鳥飼玖美子のレビュー一覧

  • やっぱり英語をやりたい!

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     英語を学ぶ理由は他文化を知り広い世界に触れるため英語ができるのは魅力的だ。
     日常で英会話を使う機会は少なくとも少しは読みたい、映画も字幕無しで見たい。
     あれこれ迷うことなくすでに色々持っている教材でいいのだなあ。手っ取り早い術なのないのだから。
     好きだから声に出す。発声の繰り返しが憧れを現実に変える。
     世界とつながりたい、自分の声でその扉を開きたい。
     著者ゆえの適切な指摘ばかりだ。

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    2024年12月26日
  • 迷える英語好きたちへ(インターナショナル新書)

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    【要約】
    大学入試において、「これからの時代、英語の四技能の育成が大事だ!」として、英語の民間試験を導入する話があったが、このことには、2つの意味で問題がある。1つは、公平性の問題。(複数の試験をどのように統一的な指標に置き換えるのか、誰が採点するのか、何回も試験を受けて事前練習できる人とそうでない人の間で格差が生まれるのではないか、等)もう一つは、四技能(とりわけスピーキング)に傾倒することに関する問題。「そりゃ四技能は大事でしょ!」と言う人が多い中、本書ではそのことについて警鐘を鳴らしている。

    英語ネイティブの子供が母国語を学ぶのと、同じ要領で、「英語をシャワーのように浴びる」ことを謳っ

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    2024年11月02日
  • やっぱり英語をやりたい!

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    「あんたたち、本気で英語マスターしたいと思ってんの?」「本気でマスターしたいなら文句ばっか言ってないでもっと努力しなさいよ!!」・・・という鳥飼さんの超本音があちこちに見え隠れする、大変面白い本でした。
    そう、本気で完璧な英語をマスターしたいのなら言葉だけでなくその国の歴史・文化まで理解が必要になる。
    そもそもそこまで必死に学ぶ必要が本当にあるのか。
    国際会議や重要な場面には必ず通訳がついてくれるし、単に旅行先で英会話が必要とか、映画を字幕無しで見たいとかだったらそこまでの英語は必要ない。
    逆にネイティブの発音でハリウッド映画に出たい!
    英語圏でダンスをトコトン学びたい!とか目的が明確なら、そ

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    2024年07月28日
  • 本物の英語力

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    言語を学ぶのは一生の勉強。
    語彙を増やすこと。多読、精読。単語を覚えるだけではなく、使われているセンテンスごと吸収。
    文法は大事。スポーツで言えばルールと同じ。ルールを知らなければ試合に出れない。
    補語はイコールで繋げられるもの。目的語は繋げられない。例えばHe makes me happy.
    Heとmeは同じではないので目的語。

    守りに入るな。
    どんなに大変だと思う仕事も、しばらくすれば慣れてくる。慣れて定常状態に入ると成長は鈍化する。そんな時はあえて環境を変えて変化させる、不均衡状態をわざと作ることで緊張感を維持し、自らが進歩していける。

    英語学習の成否を決めるのは、自ら意欲的未知と出

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    2024年07月15日
  • ことばの教育を問いなおす ──国語・英語の現在と未来

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    ことばの力とは何か? どうやって育てるのか?

    それぞれ専門分野が異なる3人の往復書簡のような意見交換。自分の中では鳥飼先生の分野にもっとも馴染みがあるので、鳥飼先生の意見が一番スッと入ってきた。しかし大村はまという大きな教育をどのように受け継ぐかは興味がある。教育に王道なしとはよく言ったもので、同じ生徒、同じ先生という条件にはないのだから、唯一絶対のメソッドなんてない。大村はまの教育がどんなに優れていようと、うまく適用されない現場や生徒がいるだろう。だからそれぞれの優れた教育法の核を認識して、教員がそれぞれの教室で一人ひとりの生徒をよく見て、もっとも適した方法を取る必要があるのだ。それはとて

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    2024年04月07日
  • 本物の英語力

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    長崎通詞(江戸時代、オランダとの貿易で通訳を果たしていた人)の話がけっこう衝撃的だった。オランダ人から英語を教わり(とはいえオランダの人も英語を教える先生ではない)、しかしそれでもアメリカ人との会話は成り立たない。日本に密入国しようとしたアメリカ人が捕まえられ、頭を下げて英語を教わった姿勢には逆にこっちが頭下がる。ましてそれがあったからペリー来航に備えられたという…。凄まじい日本史である。小説、『海の祭礼』読んでみよう。

    ともあれ、どんな形で英語を使いたいかは明確にしとかないといけない。旅行で使う英語、ビジネスで使う(会社の取り引きやスポーツまで幅広い)英語なのかイメージしとこう。

    任侠映

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    2023年04月28日
  • 英語コンプレックス粉砕宣言

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    日本の英語教育をどうしていくべきかというテーマの対談を記録した本。
    現状で英語にコンプレックスを抱えている人へのメッセージはあまり多くない。
    「普段使わないならいらないじゃん」といったところか。

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    2023年04月06日
  • 歴史をかえた誤訳(新潮文庫)

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    著者は立教大学異文化コミュニケーション研究科創設者の鳥飼玖美子先生。1〜3章は歴史的事例から通訳における誤訳というものを考察、後半は翻訳における文化の違いの重要性に着目し、最後に通訳者の使命や通訳研究の必要性を提起している。

    ややセンセーショナルなタイトルがつけられているが、裏表紙にあるような誤訳の話は前半だけ。通訳論の本が書きたかったとあとがきに書かれているとおり、単なる誤訳論議の本ではなく、もっと客観的に、色々な話題が盛り込まれた通訳論への橋渡し的な一冊になっている。特に、通訳者や通訳者を目指している人は基礎知識として読んでおくとよいと思う。

    「通訳は言葉を訳すのか、メッセージを訳すの

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    2023年04月02日
  • 迷える英語好きたちへ(インターナショナル新書)

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    大学入試の改革に問題があることはよくわかった。これからの日本の成長のために英語は不可欠だと思うのだが、翻訳アプリでもいいよね。
    平泉、渡部の英語教育論争の話が面白かった。

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    2022年11月13日
  • なんで英語,勉強すんの?

