに・・・(笑)
  • 神曲奏界ポリフォニカ ぱれっと
    三田さんの短編が面白かった。レンバルトの境遇というか立ち位置はとても好き。そして後書きでの浅井ラボのブレ無さ(笑)は平常運行です。
  • 幕末魔法士 -Mage Revolution-
    じっくり書かれた作品という印象。丁寧な時代劇風の描写、言い回し。
    ただ、伏線がいささかわかりやすいというのが、少しマイナスに感じたかも。
    ラストバトルも少々がっかり。