深沢仁のレビュー一覧

  • ふたりの窓の外

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    ふたりの描写が繊細で、自分の中に溶け込んでいきました。四季で表現されていく感じも素敵でした。(一気に陳腐な感想になってしまい悔しい。)
    きっとすごく自由なはずなのに、安定して安寧な生活を望むがゆえに変化を恐れてしまって、でもそんな自分が嫌で、、だからこそ惹かれるんだろうな〜〜〜〜最後まで2人はどうなっちゃうの〜〜てどきどきでした。
    最近ひとり旅をするようになったから、「いつもいる場所を離れたらもう旅なんだから、あとはなにもしなくてもいいんですよ。」って言葉に、胸がきゅぅっとなったな、無理しなくていいんだよ〜て言われているみたいで。

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    2025年04月28日
  • この夏のこともどうせ忘れる

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    どの、物語においても
    人間性、愛情が、テーマかなと。
    その愛情が、正常かそうでないか…。
    それは、誰が決めるものでもないんだろうけど
    心で、みんな、揺れ動く、、。
    親子、恋人、親友、、。

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    2024年11月17日
  • この夏のこともどうせ忘れる

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    きっかけは、地元の高校で高校生が選ぶ天竜文学賞という文化賞の存在を知ったから。
    そこで賞をとった、この作品を知り読みたくなった。
    高校生の夏をテーマにした短編集。
    作者のあとがきにも書いてあったが、どの話も高校生二人が中心になり話が進む。

    テーマはバラバラだが、どれも不思議な世界観で、切ないような温かいような、ノスタルジックな話ばかり。

    主人公が男性なのが多かったからか、個人的には「生き残り」が好き。
    この先バラバラにならず、ずっとこの二人の世界が続けばいいのに。。。って思う。

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    2024年08月27日
  • この夏のこともどうせ忘れる

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    高校とか中学の夏って特別で
    あの頃嫌だってことも思い返してみれば良かったのかなって思う
    あんな忙しい毎日今じゃ考えつかないし色々制限されてるからこそ面白い毎日だった
    社会人になった研修合宿をなぜか思い出した。
    最初の話が好き。
    食堂とか部屋で配属場所であーだこーだ言ってたな

    夏に読めて良かった

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    2024年08月18日
  • この夏のこともどうせ忘れる

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    ネタバレ

     「青春小説」とされているけど、少し違う気がする。かといって恋愛小説でも、ミステリー小説でも、ホラー小説でもない。不思議な短編集。
     登場人物は、みんな何か抱えていて、夏がそれを解放してくれるような、悪い方向に助長するような・・・。かといって読後感が悪いわけでもない。

     一番のお気に入りは、「生き残り」。
     
     以下ネタバレを含むが、野球部の虐待的しごきといじめにも耐えた「篠くん」を高校生活最後の期間限定の彼氏に選んだ「梨奈」。ところが、篠くんは継父に虐待されていた。それへの同情もあって篠くんを本気で好きになる梨奈。だが、実は本人が気づいていないだけで、梨奈もシングルマザーの母親にネグレクト

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    2023年12月06日
  • この夏のこともどうせ忘れる

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    あまりの青さに眩暈がしそうだった。
    今この瞬間がどれだけ辛くても苦しくても悲しくても、時間が経てばどうせ忘れるのが人間だと思っている。
    だけど完全に忘れ去ることなんてできない。
    ある瞬間にふと思い出される記憶もあるに違いない。
    この作品に書かれた物語は、きっとそういう類いのものなんだろう。
    二人で体験したひと夏の出来事を切り取った短編集。
    特に『生き残り』が鮮烈で、めちゃくちゃ泣いてしまった。

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    2023年11月19日
  • 英国幻視の少年たち6 フェアリー・ライド

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    え!これで終わり?!
    というか、なんだか呆気ない。
    大団円ではあったし、1番納得のいく終わり方なんどけど、全体的にあっさりしてるというかなんというか。
    もうちょっと詳しく書いてほしかったなぁ。
    ダラダラと長いのも興醒めだけど、コンパクトすぎる。

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    2022年02月14日
  • 英国幻視の少年たち4 ウィール・オブ・フォーチュン

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    鞠子とエドの過去が明らかに。
    鞠子がどーやって、魔女になったのかこの回でわかるのかと思ったけどそーではないらしい。
    エドの過去とランスも過去もキツく、そりゃ性格も歪むよねという感じ。
    鞠子も歯痒いというか、頑なでもっと方法があったただろうにーー。
    グレンの鞠子と同じ物をみたいという欲求はわかるなぁ。心が遠いと思えば思うほどその思いは募っただろうし。次作も気になる!

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    2022年02月13日
  • 英国幻視の少年たち2 ミッドサマー・イヴ

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    面白かった。
    面白かったんだけど、カイの横暴なツンデレ具合がちょっと鼻につく。
    言い方!って何度も読んでて思ってしまったけど、内容自体はやっぱり面白く、まだまだわからない世界なので気になって仕方ない。
    エド、いいなぁ。

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    2022年02月07日
  • 英国幻視の少年たち ファンタズニック

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    ネタバレ

    なんか不思議な世界。
    ふわーんとなんだか実態のない感覚なんだけど、なぜか読み応えがあるというか。
    イギリス版のあやかし譚という感じなのかな。
    鞠子がまさかの魔女だなんて!
    続きが気になるー。

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    2022年02月05日
  • 英国幻視の少年たち6 フェアリー・ライド

