【感想・ネタバレ】レジンキャストミルク8のレビュー

あらすじ

大きな犠牲を払った末、ようやく森町芹菜と敷戸良司へ接触した晶。しかし、変わり果ててしまった芹菜に対し、晶は大きな決断を迫られる! 一方、標的を芹菜と君子へ絞った 【無限回廊】 たちもまた、行動を起こし始めていた。最後の戦いを前に、晶と硝子たちは束の間の平穏、日常を送る。もう一度ここへ戻ってこようと誓う者。もう二度と戻らない覚悟を決める者。一抹の不安を抱えたまま、それでも笑って過ごす者。それぞれが思惑を胸に秘めたまま、そして決戦の時は訪れ――。ほのぼの×ダークな学園アクション、堂々の完結編!

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Posted by ブクログ

ギャグありほのぼのありシリアスありのレジミルが好きでした。
藤原先生と椋本先生のタッグがたまらんかったです。

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2013年05月17日

Posted by ブクログ

 これにて本編完結。
 最終決戦は、味方側の多彩な虚軸を総動員しながらも、圧倒的な戦力差と、無限回廊のトリッキーな虚軸攻撃によって激しい消耗戦、いつ負けてもおかしくない死闘です。
 その結末は……、ドローといった感じで正直不服ですが。

 なにより不服なのは、勝敗の結果のその先!
 最大の敵を倒し、戦う理由を作り出していた無限回廊もいなくなり、すわこれにて大団円、と思いきや、日常を取り戻すためにはまたまた生贄の儀式が必要だというので。
 でも、「彼女」にとって、仲間を失い、戦う理由を失うということは、本人も言う通り死ぬよりも辛いことなんだろう。だから、あの結末にのうのうと収まることはできるはずもなくて、みずからその道を断つことを当たり前に選択できてしまえたんだな、と。
 親友として、誰よりも盲目的に主人公を信じ続けてきた彼女だからこそ。
 だからって! もう少しスマートな終わらせ方だってあったでしょう! あんな酷いことしなくなって!

 なにはともあれ、これにて本編完結。
 細かい部分ではいろいろと齟齬のような違和感のようなものはありましたが、終始話の軸がぶれることなく、着地も安定感のある物語でした。
 ラノベにありがちな、とりあえずキャラクター動かしとけ! 必然性はいらない! みたいなキャラクター本位な書き方ではなく、しっかりと話の軸があって、それに肉付けするに足る知識量があって、安心して、楽しく読めるシリーズでした。
 そして、イラストレーターの枠を超えてレジミルの世界に寄与した、レジミルのもう一人の生みの親、椋本さん。
 ルナムンのころからの椋本さんのイラストがなければ、たぶんわたしは一生この作品に出会うことはなかったでしょう。

 レジミルは、わたしの基礎を形成した多くの作品の中でも、「影響を受けた本は?」と訊かれれば、いくつかの作品といっしょに間違いなく名前が上がる、それくらい、わたしにとっては思い入れのある名作です。
 今改めて読んで、当時は感じなかったことをいろいろ感じました。でもなにより、不器用だけどひたむきな彼女たちにもう一度出会えて良かった。

0
2014年09月28日

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