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楽天やユニクロの「英語公用語化」宣言後、さまざまな企業で英語に対する議論が高まっている。企業における英語の必要性は? ビジネス英語教育はどうあるべきか? など、本物の英語を知る著者が緊急提言!
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Posted by ブクログ
楽天・ユニクロの社内英語公用語宣言、武田薬品の新卒採用基準TOEIC採用など、昨今のビジネスシーンでは英語に関する話題に事欠かない。 大学生に近い場で仕事をしていると『TOEICを"やらなきゃ"』という空気をひしひしと感じる。 会社の方針がそうなったということであれば、社員やその...続きを読む企業への就職希望者はそれに従わざるをえないが、 ただ、今日本の社会に蔓延する、日本人が持つ、そういった『英語を妄信的に信じる』風潮・意識に対して一石を投じる一冊。 本当に日本のビジネスマンが英語を話せる必要があるのか? その信仰が進んだ先にある世界について、言語学・社会学の視点から話す。EUが掲げる多様言語性を例として持ってきたのはなるほどと感じた。 また多くの企業が評価基準として掲げるTOEIC700〜730点とは一体どのようなものなのか。その実態と信憑性についても記されている。 後半では通訳者・教育者の視点から、そうは言っても必要となる英語学習の具体的な考え方や教育現場の実態についても語られている。知的欲求を駆り立てない英語学習の現実についてはなるほどと思ったし、『リーダーの英語』として紹介された歴代首相の悪しき実例については、笑えない現実だが笑わせてもらった。 著者はただ一方的に「英語公用語化はダメだ!」とも「ビジネスマンい英語は必要ない!」とも言ってるわけではない。ただその必要性や弊害、日本の教育システムも含めて再考の必要があると提唱している。 日本人の「英語は話せたほうがいい」という漠然とした意識を改めて見つめ直すための良い一冊だと思う。
近年の英語公用化についての問題を挙げ,さらに英語に対する学習の 仕方や英語は必要かと様々なテーマで議論している。 トイックは730点以上取る意味は海外へ行くためだけだと認識した。話す力はそれからだと思う。英語に興味ある人は読んでみよう。
就活や企業内の昇進にTOEICが使われること、日系企業内でのコミュニケーションに英語が使われること。グローバル化とは言ってもなんでもかんでも英語使えばいい訳ではないという警鐘を鳴らしてくれた本。敢えて英語ができる人に読んでほしい。
英語ができるようになったらいいなとは思う。しかし筆者も言うように、ネイティブ並の発音や、かっこいい言い回しよりも通じればいいと思う。ネット上の英語のサイトや、CNNやBBCの英語放送がわかったら面白いだろうとも思う。通訳の重要性や、母語とは何か言った問題も重要なことだと思う。自分の周りにいる、英語を...続きを読む学びたい若者にも読ませたいと思った。
「ユニクロ」や「楽天」が社内の公用語を英語にするというニュースを耳にしたとき。「ふーん」という感想をもらしたことは覚えている。この「ふーん」の中には、「できるんかぁ?」という思いと「英語が苦手な社員は大変やな」という思いがあった。 こういう話題があるといつも思い出すのが、鈴木孝夫先生の名著『ことばと...続きを読む文化』であった。ことばと文化は密接につながっている、簡単に切り離せることではない。 必要な人だけが、必要な分野で、必要なときに英語を使えばいいじゃんか、と思う。 日本国内の会社で、日本人ばかりのスタッフがいるなかで、強制的に英語しゃべれ!というのは絶対長続きしないと思う。
大切なのは「英語が話せる」ことそのものではなく、「話すべきことをもっている」ことなのだ、という筆者の主張に大きく頷けました。 藤原正彦さんが「祖国とは国語」の中で書かれていた、「ユダヤ人が国を追われても民族として存続してこられたのは、自分たちの言語であるヘブライ語を守り続けてきたからだ」というような...続きを読むことを思い出しました。 英語を学ぶこと、使えることは確かに大切だけど、まずは美しく正しい日本語を使えて、人に伝えたい「何か」を持った人になりたいし、自分の子供も生徒たちも、そういう人になってくれるように育てていきたいと思いました。
著者の深い見識から興味深い内容が網羅されており、非常に得るものが大きかった。ビジネスの展開上、英語の必要性はさらに加速することは避けられない状況であるが、今だからこそ“母語”である日本語の素晴らしさも改めて噛みしめるときでもある。
ほとんど異論違論の湧かない内容だった。 つまり、予想された通りの、言い尽くされたような論述だった。 というかまだ英語公用語が積極的に実施されてないから、 検証とかのしようもないのかな。 面白かった点としては、 「日本と海外の外国語教育についてのトピック」が、 印象に残った点としては、 ...続きを読む 「抽象的なことを英語で話せるかどうかが重要であること」が 挙げられる。 この本の書き方で印象に残ったのが、 参考文献や引用が多種多彩であったこと。 ブログとか週刊誌とかテレビ番組とか、 「そんなの根拠大丈夫か?」みたいな元もあったけど、 多面的なアプローチでそれはそれで良いと思う。
英語を使って仕事をするってどういうことなのか. 筆者の意見を交えて論じられています. 特に英語を学習することの動機づけに関してはよく納得できました. 「学びにおいては努力と報酬の関係の相関を示してはならない」 子育てにおいてもいえる大切なことだと思います. また大学でやたらとTOEIC対策の授業...続きを読むが多い理由も分かったし,そのことが危惧すべきことであることも分かります. 知的創造でアカデミックな場である大学においてTOEICの対策授業なんて必要ないはずですね. 英語で仕事するってどういうことなの? そう思った方はぜひ読んでみてください.
英語の間合いや背景知識の不足からディベートが苦手、言いたいことが言えないと感じる人が多い。そもそもそんなに自己を主張しない日本人という時点で、このような理由による英語の苦手意識はより強くなる。語訳の恐ろしさ、語学の学習方法など。小学校での英語教育を導入すればするほど、英語ができる人、できない人に二分...続きを読む化されていくのでは、という論。 英語をまともに使うには少なくとも8000語が必要らしい。これは意識的に暗記しない限り獲得できない数だそう。
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