深沢仁のレビュー一覧

  • 英国幻視の少年たち ファンタズニック

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    久しぶりに物語シリーズにはまった。
    塩系男子が好きなこともあるけど、カイとランスの絶妙な距離感と思いやる心がファンタジーというプロットの中ですごくよい色を出していると思う。

    基本的に怖いシーンがなく、繊細な感情を描写しているセンチメンタリズムの一派なのかなと勝手に推測。

    英国での話だから、ぜひ英語で読んでみたい。
    また雰囲気が変わるのだろうか。いやそのままの温かさが残るのかもしれない。

    はやく2冊目に行きたいとこれほどまでに思ったのは久しぶりである。

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    2021年01月19日
  • Dear

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    英国幻視の少年たちが面白かったので過去作を遡りました。こちらもとても面白かった、ファニーとかではなくファンタスティックという意味で。あやういせつなさを描くのが抜群に上手い作家さんですね。泣きたくなる、でも恋の喜びも感じる、素敵な作品です。

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    2018年09月20日
  • 英国幻視の少年たち5 ブラッド・オーヴァ・ウォーター

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    ウィッツバリーに戻ってきた、やっぱり落ち着く。カイは全然落ち着けてないですけど。平穏が来るといいね……

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    2018年08月12日
  • 英国幻視の少年たち ファンタズニック

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    これすごく好き。人間と関わるのが苦手なもの同士で少しずつ交流を深めていく様、イギリスの田舎の静けさ、薄曇りの気候、そんな空気が感じられる。

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    2018年08月04日
  • 英国幻視の少年たち6 フェアリー・ライド

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    ネタバレ

    英国幻視の少年たち最終巻

    うわあ……ついに終わってしまった……。
    ここ最近で一番夢中になったシリーズ。終始低体温な感じで進んでいくんだけど、それがすごく心地よくて。間違いなくわたしの2018年読んでよかった本ベスト3に入る。

    カイ、ランス、スー、シンシア、はんぺん、鞠子、エド、ハイド、美柴、グレン、リヴァー、ヴォルフ、狼、白昼夢、パトリシア、フィン、タガート兄弟、ロス……。

    この人たちに出会えて本当によかった。

    ランスがもうあっちの世界に留まろうと思わなくなったことがとても嬉しかった。彼は居場所を見つけた。
    そして、スー。彼女は最後までかわいかった。なにあの「パットリシア!」って。あま

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    2019年04月20日
  • 英国幻視の少年たち5 ブラッド・オーヴァ・ウォーター

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    英国幻視の少年たち第5巻

    カイとランスのやりとりにニヤニヤ。もうふたりでずっと一緒にいればいいのに、と思ってしまう。

    次で終わってしまうなんて、寂しい。寂しすぎるので、アニメ化してほしい。そしてこの物語の世界にもう少し浸っていたい。それくらい好き。

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    2018年06月12日
  • 英国幻視の少年たち4 ウィール・オブ・フォーチュン

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    ネタバレ

    英国幻視の少年たち第4巻
    3巻が書店になかった(売り切れ)ので泣く泣く4巻から読むことに。

    鞠子、エド、グレン、ランスの過去編+カイ視点の現在のお話。

    幻想的生命体を見ることはできても、親しくはなれないってものすごく寂しいことだろうな。グレンみたいになりたかったのに、と泣く鞠子が、1巻の鞠子とあまりにかけ離れていていい意味でびっくりした。鞠子は最初から強い人だと思ってたから。よく考えたらそんなわけないのに。この過去編で鞠子にもちゃんと人間らしい感情があったのだなあ(失礼)、と彼女への好感度がぐっと増した。
    あんなことがあって、ただひたすら待つしかなかった彼女とグレン二人ともが切ない。妖精の

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    2018年06月10日
  • 英国幻視の少年たち6 フェアリー・ライド

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    いよいよ妖精の国からの奪還の日が近づく中で
    示された最後のピース

