深沢仁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ英国幻視の少年たち最終巻
うわあ……ついに終わってしまった……。
ここ最近で一番夢中になったシリーズ。終始低体温な感じで進んでいくんだけど、それがすごく心地よくて。間違いなくわたしの2018年読んでよかった本ベスト3に入る。
カイ、ランス、スー、シンシア、はんぺん、鞠子、エド、ハイド、美柴、グレン、リヴァー、ヴォルフ、狼、白昼夢、パトリシア、フィン、タガート兄弟、ロス……。
この人たちに出会えて本当によかった。
ランスがもうあっちの世界に留まろうと思わなくなったことがとても嬉しかった。彼は居場所を見つけた。
そして、スー。彼女は最後までかわいかった。なにあの「パットリシア!」って。あま -
Posted by ブクログ
ネタバレ英国幻視の少年たち第4巻
3巻が書店になかった(売り切れ)ので泣く泣く4巻から読むことに。
鞠子、エド、グレン、ランスの過去編+カイ視点の現在のお話。
幻想的生命体を見ることはできても、親しくはなれないってものすごく寂しいことだろうな。グレンみたいになりたかったのに、と泣く鞠子が、1巻の鞠子とあまりにかけ離れていていい意味でびっくりした。鞠子は最初から強い人だと思ってたから。よく考えたらそんなわけないのに。この過去編で鞠子にもちゃんと人間らしい感情があったのだなあ(失礼)、と彼女への好感度がぐっと増した。
あんなことがあって、ただひたすら待つしかなかった彼女とグレン二人ともが切ない。妖精の -
Posted by ブクログ
いよいよ妖精の国からの奪還の日が近づく中で
示された最後のピース
強い想い、それだけが
彼の国の誘惑を払う力となるのか
カイ、ランス、そして彼らと関わる全てのものたちの
掴みとる未来とはーー
***シリーズ感想***
(基本的に六巻の内容に触れたネタバレ等の感想はなし)
終わってしまった…本当に寂しい、あまい
自分も妖精の国にでもいたように
時間が経つのも感じないまま一気に読み切ってしまった…
イギリス、ファンタジーが好きで
そういった話をよく読んでいたので
書店でタイトルを見たときから、
そして裏のあらすじを読んで確信として
この話は好きだ!と思えたわけだけれど
本当に素敵な作品 -
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Posted by ブクログ
夏の間に読みたいな、と思っていた作品。
みなさんのレビューを拝読して、期待を膨らませていました(˶'ᵕ'˶ )︎
「夏休みの高校生」をテーマに、「ふたり」の変わっていく関係性を描いた短編集。全5編。
高校生の頃って一体どれくらい前なんだろう…?(怖)
大人になるにつれ、忘れてしまいつつあるけれど、「私もこんな気持ちになったことがあったかも…」と思い出させてくれるような短編集だった。
どの作品も良かったけれど、圧倒的に好きだった作品はこちら。
♥生き残り
高校卒業までの半年間、制服デートをするための「ちょうどいい人」を探す梨奈、梨奈に狙いを定められた篠くんの物語。
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Posted by ブクログ
ふたりの四季を描く四章仕立て。
恋人の葬儀に参列していた女性と、不仲だった父親の葬儀に向かっていた男性。ふたりの出会いは、火葬場での偶然から始まる。
季節ごとにふたりは旅を重ねる。大人でありながら、不器用なふたり。旅をするごとに、距離や関係が少しずつ変化していく。
沈黙までも描き取るような静かな文脈に、夏目漱石『それから』『門』の人物同士の距離感を思い出した。感情を直接語るのではなく、表情や仕草から心の動きを読み取らせる文体。
前作『眠れない夜に見る夢は』における「砂をかむ」ような感覚を、女性の変化を軸に描いたバージョンのようにも感じた。
あらすじを端的にまとめるのは難しい作品
ただ -
Posted by ブクログ
たくさんのブク友さんが大絶賛されているので、これは読まなくては!と手に取った本。
本当の恋愛は、こんな風にふいに始まることが多いのかもしれない。
火葬場で出会った二人が季節ごとに一度会うという、不思議な関係性。ずっと静かに物語は進んでいくけど、密やかに熱を帯びていく様子が美しく描かれているなと思った。
☆を一つ減らしたのは、共感して物語に完全に入り込むことが出来なかったから。
主人公が自分とタイプが違いすぎるのと、美しすぎるからかなぁ。☆5を付けられなかった私は、心が醜いような気分になっているけど。
恋愛小説でいうと「汝、星のごとく」みたいな、不完全でままならない感じのものが好きなんだと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
互いが、互いにとって‶非日常″。
そんなふたりの距離は近づくか?
春の宿、夏の墓参、秋のドライブ、
そして――冬の宿。
それぞれの季節に一度ずつしか
会うことのなかったふたりの一年を描いた、
絵画のような恋愛小説。
自分を裏切った恋人ともうすぐ旅行に出かけるはずだった女、その恋人の代わりに旅に同行することを申し出た男。なぜか承諾してしまった女は、それまで見ず知らずだった男と春の宿で一夜を過ごすことになる――。
春の宿、夏の墓参、秋のドライブ、そして冬の宿。火葬場での出会い以来、それぞれの季節に一度ずつしか会うことのなかったふたりの一年を四章仕立てで描いた、絵画のような恋愛小説