深沢仁のレビュー一覧

  • ふたりの窓の外

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    ネタバレ

    なんだかとても良かった。
    そんな出会い方ないよとは思うけど、この出会い方だからこそのお話。
    鳴宮さんいいなぁ。
    この二人は結果離れてしまうんだろうなと思っていたのに、ラストはにんまり。

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    2025年11月25日
  • ふたりの窓の外

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    なんて素敵な大人の恋愛小説。いくつかの恋を経てひとりでいる大人には刺さる小説のはずだ。あるいは、恋人なんてもういいかなぁというときが一度でもあったことがある大人に刺さるはずだ。

    父親を亡くした俳優の男と、婚約者を亡くした女は、火葬場の喫煙所で出会う。男は反りが合わない家族のいる待機部屋に居づらい。女は亡くなった婚約者の浮気相手の存在に葬儀で気付き内心ズタボロだ。現実から浮遊したような状況で出会った2人は、行きずりの相手に身の上をこぼす。

    その時の会話がきっかけで、女が婚約者と行くはずだった旅行に、婚約者のフリをして男が同行することに。不思議な旅だ。特に何があるわけでもなく、同じ部屋で寝泊ま

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    2025年11月08日
  • ふたりの窓の外

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    mihiroさんの紹介文で知った作家さんと作品。
    そして、作家さんが女性だということも。
    火葬場で知り合った男女が、その後、1年間にたった4回だけ会う。
    春から冬までに少しずつお互いのことを知る機会があり、それでも知らないことも一杯あって。
    お互い非日常のふれ合いを求め、そのため深く付き合うことはない。
    大人の純愛小説なのかな。
    結末がどうなるのか気になり、ドキドキしながら読み進めた。

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    2025年11月02日
  • ふたりの窓の外

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    すごくよかった。
    真っ直ぐ純粋で危うい紗奈の言動に対する鳴海さんの対応が素敵すぎる。
    温かく受け止めて、ゆっくり待ってくれる姿勢も素敵だし、何よりおもしろがってくれる受け取り方がいい。
    二人のやりとりは心地よくてほっこり笑えて、終わるのが寂しいくらい楽しい読者時間だった。

    紗奈が新しい世界を知ってわくわくしたり、抱えてきた辛い思いを爆発させて泣いてしまう場面などは、心理描写が丁寧でわかりやすく臨場感があった。
    旅行という非日常を共有することは特別な楽しさがある一方、いつ疎遠になるかわからない関係性は不安で切ない。
    どう決着するのかわからず、秋の旅行は大雨のダムの場面でドキドキしたし、冬の旅行

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    2025年10月01日
  • ふたりの窓の外

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    読みながら2人の旅もこの小説も終わらないでほしいと思っていた 誰かにおすすめするなら、きっとこの作品を選ぶと思う

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    2025年09月23日
  • この夏のこともどうせ忘れる

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    表紙もタイトルも物語も全部どタイプだった。
    最近肌寒くなってきた夏の終わりに読んで正解だったかも。

    一夏の思い出。二人だけの記憶。
    眩しいような少し淋しいようなそんな物語たち。
    確かにこの夏のこともどうせ忘れるかもしれない。けど絶対忘れることできないそんな記憶たち。

    私もそんな儚い夏の思い出を作りたいな。

    個人的にすごく読みやすいなって感じたし、最後あえて結末を書いてないからこそ、この物語の良さが染み付いていた気がする。

    この本に出会えて良かった。来年の夏も読みたい。

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    2025年09月22日
  • ふたりの窓の外

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    二人の少しずつ距離が近づいていく、探り探りで焦ったいけどそれがまたよい。
    4つの季節の描写も素敵だった。
    これから二人はどんな季節を過ごしていくのだろうか、想像するだけで幸せな気持ちになりながら本を閉じた。

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    2025年09月07日
  • ふたりの窓の外

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    気まずい思いをして抜け出した火葬場の喫煙所で出会った女と男
    見ず知らずの2人は、急遽、春の宿で1泊することになる。