    強い想い、それだけが
    彼の国の誘惑を払う力となるのか
    カイ、ランス、そして彼らと関わる全てのものたちの
    掴みとる未来とはーー

    ***シリーズ感想***

    (基本的に六巻の内容に触れたネタバレ等の感想はなし)


    終わってしまった…本当に寂しい、あまい
    自分も妖精の国にでもいたように
    時間が経つのも感じないまま一気に読み切ってしまった…

    イギリス、ファンタジーが好きで
    そういった話をよく読んでいたので
    書店でタイトルを見たときから、
    そして裏のあらすじを読んで確信として
    この話は好きだ!と思えたわけだけれど
    本当に素敵な作品

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    2018年05月13日
  • 英国幻視の少年たち ファンタズニック

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    ネタバレ

    ずっと気になっていたシリーズもの。あるかしら文庫フェアのおかげでようやく手にできた。

    スーの喋り方、笑い方がかわいい。
    夜の間に洗い物してくれる妖精、家にも来てくれないかしら。

    そして鞠子、どこ行ったんだー。
    この終わり方は、続きが気になる。 

    あと、自分もかなりの方向音痴なので、勝手ながら作者さんにとても親近感が湧いた。

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    2018年05月02日
  • 眠れない夜にみる夢は

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    単行本で読んだ時とても大好きと思った短編集で、文庫化にあたり1編新しく追加されたとのことでそのために文庫版も買いました。追加された1編は他の5編に比べるとだいぶ短いですがあの大好きな雰囲気がありました。正直もっと読みたい思いがあるので満足ではないですが、文庫化されてもっとたくさんの人が読む可能性が高まるのはなんか嬉しいです。

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    2025年12月01日
  • 眠れない夜にみる夢は

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    不器用ながらも自分を見失わずに生きる大人たち。
    家族、友人、恋人、同僚、名前のない関係性。
    背景が異なるそれぞれの短編に、間違いなく愛があった。
    切なさも苦しさもあるけれど、それでも人は誰かと生きていく。愛おしい人生の物語。
    誰かの幸せが自分の幸せであると感じられることは、これ以上にない愛だと感じた。

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    2025年11月30日
  • この夏のこともどうせ忘れる

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    爽やかな夏の物語を想像して読むと、いい意味で裏切られる。
    『昆虫標本』は雰囲気に惹き込まれる。美形な兄妹がずっと不気味なのにその理由が明かされないところ。この兄妹歳を取らないといいな…
    この本の作品はどれも核心は語られない。そのじめじめした湿気のような後味に夏っぽさを感じた。

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    2025年11月16日
  • この夏のこともどうせ忘れる

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    「高校生達の夏の物語」と聞いて、勝手に甘酸っぱいものを想像してしまったけれど…。なんのなんの。ガツッとくる短編集でした。
    忘れる…忘れられるかなぁ?少し濃度は変わってもずっと残る気がする。
    今改めて思うけど、大人になってから考えるあの頃よりも、実際のあの頃の方がもっとずっと濃厚だったんだろうな。

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    2025年10月08日
  • ふたりの窓の外

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    「次は秋だね__」
    恋人でも友達でもない関係の2人が交わす不思議な約束。出会いの春から夏秋冬と季節が変わる度に変化するお互いの気持ち。
    距離の縮め方が割れそうなガラスを扱うみたいに慎重で、繊細だった。美しい大人の恋愛小説。

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    2025年10月20日
  • この夏のこともどうせ忘れる

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    夏の間に読みたいな、と思っていた作品。
    みなさんのレビューを拝読して、期待を膨らませていました(˶'ᵕ'˶ )‪︎

    「夏休みの高校生」をテーマに、「ふたり」の変わっていく関係性を描いた短編集。全5編。

    高校生の頃って一体どれくらい前なんだろう…?(怖)
    大人になるにつれ、忘れてしまいつつあるけれど、「私もこんな気持ちになったことがあったかも…」と思い出させてくれるような短編集だった。