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    中学生向けになぜ英語を勉強するのかを教えている本。
    中学生が読んで英語を学ぶ意欲になってもらえれば良いですね。

    それにしても音読ってこれだけ大事って至る所で数多くの有識者に言われ続けてるのにやってる人少なすぎだよね。不思議。

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    2022年05月10日
  • 本物の英語力

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    英語格差、嫌な言葉だけど仕方ない。これが現実。でも著者が、『皆がある程度英力をつければ格差は縮小する』と言われなるほどと思った。『英語を』学ぶのではなく、何かを『英語で』学ぶことが大切とも書かれており、それも自分にとっては目から鱗だった。

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    2021年09月12日
  • 通訳者たちの見た戦後史―月面着陸から大学入試まで―(新潮文庫)

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    同時通訳とその学問化の昭和中期後期から平成令和まで。世代としてはベビーブーマーよりはかなり後、全共闘世代あたりか。その時代のいいうちのお嬢さんの感じが不思議なほどよくわかった。今までちょっとでなく想像つかなかったので。

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    2021年09月03日
  • 通訳者たちの見た戦後史―月面着陸から大学入試まで―(新潮文庫)

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    通訳者視線の戦後史ということで独特だったと言えば独特だったのだけど、通訳者の世界というのは密閉された一種別世界感がどうしても拭えなかった。
    また著者の世間知らずのお嬢様感がどうしても気になった。本人はそれなりに苦労したと述べるけど世間一般からしたらそれはいかほどの苦労なの?と突っ込み入れたくなるというか・・・。

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    2021年08月11日
  • 通訳者たちの見た戦後史―月面着陸から大学入試まで―(新潮文庫)

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    タイトルにひかれて購入。
    米原万里のエッセイみたいな通訳よもやま話も好きだったし、戦後史を通訳の目で見たらどうなるのか気になった。
    タイトル通りだったのは全体の5分の1ほどで、あとは作者の自伝や英語教育の話が続く。
    すごくエネルギッシュで向学心のあるかたで感心したが、英語は努力次第、通訳には適性のようなものもある、との言に、さらには家庭の環境次第だとも私は思ってしまった。
    私が著者をもともとあまり知らなかったのも原因かも。


    アポロ着陸のあのセリフの舞台裏や、メディアの発達によって現れた同時通訳という技術、黎明期の通訳パイオニアたちのそこに至るまでの道のりは楽しく読んだ。
    特に國弘さんはキャ

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    2021年08月09日
  • 通訳者たちの見た戦後史―月面着陸から大学入試まで―(新潮文庫)

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    太田光さんのNHKEテレ英語番組で鳥飼先生を知り、興味を持ち購入。

    戦後日本が作られていく最前線で、いかに通訳や翻訳が繊細な立場にあったのか、ミクロな視点から歴史の生まれるダイナミズムを考察することができる。

    当事者たちの翻訳にあたった現場の証言を集めた著者の貴重な偉業に感心させられる。

    著者の半生や生い立ちに関する記述が多めで、タイトルから期待した内容のややズレは感じた。

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    2021年07月26日
  • 通訳者たちの見た戦後史―月面着陸から大学入試まで―(新潮文庫)

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    アポロ月面着陸のライブ中継が、同時通訳が日本全国に知られたきっかけということを知った。
    少し文体が古いかもしれない。。

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    2021年06月27日
  • 迷える英語好きたちへ(インターナショナル新書)

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    改めて英語教育について考えた。
    今の日本は英語できたらすごい、みたいな風潮あるけど、世界規模で考えたら英語で語る何かがないと。
    学校の決められたつまらない教科書よりも自分の興味あることを視野広く世界規模で考えなければ。

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    2021年05月02日
  • 通訳者と戦後日米外交

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    同時通訳パイオニア
    ・西山千「アポロの同時通訳」
    ・相馬雪香 尾崎行雄の次女、原不二子は長女
    ・村松増美「ミスター同時通訳」、サイマル設立
    ・國弘正雄「同時通訳の神様」、参議院議員、サイマル設立
    ・小松達也 サイマル設立

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    2021年03月07日
  • 迷える英語好きたちへ(インターナショナル新書)

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    日本の英語教育の問題点、コロナ禍におけるカタカナ英語多用の問題、英文学を用いる英語学習法について書かれている。長年英語を勉強してきた人なら納得できる部分ばかりかもしれない。

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    2021年02月12日
  • ことばの教育を問いなおす ──国語・英語の現在と未来

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    ざっと読んだ。大村はまの話が半分以上。こういう本を読む人たちが、この本に書かれていることで知らないことというのは、どのくらいあるのだろうか。

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    2019年12月08日