鳥飼玖美子のレビュー一覧
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英語を使って仕事をするってどういうことなのか.
筆者の意見を交えて論じられています.
特に英語を学習することの動機づけに関してはよく納得できました.
「学びにおいては努力と報酬の関係の相関を示してはならない」
子育てにおいてもいえる大切なことだと思います.
また大学でやたらとTOEIC対策の授業...続きを読むPosted by ブクログ -
これからの英語、英語教育のあり方を考える1冊。ネイティブ信仰を捨て、「コミュニケーション」の本当の意味を考え、国際共通語としての英語を学びましょう、という本。
EUの複言語主義の考え方や、カチュルーのWorld Englishesの考え方を紹介しながら、英米人の使う英語、ではなく、国際共通語とし...続きを読むPosted by ブクログ -
英語の間合いや背景知識の不足からディベートが苦手、言いたいことが言えないと感じる人が多い。そもそもそんなに自己を主張しない日本人という時点で、このような理由による英語の苦手意識はより強くなる。語訳の恐ろしさ、語学の学習方法など。小学校での英語教育を導入すればするほど、英語ができる人、できない人に二分...続きを読むPosted by ブクログ
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2月に同著者の『「英語公用語」は何が問題か』を読んだが,やはり英語は使えるに越したことはない。本書では,多言語共生という理想を追求しながら,普遍語となった英語を活用していく必要を説く。
前著でも繰り返し述べていたように,「英語支配」がもたらす弊害に注意することを強調。母語に裏打ちされた豊富な言語...続きを読むPosted by ブクログ -
BilingulalでありBiculturalでなくてはいけないって本当にそう。
うなづけすぎて頭痛がする位です。
基本、国際政治・外交の通訳に触れていることがメインなんですが、ふと外務省にお勤めだった頃の雅子妃が思い出されました。颯爽としてとてもステキだったのに、早くご病状がよくなることを祈ります...続きを読むPosted by ブクログ -
経済界からの要請で即効性のある英語教育政策を推し進めてきたが、そこで身につく英語は果たして本当に万人に求められていることなのか。
単なる一つの言語でしかない英語が国際共通語として認知される一方、言語文化の多様性の維持は不可欠だ。
実効性以外の面で英語教育のあり方を捉え、外国語を通して世界を見るこ...続きを読むPosted by ブクログ -
・文化を失う危険。
英語一辺倒は、母国語とする国にとっても危険である。
9.11が起こったのは、アメリカが他の国の文化を学ばばくなったから。
・日本人がいくら頑張っても、Nativeにはならない。母国語にする国に住めば別だが。
・英語+αの能力を磨くことが大事である。
・英語一辺倒のリスクを述べ...続きを読むPosted by ブクログ -
Q.仕事はできるが英語はできない人と、仕事はできないが英語はできる人はどちらが重宝されるでしょう?
A.仕事はできないが英語ができる人
本当か??
とうとうそこまできたかと。
世間の流れと自分の感覚がずれていっているように感じた。
本著はいわゆる「英語至上主義」に警笛を鳴らす著だと理解しま...続きを読むPosted by ブクログ -
ニュースの同時通訳や新聞等にある専門用語の日本語訳に興味や違和感を持ったことがある人にはオススメ。
通訳・翻訳の違い、言葉だけでなく文化背景(諺・例え等)を如何に訳すか?言葉にならない「間」さえもが政治・国際関係を動かすものとなるなかで、その存在を消し影にさえならない通訳者たちの仕事を歴史的に分析し...続きを読むPosted by ブクログ -
異なる歴史を持つ、異なる文化をもつ者同士が意思疎通を図る難しさ。更に第3者がその橋渡しをする難しさ。
それが世界のトップレヴェルで繰り広げられるとなると。。
改めて責任重大なお仕事なのだと痛感致しました。Posted by ブクログ