あらすじ
その島には、哀しい秘密があった――。 自分の代わりに「楽園」で働いてほしい――。夏休み、同級生にそう頼まれたウィル。アメリカの田舎町で過ごす退屈な日々、身勝手な父との生活にうんざりしていた彼は、なにもかも投げ打って異国へと旅立つ。着いた先で待っていたのは、グレイと呼ばれる墓守と、墓地しかない美しい島だった。やがて周囲で不思議な出来事が起こり始め、ウィルは「楽園」の秘密を解き明かしていく――。 『英国幻視の少年たち』『この夏のこともどうせ忘れる』の著者が、少年の鬱屈した苛立ちとやるせなさを描き切った傑作小説。
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Posted by ブクログ
最近気になっている深沢仁さんの四作目。
今回は舞台をアメリカに 登場人物たちもどこか海外文学風の装いです。異国の非日常に「墓守」という職業を置き、幻想文学の趣です。
これまでの三作では、機敏で個性的な精神描写が際立っていましたが、本作はそれに比べると雰囲気重視で、幻想世界を目指した印象を受けました。翻訳物が苦手な自分にとっては、YA色の強さもあり、共感や共鳴までは至らず。
ただし、ポプラ文庫ピュアフルのラインを思えば、その読者層に寄り添った一作なのではと思うのでした。
Posted by ブクログ
表紙の絵の雰囲気と作品名に惹かれて手に取りましたが、期待をしすぎたのか内容がいまいちに感じてしまいました。
個人的に島の設定になかなか入り込めなかったです。