    どの作品も良かったけれど、圧倒的に好きだった作品はこちら。

    ♥生き残り
    高校卒業までの半年間、制服デートをするための「ちょうどいい人」を探す梨奈、梨奈に狙いを定められた篠くんの物語。

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    2025年08月30日
  • この夏のこともどうせ忘れる

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    夏休みかぁ…遥か昔だな…

    高校生の夏休みは特別な1ヶ月
    きっと大人になったら味わうことのできない、
    じっとりとかく汗がまとわりつくような、
    夏の爽快感はまったくないw
    遥か遠い陽炎のような思い出たち

    これぞ夏って感じ

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    2025年08月22日
  • ふたりの窓の外

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    ふたりの四季を描く四章仕立て。

    恋人の葬儀に参列していた女性と、不仲だった父親の葬儀に向かっていた男性。ふたりの出会いは、火葬場での偶然から始まる。

    季節ごとにふたりは旅を重ねる。大人でありながら、不器用なふたり。旅をするごとに、距離や関係が少しずつ変化していく。

    沈黙までも描き取るような静かな文脈に、夏目漱石『それから』『門』の人物同士の距離感を思い出した。感情を直接語るのではなく、表情や仕草から心の動きを読み取らせる文体。

    前作『眠れない夜に見る夢は』における「砂をかむ」ような感覚を、女性の変化を軸に描いたバージョンのようにも感じた。

    あらすじを端的にまとめるのは難しい作品
    ただ

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    2025年08月13日
  • ふたりの窓の外

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    たくさんのブク友さんが大絶賛されているので、これは読まなくては!と手に取った本。
    本当の恋愛は、こんな風にふいに始まることが多いのかもしれない。
    火葬場で出会った二人が季節ごとに一度会うという、不思議な関係性。ずっと静かに物語は進んでいくけど、密やかに熱を帯びていく様子が美しく描かれているなと思った。
    ☆を一つ減らしたのは、共感して物語に完全に入り込むことが出来なかったから。
    主人公が自分とタイプが違いすぎるのと、美しすぎるからかなぁ。☆5を付けられなかった私は、心が醜いような気分になっているけど。
    恋愛小説でいうと「汝、星のごとく」みたいな、不完全でままならない感じのものが好きなんだと思う。

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    2025年08月12日
  • ふたりの窓の外

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    婚約者と行くはずだった旅行の予定を、火葬場で会ったばかりのよく知らない男と行くことにした女と、そんな提案をした男。
    季節ごとに旅をする2人の、微妙な関係の変化がとても好きで。ゆっくりと温まっていく距離感が良い。
    普段恋愛小説はあまり積極的に読まないのだけど、読書好きな方の勧めで読み始めたら、本当に素敵で、いい読書時間を過ごせたな、と感じた。この2人を見ている時間が終わるのがもったいなくて、ゆっくり読んでしまった。
    こんなふたりの物語を覗き見ることができて、良かった。

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    2025年06月17日
  • ふたりの窓の外

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    互いが、互いにとって‶非日常″。
    そんなふたりの距離は近づくか?

    春の宿、夏の墓参、秋のドライブ、
    そして――冬の宿。
    それぞれの季節に一度ずつしか
    会うことのなかったふたりの一年を描いた、
    絵画のような恋愛小説。

    自分を裏切った恋人ともうすぐ旅行に出かけるはずだった女、その恋人の代わりに旅に同行することを申し出た男。なぜか承諾してしまった女は、それまで見ず知らずだった男と春の宿で一夜を過ごすことになる――。
    春の宿、夏の墓参、秋のドライブ、そして冬の宿。火葬場での出会い以来、それぞれの季節に一度ずつしか会うことのなかったふたりの一年を四章仕立てで描いた、絵画のような恋愛小説

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    2025年06月07日