清水真砂子のレビュー一覧

  • アースシーの風 ゲド戦記6

    Posted by ブクログ

    ゲド戦記は他のファンタジーとは違い、テンポが軽くなく読むのは少し大変だが、その分「性別」や「正義」、「生と死」という深く、実際の生活や社会の通じる内容もありとても面白かった。
    最終的に全員がいい形で終わったことによんでいる自分まで満足したような気持ちになった。

    0
    2023年02月16日
  • 帰還 ゲド戦記4

    Posted by ブクログ

    話の中で出て来る男女の差のようなものが、女性の作者ならではだと思った。
    テナーの、2巻とはまた少し違う葛藤が描かれていて印象的だった。

    0
    2023年02月16日
  • さいはての島へ ゲド戦記3

    Posted by ブクログ

    若かったころは教わる側だったゲドが、大賢人となり、次の若者に教えなどを説いてることで、ゲドの成長と偉大さが感じられた。
    これまでとは少し違った生と死というテーマに、考えさせられる内容もあり、これまでよりより一層深いテーマだった。

    0
    2023年02月06日
  • 影との戦い ゲド戦記1

    Posted by ブクログ

    ファンタジーだと思っていたら、真の名前を知る必要があったり、土地が細かく最初に開いたページで驚かされた。お話の中だとわかっていながら、妙にリアルで引き込まれた。

    0
    2022年12月28日
  • 帰還 ゲド戦記4

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ぐっと大人向けの話に変わったなという印象。
    テナーとコバとの葛藤はまさに自分自身がどこかで抱えているものだったので読んでいてしんどかった。

    フェミニズムと自分自身が何者であるのかの葛藤、彼女と彼女の周りに生きる人々とのズレに考えさせられるというか、時に怒りを覚えて頁をめくるのがかなり時間がかかってしまった。

    ゲドの自分自身の全てだったものを失った姿が印象的。

    テハヌーのトリックがめちゃくちゃいいのに映画で全てを台無しにされていて悲しい

    0
    2022年11月17日
  • さいはての島へ ゲド戦記3

    Posted by ブクログ

    これまでの冒険活劇とはまた打って変わって、2人の途方もない旅のように見せかけて生と死・それに立ち向かう人の内面的なお話。
    一巻では傲慢でどこか勢いのあったゲドが、大賢人となり若い頃自分が疑問に思っていた筈のことを説く立場になっていたのは、歳を取り様々なことを知ることは臆病になる訳ではないんだなと言う説得力が凄くあった。

    アレンの自己との闘い、自分自身の影の部分とのせめぎ合いの描写が本当に良い……。
    この作者は本当に人間の内面を描くのがものすごく丁寧で登場人物の心情が手に取るようにわかる。

    映画は3・4巻を基にしたとどこかで聞いたけど(鑑賞したのがかなり前で記憶が朧げとは言え)なぜこの原作で

    0
    2022年11月09日
  • こわれた腕環 ゲド戦記2

    Posted by ブクログ

    第一巻の魔法の世界を期待して読み始めたら!
    全然違う!
    なんだこの閉鎖的過ぎる世界は!
    というかゲドはどこ!

    となったけどちゃんと最後まで楽しく読めました。

    とにかく最初からテナーの思考回路というか、価値観の描き方が凄く良い。確かにそう思うよな、私も行った方がいいと思う….とまるで自分がテナーと共にあるような錯覚を覚えながら読んでいた。

    テナーとして生きるのか、アルハとしてここに留まるのか。テナー自身の葛藤と、その後選択をしてからもなお自由の重さに潰されてしまいそうになるテナーの姿を見て自分自身の愚かさとテナーの強さに涙した。奴隷でいることは簡単だけど、自由でいることって本当に険しい道な

    0
    2022年11月07日
  • 影との戦い ゲド戦記1

    Posted by ブクログ

    思ってたものと全然違くてびっくりした。
    めちゃくちゃ魔法の世界やん…………
    紙で本読むの久々だし途中で眠くなるかと思ったのに一気に読んでしまった。

