深沢仁のレビュー一覧

  • ふたりの窓の外

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    プロローグ

    やっと巡り会えた
    もう決して君を離さない
    思わず君を抱きしめた
    想像してたより、色白で細身だ!
    そして、そっとキスをした
    彼女は、ただただ優しい目でこちらを見つめていた!


    本章

    雑踏のいや、川っぺりの土手沿いに咲く小花たち
    無数に咲き乱れる小花の中に2つの花だけが、ゆっくりと風に揺られ、揺られる度にお互いの花びら同士がそっと触れ合う
    そんな秘めやかな恋がしたくなる作品


    『ふたりの窓の外』★と愛いっぱいの5

    aoi-soraさんの本棚から
    「身がよじれそうなほどの恋を経験してしまった感覚」から始まるレビューでKO❢

    プラトニックな恋愛小説の極み!
    2人の距離が1ミリず

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    2025年05月27日
  • ふたりの窓の外

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    火葬場で出会った鳴宮と紗奈。
    運命としかいいようのない出会いから、季節ごとに2人で予定をたてない旅をします。

    「いつもいる場所を離れたらもう旅」
    音が排除されたかのような非日常な空間です。

    春の ほのかに甘い香りが漂うネモフィラの花畑
    夏の 霊園の階段を登る時の首すじから流れる汗
    秋の ファストフードの匂いが充満した車内
    冬の 何かを祝福するようなふわふわと空を舞う
       大粒の雪

    とにかく状況描写と心理描写が秀逸で、鳴宮と紗奈の心の動きを感じるたびに、キュンとして…何度も泣きそうになりました。 

    最終章では、どんな結末でも受け止めようと、私は息をとめて二人を見守っていました。
    今まで

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    2025年05月26日
  • ふたりの窓の外

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    始まりは非現実的だけど…
    そこから始まるふたりの関係は、確実な約束もなく、いつ終わるかも分からない、名前のない関係。
    少しずつ惹かれ合う様子は女性の視点で描かれているところでより共感でき、最終章での彼女の覚悟にドキドキしたし、お互いの本音がぶつかるところではヒリヒリもした。
    「この人の生きている世界に自分もいる、という確証が欲しい」という気持ちが痛いほど分かった。
    極上の恋愛物語。
    大好きな1冊になった。

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    2025年05月26日
  • この夏のこともどうせ忘れる

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    夏休みの高校生がテーマの短編集。話の中心はふたり。高校生だったのは何十年も前のことだけど、夏休みという長い非日常にワクワクしてたのは思い出せますね。
    私が好きだなと思ったのは「生き残り」と「夏の直線」。やっぱり深沢さんの物語は良いですね。

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    2025年05月21日
  • ふたりの窓の外

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    aoi-soraさんの本棚からです


    えーっと、aoiさん、、、

    私はあなたに怒っています!
    まったく!
    とんでもない本を紹介してくれましたね!
    これ、私がレビューを書くのが苦手なタイプの本じゃないですか!( ゚д゚ )クワッ!!


    なぜかって、、、?




    それはね、めっちゃ良過ぎるから!
    これはテキトーにふざけてレビューを書いたらダメなやつ!
    なので、書きません!
    いや、書けません!
    とにかく良い!
    (人´∀`).☆.。.:*・゚


    だけど一言だけ書くとしたら、
    ふたりの関係がいい
    必要以上に会話をしなくても安心できる関係
    この空気のような関係性がものすごくいい
    (*˘︶˘*).

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    2025年05月20日
  • ふたりの窓の外

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    身がよじれそうなほどの恋を経験してしまった感覚
    こんなふうになるのは久しぶり





    藤間紗奈と鳴宮庄吾は火葬場で出会った。
    藤間は恋人を亡くし、鳴宮は父親を亡くした。

    火葬場という特殊な場所で出会ったせいか、初対面の二人はそれぞれ心の内側をさらけ出す。
    普段の姿は知らないのに、飾らない内面を分かり合う二人。


    春夏秋冬の四章で構成される物語は優しくて美しい


    春【花を摘まない】
    藤間が恋人と行くはずだった旅行に、恋人の代わりとして鳴宮が同行する

    夏【流れる浮雲】
    鳴宮の祖母の墓参りに藤間が同行

    秋【雨は道連れ】
    ドライブ旅行

    冬【最初に触れる雪】
    雪の積もる温泉宿へ


    それぞ

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    2025年05月02日
  • ふたりの窓の外

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     この男女の物語の印象は、「誠実」と「静謐」に尽きます。偶然の出会いに始まり、季節ごとに旅する関係性は、不自然さや違和感を超え、美しくさえあります。移りゆく四季に合わせ、4章立ての交互視点で描かれる物語は、非日常世界を覗くようです。

     こんな設定はあり得ない、これは恋愛と言えるのか? などと邪推しながら読み始めましたが、徐々に物語に引き込まれ、説得力をもってリアリティを感じるから不思議です。筆力の為せる技でしょう。
     
     売れない役者の鳴宮も事務員として働く藤間も、ともに立派な大人同士です。鳴宮は世間的には多々問題はあるものの、優しく誠実でした。どちらかと言うと、藤間の方に危うさがある気がし

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    2025年04月01日
  • この夏のこともどうせ忘れる

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    夏の湿度を感じる短編集。
    気温だけではなく、感情の湿度まで。
    美しい兄妹の話「昆虫標本」が特に印象的。

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    2024年08月24日
  • この夏のこともどうせ忘れる

