歴史をかえた誤訳(新潮文庫)

歴史をかえた誤訳(新潮文庫)

605円 (税込)

3pt

原爆投下は、たった一語の誤訳が原因だった――。突き付けられたポツダム宣言に対し、熟慮の末に鈴木貫太郎首相が会見で発した「黙殺」という言葉。この日本語は、はたして何と英訳されたのか。ignore(無視する)、それともreject(拒否する)だったのか? 佐藤・ニクソン会談での「善処します」や、中曽根「不沈空母」発言など。世界の歴史をかえてしまった誤訳の真相に迫る!

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

歴史をかえた誤訳(新潮文庫) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    誤訳の定義が難しいということに触れつつ、有名なポツダム宣言時の首相の「黙殺」という発言の英訳からはじまり、さまざまな日本語と外国語の通訳・翻訳時に起きた問題を取り上げて解説されている。

    ある言葉を直訳するか相手国の文化などを考慮して伝わるように変更して訳すかどうかで受け取り側の行動が変わるが、その

    0
    2024年08月04日

    Posted by ブクログ

    主に政治の場で展開された会話で、ちょっとしたニュアンスの差(文化の差)からトラブルになった事例を紹介している。

    冒頭から第二次大戦での原爆投下に繋がったとされる、ポツダム宣言に対する日本政府の「黙殺」という言葉が話題に上る。発した側と受け取った側の真意は色々あるだろうが、異国間でのコミュニケーショ

    0
    2023年12月17日

    Posted by ブクログ

    歴史において翻訳が必要となる場面は多々あるが、いわゆる「誤訳」はどうして起こるのか、、なぜそれは誤訳になってしまうのかというのがすごく端的にまとめられている。取り上げられている題材もわかりやすい説明がついているので少し日本史に抵抗がある人で英語に興味がある人は面白いと思う。文化的に背景を捉えながら英

    0
    2021年09月17日

    Posted by ブクログ

    「言葉は文化である。」この言葉をまさに実感できた本。
    どんなものをとっても、100パーセントの意味を持って訳すことはできないようです。an orange cat って、何色の猫だと思いますか?

    0
    2013年11月29日

    Posted by ブクログ

    読み応えのある翻訳論だった。

    第一章、第二章などは、太平洋戦争中、そしてその後の政治の場面の中での誤訳が扱われている。
    その辺りは政治状況についての知識や、興味があまりなかったので、少々つらかった。

    後半は、翻訳がどこまで可能なのかという話が中心。
    こちらの方は、かなり読みやすい。
    芭蕉の古池の

    0
    2013年08月12日

    Posted by ブクログ

    通訳関連で、近場にあったので。

    つまるところ、米原万里の『不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か』ということになるんだろうけど、お互いの文化や背景なんかが違うと、不実であろうと貞淑であろうと、美女であろうと醜女であろうと、完全に伝わるっていうことはほぼありえないんでしょうかね。

    まったくもって難しい世

    0
    2013年07月15日

    Posted by ブクログ

    通訳、翻訳の有り方を模索することを目的に歴史的な訳を分析した本。
    ポツダム宣言等、国際間のやり取りに登場した訳が紹介されており、勉強になります。発言内容の背景にはその国の文化や歴史があるため、完璧な訳ってのは大変難しいことがよく分かります。

    0
    2012年05月13日

    Posted by ブクログ

    通訳・翻訳という観点から異文化コミュニケーションを論じた一冊。前半は誤訳・ミスコミュニケーションにまつわるエピソード集という色彩が強いが、後半ではそもそも他国の文化そのものを訳すことができるのかという点を考察しており、非常に興味深い。単に外国語を知っているというだけではなく、外国の文化を理解していな

    0
    2012年04月15日

    Posted by ブクログ

    主題は:通訳者は空気であれ というもの。

    一方で、通訳者は対外折衝において頼りにされ 情報が集まる。
    そのために空気でいることがとても難しい。
    また、文化間で同じ対象を表す表現が異なったり、訳し切れないこともしばしば。

    先日生まれて初めてすこし仕事の場で通訳をしたので読んでみました。
    今後の通訳

    0
    2011年12月29日

    Posted by ブクログ

    もともとは『ことばが招く国際摩擦』

    というタイトルで発売されていた本の文庫版。

    もともとのタイトルの方が本の内容を正確に伝えているように思います。



    通訳者、翻訳者の話を聞いたり、本を読んだりすると、

    英語にしろエスペラントにしろ、国際語っていう考え方に潜んでいる

    本質的な問題点が見えて

    0
    2010年07月03日

歴史をかえた誤訳(新潮文庫) の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める ノンフィクション

ノンフィクション ランキング

鳥飼玖美子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す