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    ネタバレ

    正直、これらの問題をこのページ数で終わらせるとは思わなかった。てっきり次巻もあるんだろうと・・・
    ランスはシンシアを恋愛対象としてみていなかった(と私は読み取った)ので、この結末は当然なのかなと思った。
    で、2回目の訪問でカイの力は強化されたのだろうか?気になるところ。
    もっと活躍を見てみたかった。
    重い本を読んでる中で、このシリーズを休み休み読んだ。とてもいいリフレッシュになった。次巻がでたらまた一から再読しよう。

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    2021年09月07日
  • 英国幻視の少年たち5 ブラッド・オーヴァ・ウォーター

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    ネタバレ

    カイの血がなくなるんじゃないかと思った。
    力を取り戻した土の精霊
    斧の傷
    シンシアのゆく先
    壺の行き先
    など多くのことが残った。

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    2021年09月03日
  • 英国幻視の少年たち4 ウィール・オブ・フォーチュン

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    ネタバレ

    ①叔母マリとジェーン・ブラント
    ②叔母マリとグレン・バーンズ。
    ③エドワード・ノアとローレンス・ハイド
    ④ランス・ファーロング
    の物語

    ①マリは強いなと思った
    ②動きたいけど動けない。もどかしかった
    ③自分より劣った種族と生きる、ノアの葛藤が面白い
    ④子供らしいなとほほ笑んだ

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    2021年08月19日
  • 英国幻視の少年たち2 ミッドサマー・イヴ

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    ネタバレ

    キャラが増えてわくわく
    1巻の未解決の顛末が書かれていて、ほっとした。
    でもシンシア幸せなのかな?自分が消えることも受け入れることもできるくらいに好きになったのかな?この先は思っちゃだめだとか感じなかったのだろうか。シンシアの心情が描かれたら面白いだろうな。
    エルフのエドさんが慕うあのお方、どんなところにほれ込んだんだろう?静かで厳格なイメージだが、優しいはず!?
    帰国後の主人公がどれだけパワーアップするか、次巻が楽しみ

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    2021年08月07日
  • 英国幻視の少年たち ファンタズニック

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    ネタバレ

    霊的なものから逃れるためにイギリスに留学した主人公。
    しかしイギリスでも霊的なことが付き待っとってきて・・・。

    出てくる人が少ないので、話の展開が読みやすいなと思いながら読んだ。
    物語の終わり、いろいろ回収できてなくて心配したが、続編アリとのことほっとした。
    イギリスの大学あこがれるな~
    コロナ終わったら行ってみるか。

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    2021年08月07日
  • この夏のこともどうせ忘れる

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    夏の直線が一番好きです

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    2020年06月10日
  • 英国幻視の少年たち4 ウィール・オブ・フォーチュン

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    ネタバレ

    ま、まりこさんが普通の女の子に!!!!

    なんだかすごく意外で、でも可愛らしく愛おしくて
    ほんと頑張って欲しいなと思った
    ハイド氏なんかも協力態勢に入るみたいだし、
    一応確定されたもののようだし
    頑張れまりこさん…

    チラッとスーも出てきて嬉しい
    我が心の癒し
    可憐な皿洗い

    エド少年はやはり、別れ際の父親の言動に、
    ピシャッと雷に撃たれたみたいな衝撃があった
    どこまでも高潔な種族
    でもそこに情がないかと言われたらそんなわけはなく
    思想は違えど我々と同じなんだなぁと夢想する
    エドの香り嗅ぎたい本当にお願いします

    ランスはほんとただただやるせない
    どこまで尽くしても諦められるような
    そんな一方

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    2017年08月17日
  • 英国幻視の少年たち3 グリム・リーパー

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    危うくも妖精の国から帰ってきたランスとカイは
    ハイドの求めでロンドンへとやって来た。
    ロンドン。報告局本部のある街。そして、
    隣人として彼らの住まう、ゴーストの街。


    壺から解放されてのち行方の知れない美柴の足取りを探しているうちに
    2人はゴーストパーティにたどり着き
    そこでゴーストを襲う「死神」の噂をきくのだったーーー




    ******以下ネタバレあり********


    面白かった…
    ラストの疾走感が良かった…

    徐々に登場人物たちの思惑や内情が知れてくる
    欲しかった言葉
    伝わらない想い
    重ねたい心
    とても不器用な彼ら

    選択に生も死もなく
    後悔は等しくあり
    それでも最後に救うのは誰

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    2017年06月02日
  • 英国幻視の少年たち2 ミッドサマー・イヴ

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    カイが、はんぺんやスーを見て

    癒しだ。

    と心に呟くところが最高に癒されると思う

    あとエド。よく言ったエド。ナイスエド。
    爽快だった

    **

    夏至が近づきウィッツバリーの幻想的生物たちがにわかに活気付き始めるなか
    ひとりの子どもが突然姿を消した
    どうやら誤って妖精の国へと紛れ込んでしまったらしいその子どもを取り戻すために
    妖精の国へと赴く者として報告局が選んだのはーー

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    2016年09月03日
  • 渇き、海鳴り、僕の楽園

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    最近気になっている深沢仁さんの四作目。
    今回は舞台をアメリカに 登場人物たちもどこか海外文学風の装いです。異国の非日常に「墓守」という職業を置き、幻想文学の趣です。

    これまでの三作では、機敏で個性的な精神描写が際立っていましたが、本作はそれに比べると雰囲気重視で、幻想世界を目指した印象を受けました。翻訳物が苦手な自分にとっては、YA色の強さもあり、共感や共鳴までは至らず。

    ただし、ポプラ文庫ピュアフルのラインを思えば、その読者層に寄り添った一作なのではと思うのでした。

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    2025年09月30日