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    5つの作品が入った短編集。
    全ての作品が触れたら壊れてしまいそうな儚さを持っていて、忘れるのも仕方がないが忘れたくは無いなぁとしみじみ思うようなお話ばかりでした。

    蝉の声が響いて茹で上がりそうな暑さの夏にぜひ読んで欲しい作品でした。

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    2024年08月07日
  • この夏のこともどうせ忘れる

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    読んだ後余韻が残る短編集。
    切ないけどなんだかじわーと心の中があつくなる。
    寝る前に読みたい作品です。
    夏の日の暑い夜に読むのもおすすめ。学生さんも読みやすいと思います。
    夏に読んで欲しい本

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    2024年07月30日
  • この夏のこともどうせ忘れる

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    日常と非日常のまじわるこの絶妙なかんじ…すごく好みだった。
    読者にゆだねる終わり方も◎
    自分好みでない結末よりは妄想する方がいいし…
    何回も読みたくなるし、読む返すと伏線もたくさん見つけられて感動した。
    この春自分も高三になるからか、同じ高三の女の子が主人公の「生き残り」が一番印象に残った。彼女のような恋への積極性は皆無だけど、似たような考え方に共感してしまったり、篠くんのような性格の子いるなぁ、そういう子が好きだった、と思ったり、最後は号泣してしまった。
    「空と窒息」蒸し暑い空気感が伝わってきたのと、秘密を共有したことで変わっていく香乃との関係がとてもよかった。
    「昆虫標本」兄にゲームで負け

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    2024年04月05日
  • この夏のこともどうせ忘れる

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    どのお話も、たまらなく好きでしたが、特に『空と窒息』が好きでした。

    日本の、高校生の夏。じっとりとした感じがなんとも言えず愛おしかったです。

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    2023年12月10日
  • この夏のこともどうせ忘れる

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    本当に良かった。
    すごく高校生のうちに読んでおくべきだと思った。
    すごく静かなお話なのに、こんなに全ての話が記憶に残るし、何回でも読みたくなる。
    短編集これまでそんなに読まなかったけど、これはすごくいい
    みんなに読んでほしい本です。

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    2023年08月14日
  • 渇き、海鳴り、僕の楽園

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    謎と隠しごとに満ちた死者のための楽園が魅力的。
    静謐な時間、疎外感、孤独感、犬のいる生活、ボーイミーツガール、すべての空気が好きだった。

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    2022年06月04日
  • 英国幻視の少年たち3 グリム・リーパー

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    面白かったー。
    カイはランスをきちんと大事に友人として思ってるのに言葉がきついんだよねぇ。
    でも今回はわかりやすく、「嫌味」をノア風にしてランスを軽く脅迫して意思を通すのは面白かった。
    ノアいいなぁ。

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    2022年02月13日
  • 英国幻視の少年たち6 フェアリー・ライド

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    終わっちゃった〜ふわぁ〜

    絆って言っていいのか、孤立していたもの同士がどんどん繋がって笑顔が増えていくストーリー展開にもう心への温もりが絶えません。
    久しぶりに小説っていいなって思わせてくれた。

    まりこさん幸せになってや〜

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    2021年07月06日
  • 英国幻視の少年たち5 ブラッド・オーヴァ・ウォーター

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    カイの心のグルグル、これってカイの成長だよね?!大切にしたいものや生きる理由が変わってきている証拠だよね?!と思いながら、1巻からここまですごーい人生変わってるなぁと改めて振り返りました。人生何が起こるかわからんな。

    (この巻だったか微妙だけど)はんぺんやスーが癒しっていってるカイが可愛い。その辺ほんとに素直だから、なんか萌える。わたしにはキミの心の声が聞こえているからな〜〜〜!

    相変わらず貪り食うように読んでます

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    2021年07月06日
  • 英国幻視の少年たち4 ウィール・オブ・フォーチュン

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    こういう過去を知ってしまうと弱いんだよな私は、、
    とたんに親近感が湧き、ファンになり、応援したくなる。誰しも今の姿だけでなく、紆余曲折して生きてきた歴史があるし、そういう弱い部分を知ることで、より近い距離で彼らの心に触れ合えた気がする。

    不思議だな、作品中の彼らは実在しないのに、私なんかより人間味を感じる。心の機微ってすごく複雑なのに、それを表せる又は感じられる人ってそう多くはなくて、その1人である自分と比較すると、自分という物語を深沢さんの手によって語って欲しいと思ってしまう。

    就活しててめちゃ思った、自己分析と表現の難しさ笑

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    2021年07月06日
  • 英国幻視の少年たち3 グリム・リーパー

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    ほんとに美しいんだよなぁ表現が、、、
    カイとランスがお互い持ち合わせている器用さ・不器用さが読者に伝わるように言葉にされていて、人物イメージがとてもしやすい。

    特にカイの苦しそうな場面は、自分も息を吸うのを忘れそうになったな、、

    口数の多くない2人だからこそ、心情が文字で読み取れるのが嬉しい。個人的に映像作品大好きなんだけど、この話は絶対に小説じゃなきゃダメ。というかこれこそ小説という型を有効活用してる。

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    2021年07月05日
  • 英国幻視の少年たち2 ミッドサマー・イヴ

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    とっても好き。中世イギリスの勉強をしているせいもあり、妖精国の描き方がすごく正確だったので作品に対する信頼度がどんどん上がりました。

    カイとランスの持ちつ持たれつな関係が、BLとか男の友情とかのくくりでは表せないものですごく感触がよかった。「パートナー」で表現は果たして合ってるのかな?

    、、、実は読破してしまってからの感想記述なので、2だけに特化した感想ではないです( ; ; )

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    2021年07月05日