    季節に1度しか会わない二人。
    顔を合わせる遠出で、少しずつ2人の間にあった距離が近づいていく。
    互いが互いにとって非日常であり、大切な存在なのだろうか?と答えが出ないまま、それでも、相手との繋がりが切れてしまうことを恐れ、連絡が切れないことを願う。

    とても上質な恋愛小説

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    2025年11月29日
  • ふたりの窓の外

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    極上のラブストーリーでした。
    淡々と描かれているのに、少しずつ熱を持っていく2人の様子がリアルに感じられました。
    男性と女性の視点の入れ替わりが効果的で、二人の外見の描写がほとんどないことも、想像を掻き立てられました。
    同じものを読んでいても、読者によって頭の中で広がるイメージは、かなり違っているのかもしれません。

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    2025年08月09日
  • ふたりの窓の外

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    孤独のさなかにいる時に、こんな男の人と出会ったら、心が救われるなぁと思いながら読んだ。
    素敵なおはなしでした♡

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    2025年07月30日
  • この夏のこともどうせ忘れる

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    ネタバレ

    なんか、なんか今、超絶ポプラ文庫読みたいッ…!という衝動のもと、ポプラ棚に駆け寄り、あああこれずっと読みたいと思ってるやつー!と毎夏思っては購入タイミングを逃していた、いつも平積みされている深沢仁さんの本書を今夏こそ購入。

    なんといっても、タイトルがすばらしく素敵。
    五編からなる短編集ですが、どの短編を読んだあとでも最後にこのタイトルをそっと呟くと、さらに最高にエモさが増すじゃん…! と大興奮読書でした。

    しかし、どの話もタイトル回収に一辺倒なのではなく、どの話に描かれていたどの夏もそれぞれ全く系統の違う夏であり、だがそのどれもパッと光って咲いて散る、ひと夏の眩い青春がこんなにもバラエティ

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    2025年07月24日
  • ふたりの窓の外

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    ネタバレ

    aoi-soraさんの
    『身がよじれそうなほどの恋を経験してしまった感覚』
    このレビューにノックアウトされ購入しました(*´꒳`*)
    凄く素敵な感想(*´꒳`*)
    あおいさんのレビューにお星様10個です♪


    ブクトモの多くの皆様も読まれており、レビューを読む度、読んでみたいなぁと思っておりました。

    みんみんさんのプラトニック保証付きでしたので、安心して読み進めることが出来ました(*´꒳`*)

    あー(*´꒳`*)
    いいですね。とってもいいです。
    静かに優しく流れる時間。

    ギリギリ恋愛ではない、友達のような関係も何だかとっても素敵で、こういうのいいなぁと思いました(*´꒳`*)

    先日読ん

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    2025年07月13日
  • この夏のこともどうせ忘れる

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    『ふたりの窓の外』がとても良かったし、ミユキさんからのご紹介もあって。

    5作品からなる短編集。

    ●空と窒息
    短めの文章が淡々とした印象だったが、むんとした真夏の空気が息苦しさを感じさせる。
    けれど、息苦しいのは夏のせいだけじゃない。

    「音はないのに夏だとわかる。…(略)…強引な光のせい。」

    「なつのくらやみ。」

    「…(略)…そういうのをいきなり過去に放り投げ、元には戻らないことを無言のうちに同意した。」

    ●昆虫標本
    大きな館に住むハーフの同級生、藍莉。
    切手の収集がきっかけで、千夏は藍莉の家にお呼ばれする。
    美しい藍莉は同性でありながら不思議な魅力を放っている。
    美しい者ってそれだ

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    2025年07月12日
  • この夏のこともどうせ忘れる

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    初めての深沢作品。テーマは「夏休みの高校生」らしい。この夏のこともどうせ忘れる、なんて悲しいことを言わないで。その先もずっと続いていてほしい。苦しくて愛おしい「ふたり」の夏の短編集。

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    2025年07月12日
  • ふたりの窓の外

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    出会いとなり行きは突然
    まだ何も知らない二人の春の旅
    そこから始まる不思議な夏秋冬の季節事の旅行

    羨ましい(〃ω〃)
    こんな距離感が好き
    サプライズや激しい恋愛は苦手だ


    こんな相手が欲しくなったわ笑



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    2025年07月09日
  • この夏のこともどうせ忘れる

