水野良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『ロードス島戦記』、『ロードス島伝説』、そして本シリーズと続いてきたロードス島サーガも本作を以って終焉だそうだ(と書いているが、やはり新シリーズが開幕した)。
最初に読み始めたのが私が確か中学生の頃のことだから、いやはや足掛け20年近くになるわけだ。あの頃、子供だった私が、今では三児の親なのだから、びっくりする。
よく考えてみれば、人生の半分以上の年月だ。
まず本作を読んでいると、映画『ロード・オブ・ザ・リング』の一連のシーンが浮かび上がってくるのが止められない。あの映画こそ、このロードス島の世界を具現化したものであり、トールキンの『指輪物語』が確かに今、世に蔓延る数々のファンタジーの原形で -
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Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりのロードス島戦記。
今回はマーモ島とロードス島の海峡に現れた魔法船を軸にストーリーは流れる。
タイトルにもなっているこの魔法船だが、これまでの竜退治とかと違ってあっさりと対決は終わる。ページ数も200ページ余りと大変少ない。ともすれば外伝みたいなエピソードと変わらないようだとは感じた。
ただ、本作で語られるニースとスパークとの婚姻、新生マーモ帝国の暗黒騎士団長ネータの死、破壊神カーディス教団の暗躍など盛り込まれる内容は多岐に渡る。本編は次回に続く大きな事件の序章に過ぎないような感じだ。
結末もいささか尻切れトンボで物足りない。ネータの死を知った事でヴェイルの身の振り方が気になるがそ -
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Posted by ブクログ
冒険者…といえば聞こえはいいけれど
要するに、その日ぐらしの若い男が2人組である
しかし「正義」を愛しており
事なかれ主義で揉め事を先延ばしする大人たちのことは嫌っていた
そんな彼らが、村人を脅かすゴブリンの群れを退治するため
これに先制攻撃を仕掛けるところから話は始まる
…ゴブリンとの戦いには勝利するものの
それを成し遂げられたのは、お節介な大人たちの依頼を受けて
救援に来てくれた魔術師とドワーフのおかげで
若者たちは、己の無力を痛感する
しかしそこから始まる縁で、武者修行のパーティーを組んだ彼らは
さらにエルフの女と、盗賊の中年男をメンバーに加え
さまざまな揉め事に首を突っ込んでいく
も -
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