西村京太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「南紀殺人ルート」3
著者 西村京太郎
出版 講談社
p5より引用
“その和歌山駅のすぐ前にあるホテル「南紀」で、七月三日の午
後、事件が、起きた。”
ミステリーの大家である著者による、和歌山を舞台にした事件
を描いたトラベルミステリー。ホテルで男が殺された、おなじみ
十津川警部たちが事件の解決に挑む。
上記の引用は、本文1ページ目の一文。
始まった途端に既に誰かが死んでいる、頭の中に2時間ドラマ調の
オープニング映像が再生されてしまいました。
地方の地名や鉄道路線が沢山出てくるので、書かれている地方
の方はより楽しく読めるのではないでしょうか。それとも自分の
住んでいる所が殺人事件の舞台にされて、不愉快に思うのでしょ
うか。観光業の方たちは、良い宣伝になって喜んでおられるかも
知れません。
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Posted by ブクログ
ネタバレ西伊豆、という地名に魅かれて読んでみたけど
金沢と堂ヶ島と新宿と飛び飛びなのでなんとなく拍子抜け(爆)。
十津川警部の推理だけで捜査が進んでいって
裏付けとか根拠がどこにあったのか判らないまま捜査方針が固まり
いざ犯人を逮捕してみたら予想した通りの筋書だったりするのは
所謂お約束なんだろうか???
今回の事件に関しても、いつ調べたのか判らない被害者の本名が
記者会見で明らかになったり(それともあれはハッタリか?)
細かいことがいろいろ気になった。
この判り易さ、いい意味での緩さがこの人の作品の魅力なんだろうけど。
何はともあれめちゃくちゃ句読点が多い。速く読みたいときにはいいかな。
長編でも通勤中に読み終わりそうなヴォリューム。 -
Posted by ブクログ
初の西村京太郎作品。色々と得るものやカルチャーショックがあった。
殺人事件があったのに、誰がどうやって行ったのか、その追求はかっちりとやらなくてもいいんだ。十津川が「こう思うんです」だけで小説は済ましているという所。
あと文体、いっそ十津川「」みたいなシナリオにしたら?
とも思わせるギリギリ小説の体裁を保とうとする文体。
が、これも途中からリズムになって麻薬的に体に馴染んでくるから不思議。
この長編を支えるのがダイイングメッセージ一本という所。
シンプルイズベスト。老若男女に受け入れられるだろう。
感想を総合すれば、とても読みやすくサラリと読めて、歴史のウンチクも学べて良かった。という満足感。
ベストセラーの秘密はこの辺にありそうだ。 -
Posted by ブクログ
今度行く由布院旅行では、特急ゆふいんの森に乗らないのですが、由布院と名のつくならとりあえず読んでおこう!と思って借りました。
初の西村京太郎ですが、印象としては句読点が多くてそれを気にし出すとなかなか進まない。
「、」をほどよく抜いたらページ数がかなり減るんじゃないかと思ってみたり( ̄◇ ̄;)
ストーリーは分かりやすくて、いかに事件を解決するのかすごく楽しみになります。水戸黄門的な、最終的にはちゃんと疑い晴らして天晴れでしょ?みたいな安心感がある。
登場人物も魅力的。由布院ってだけで借りたのでこの橋本探偵の過去を先に読むべきだったかも。 -
Posted by ブクログ
左門字シリーズ1作目。
なんと巨人軍選手数十名が誘拐されてしまうという驚きの事件。
長嶋、王、定岡など実在の野球選手の名前が登場しているのがおもしろい。
身代金受け渡しに奔走する球団職員たち、組織力で犯人に迫る警察、そして誘拐された選手たちを探す探偵・左文字と3つの視点から犯人を追い詰めていきます。国民的英雄達が誘拐されたというショッキングな展開、迫る試合時間、異変を察知するマスコミと緊迫感も満載です。
身代金受け渡しのおもしろさもさることながら、一体どうやって何十人もの屈強な選手達を誘拐出来たのか?どこに捕らわれているのかがやはり目玉です。
緻密さというよりはとにかく大胆な犯行がおもしろく、少しずつ手掛かりの糸を辿っていく左門字の推理と行動も楽しい。
犯人のふてぶてしい取調室での様子やオチもなんだかお洒落。
見事なプロットで非常に楽しい読書でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ○最後に十津川が報われる瞬間、事件が解決する
私立探偵の橋本の叔母・みさ子が一週間ほど身延山へお参りに行くという。その間別の調査依頼を受けていたが、一週間過ぎても叔母が戻ってこない。同行の早田敬子は大手旅行会社の社員ではなく、心配になり身延山へ行ってみるが、都内のホテルで早田と60歳代の男を見かける。翌日、ニュースでその見かけた男・佐々木秀之が殺されたことがわかり、十津川に呼ばれて行ってみると橋本の名刺を持っていて…!?
