西村京太郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
岐阜・長良川を舞台にしており、綿密に岐阜の状況を調査されたと考えられる。実際、長良橋右岸の地区の様子(鵜匠が経営するカフェや、Gホテルのモデルとなったであろうシティホテルや、鵜飼観覧船の停泊の様子等)や、左岸の地区の様子(岐阜公園の近くのS寺のモデルとなったであろう寺や、由緒ある豪邸や温泉宿が並ぶ様子等)は、見事に長良川長良橋の付近の様子を表している。(なお、登場する鵜匠の名前が杉下なのも、ニヤッとさせられる。)
一方、白木記者が初めての岐阜訪問において、たまたま事件のキーパーソンたちに立て続けに会えたあたり、やや無理な展開と感じられた。また岐阜新報の社長を絡めるなど、いたずらに設定を大きな -
Posted by ブクログ
ネタバレポアロを追悼するために島の別荘に集まった明智小五郎、エラリー・クイーン、メグレ夫妻、小林親子、へースティングス。嵐の夜に島にやって来た新聞記者の牧田、カメラマン北島、イタコの塩月、男女のカップルに作家の岸井令二郎。更に現れたポアロの息子を名乗るポアロ・マードック。霊媒の最中に矢に刺されて死んだ北島。シャワー中に密室で殺害された井上明子。密室で首をつった状態で発見された塩月。砂の上の田野倉。マードックの推理。へースティングスの反論。推理しない3人の名探偵。ポアロが生前書いていた探偵論の中身。爆破された別荘。密室を作り出す犯人の思惑。インディアンの蝋燭の秘密。
-
Posted by ブクログ
ノンシリーズの短編集。
ミステリーというよりはサスペンスで、どれも不気味な捻りのある物語です。
【危険な若者】人当たりの良い好青年が、徐々にどこかずれてくるのが怖い。何が悪いと指摘できない漠然とした不安感が膨れ上がります。
人としてどこか欠けている彼が、他人の心の一端に触れたところで身を滅ぼす演出が上手いです。
【ある男の肖像】マスコミに権力を持つテレビ局社長が逝去。その途端不審な行動を起こす小さな出版社の社長に過ぎない男・田代。同じマスコミとはいえ、まったく接点のなさそうな二人の男の間には何があったのか。
気味が悪い田代の言動ですが、その理由が明かされてからラストに至るまでがとても切ない