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    おびのりさんの本棚から
    5つの短編集です。

    「夏」って特別な季節。
    夏の匂いを意識しながら、すべてが滞る季節だと感じることも。
    暗闇からの誘惑を意識しながら、鏡の向こうにもひそんでいる夏を感じることも。

    「空と窒息」は高3の圭人が現実と、小4の記憶の間を行ったり来たりするかのような、ちょっと息苦しくなる作品。

    個人的には「生き残り」が好きです。
    梨奈の高校生活最後の彼氏(ちょうどいい人)としてロックオンされた篠くん。
    梨奈と篠くんの家庭環境や恋の行方にハラハラ。
    ラストの篠くんが梨奈にかけた言葉に涙がこらえきれませんでした。

    夏に読むのがお勧めです。
    「夏」と「青春」を存分に感じること

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    2025年07月07日
  • ふたりの窓の外

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    火葬場の喫煙所で出会った鳴宮と紗奈。
    鳴宮は不仲だった父親の、紗奈は自分を裏切った恋人の、火葬だった。
    鳴宮の、
    「悲しくはなかったが、喪失感はあった。どちらも負けたまま、ただ片方が死んだのだ。」
    との語りが本当に虚しくて、その喪失感がこちらにも直に伝わる思いがした。
    一方、紗奈はといえば、婚約者の葬儀で男の浮気相手と対面した直後だった。
    非日常的な空間のせいか、互いに思いがけず自分の事を話してしまう。
    父親の事。
    婚約者の事。

    これは二人が共に過ごした春夏秋冬の物語。
    とは言っても、それぞれの季節に1度ずつしか会っていないのだけれど。
    それは二人にとって丁度いい距離のつめかたで、だからこそ

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    2025年07月05日
  • ふたりの窓の外

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    恋愛小説、普段はあまり読みません

    お勧めされて、ずっと読んでみたくて
    絵画のような恋愛小説ってどういうことかと思っていたけれど、その場の美しい景色が見えるようでした

    春夏秋冬、どれが好き?
    いや、悩む!凄く悩む!!
    でも、夏と冬かな?一つには絞れないです

    非日常だからこそできることとか話せることってあると思うし、それが日常に近づいていくことが幸せなことならば日常になってほしい
    でも、それは非日常だからできることだから物凄く怖いことでもある

    この人の生きている世界に自分がいる、という確証が欲しい
    とか
    自由な人だからなにも変わってほしくなかった、一緒にいる間の一晩くらいなら
    とか

    ちょ

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    2025年06月23日
  • ふたりの窓の外

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    ネタバレ

    火葬場で出会った二人、鳴宮庄吾と藤間紗奈。
    紗奈を裏切った亡くなった恋人が用意した旅行に同行を申し出た庄吾。相手のことをよく知らないまま一泊することになった二人の緊張の春の旅。
    紗奈視点の、夏の庄吾の祖母を連れた祖父の墓参り。
    そして、秋、冬と季節の度に出掛けた二人は ―― 。


    二人に流れる時間がゆったりと静かで、夏のじりじりとした暑さや、篠突く雨のダムや、足跡を残したくなるような真っ白い雪の風景が浮かんで、自然の音が聞こえてくるような描写でした。


    二人の交互の視点というのも良かったです。夏の墓参りの話が特に好きです。
    そして二人が選んだ結末も良かったです。


    しっとりとしていて、さ

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    2025年06月16日
  • ふたりの窓の外

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    1Q84O1さんの本棚から














    嘘じゃ(ΦωΦ)
    aoi-soraさんの本棚から

    主人公が『イギリス人の患者』を読んでいました
    読みたいリストのわりと上位の方にある本だったので、ちょっとびっくりしました
    そうかきっと今が読むときなんだな

    『くそったれ少年時代』『TheBFG』『イギリス人の患者』『夜間飛行』
    主人公の”男”が作中で読んでいる本
    ちょっとセンス良すぎないか?

    しかし、なんとなく見えてくるような気もしてくる
    不思議だね

    適当に並べたわけがないので、なんとなく見えてくるものは、たぶん間違ってない気がする

    なんか物語の進行をなぞってる気がするんよな〜

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    2025年06月03日