その後橋本は、ある日招待状と称して届いた手紙に誘われ、身延線に乗ることになる。一緒に乗車した面々は老若男女問わなかったが、早田も一緒に来て添乗をしていた!そして、叔母を見つけたもののは宗教法人のボランティアとして働いていた!
なぜみさ子は宗教法人のボランティアを選んだのか。そして、佐々木秀之を殺したのは一体誰だったのか?
身延線の描写があまり多くなく、そこが残念。
事件の最後のまとめがいきなり逮捕→裁判に入りせっかく積みあがってきたストーリーが急展開過ぎてついていけない感があった。
しかし、十津川のしてきた仕事が、最後は報われる瞬間の証言が出てきたのは、十津川の行いがいいからだろうか? -
Posted by ブクログ
ネタバレ若者達を軽快な文章で描いた青春ミステリ、そして読者への挑戦がはさまれた本格ミステリです。
仲間たちとグループサウンズ「ザ・ダックスフント」を組む19歳の「おれ」。
ある日、家の近くで探偵が殺されるという事件が発生。時を同じくして愛犬のダックスフント「ロン」が行方不明になり、自分たちの曲「シンデレラの罠」が盗作されたことを知る。
これらの事件には関係性があるとみたバンドメンバー、そして殺害された探偵の娘は、真相を追ってメンバーの叔父が経営する静岡の旅館へ。そこで起きる連続殺人事件。
前半は19歳の浪人中の若者「おれ」がバンドのこと、車のこと、女のこと、愛犬ロンのことをぺちゃくちゃと喋っています。
探偵の娘にデレデレして見栄を張って車を買っちゃったり、バンドのメンバーの男同士嫉妬したり自慢したりと微笑ましい展開が続き、中でも「おれ」が語る愛犬ロンについてがとてもおもしろい。ロンは陰惨な事件が起きる中、癒しのマスコットキャラクターでした。
後半で静岡の旅館に舞台が移ると次々に殺人事件が起きますが、いきなりどんどん人が死んでいきシリアスな展開になります。
前半で登場した主要人物達が同じ旅館に会し、容疑者が出揃うのは分かり易くわくわくします。
事件も密室や幽霊騒ぎなど派手な展開です。
人が次々と死ぬので容疑者もどんどん減ってしまいましたが、一捻りある解決部分はほろ苦い青春像も描いており楽しめました。
ネタバレ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
柳きみ子の扱いが面白く、彼女が若い男の扱いが上手い事が田口殺害に関連していたり、結婚願望を抱いていたことが氷川と繋がっていたりと、前半での「おれ」の話に伏線がばら撒かれている事に気付かされます。逆に探偵の娘の存在感が最終的にはものすごく薄かったことが残念です。「ロン」にももっと活躍の場が欲しかった。
そしてこっくりさんが登場したのには驚きました。結果あれがミスリードだったというのには脱力です。
メンバーが2人も殺された上に杉原の裏切りという、愉快で軽快だった前半から一転した苦々しいラストでした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ〇遺品の上に転がる死体が呼び寄せる数十年前の事件。雲をつかむような捜査にどう立ち向かう
遺品整理会社を立ち上げた小堺が最初に請け負ったのは、孤独死した老人・三枝の部屋の後片付け。その後片付けをした後処分前にもう一度換金できるものは無いか、と探していたところ、会社に勤めている井上が倉庫で殺されていた。
井上の殺されていた理由が三枝の物品にあるのではと考えた十津川は亀井と、三枝の会社時代の同僚を探る。すると、岡山県湯郷温泉で同僚だった吉田が殺されていることがわかり・・・吉田は誰か別の男と一緒に来ていたことがわかり、その彼が井上を殺したのではないかと予想。
吉田が殺された動機を探るが、元同僚の金子・吉川はあまり多くを語らず、十津川が疑念を深めるが、その間に蒜山高原にて男の死体が発見された。身元は確認できないが、井上殺害の容疑者によく似ていて・・・?
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雲をつかむような捜査。
その中で試される十津川と亀井の推理。
東に西に移動しながら、解決の糸を手繰りよせていく。
金子・吉川の挙動におかしいところはないが、なぜか親友が殺されているのにそっけない。そんな違和感を突っ込んでいく。違和感の先には推理、推理で2人を(イリーガルな捜査手法も使うが)追い詰めていくのは、いつもながら見所である。
もう少し瀬戸内海の美しい景色が描写されていると、その景色にほだされて何かことを起こしてしまった、そんな彼らに感情移入することがもしかしたらできたかもしれない。