    本を開いてすぐ、びっしりと細かく書かれた地図が出てきたところで「ああこれは土地の名前でわけがわからなくなって飽きるな」と思っていたけれど全くそんなことはなく、寧ろゲドと共に私も旅をするために、何度も何度も地図の頁を開いていた。そのくらいこの旅に魅了されていた…。

    前半はゲドの行動にひたすらハラハラし、華やかに見せかけて大きな力を持つために地道な訓練を積む魔法使いや賢者達に感心し、後半はゲドの戦い・行動に圧倒されながらも自分もその場に居合わせてい

    0
    2022年10月22日
  • 影との戦い ゲド戦記1

    Posted by ブクログ

    久しぶりにファンタジーを読んだ。魔法使いの話だからファンタジーを期待したけど、魔法を使うには真の名を知らないといけなかったり、使えば使うほど体力と気力がいるだったり、妙にリアルな情景が浮かんでゲドと一緒に旅してる気分になった。精霊のシーンでは、自分だったら絶対に精霊に助けを求めて取り込まれるなと思った。目の前の敵に立ち向かって疲弊した先に手を差し伸べられたら信じてしまうのにゲドは誘惑に負けず打ち勝ってすごい。

    0
    2022年08月05日
  • 影との戦い ゲド戦記1

    Posted by ブクログ

    主人公と宿敵「影」の闘いが迫力もありラストにも満足できた。難しいイメージの物語だが、面白く、是非次巻も挑戦したい。

    0
    2022年07月07日
  • こわれた腕環 ゲド戦記2

    Posted by ブクログ

    シリーズ物の2作目は鬼門だと思っているのに、面白かった
    1作目でゲドの人格がかなり老成していたから、この後どうするのかと思ったら、テナーがほぼ主人公
    満を持してゲド登場
    設定も展開も圧倒された

    0
    2022年02月27日
  • 影との戦い ゲド戦記1

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ面白かった
    重厚な世界観、島の名前など固有名詞が溢れてるのに、これほど読みやすいのは話の軸がしっかりしているからだろうか
    翻訳文が日本語文学として成立するレベルで書かれていることが大きいか
    良くも悪くも翻訳物らしくなく、だからこそ得られる没入感
    とても良質

    0
    2022年02月25日
  • こわれた腕環 ゲド戦記2

    Posted by ブクログ

    ※※※ラストまで完全ネタバレしていますのでご了承ください※※※

    「ゲド戦記」シリーズ2冊目。
    ゲドシリーズとは言っても、ゲドががっつり主人公なのは1冊目だけで、他の本はそれぞれ主人公が別になる。
    こちらの「こわれた腕輪」は、「影との戦い」から30年後くらい。
    舞台も、海に浮かぶ島々と魔法が日常の「影との戦い」とは違い、古代の神「名もなき者」たちを祀る神殿のあるアチュアンの墓所。
    近隣の村から集められた巫女と、国を治める大王の巫女と、そして何千年もの間古い体から新しい体へと魂を移す大巫女とがいる。
    「こわれた腕輪」の主人公は、大巫女に選ばれた少女で、彼女は最初はテナーという名前があったが、大巫

    0
    2021年12月13日
  • 影との戦い ゲド戦記1

    Posted by ブクログ

    児童文学で読んでない有名な本、今更感があって避けてたけど、貸してもらって読んだら良い!
    この長い独白系の感じも結構好き。

    0
    2021年06月29日
  • こわれた腕環 ゲド戦記2

    Posted by ブクログ

    ゲド戦記1と2で前半全然違うお話でびっくりした。
    1は旅をするゲドの話、2は一つの神殿に崇め奉られる巫女テナーの話。
    前半は「文化」の話が強いなと思ったけども後半になるにつれシチュエーションものとして面白く読めた

    0
    2021年06月19日
  • さいはての島へ ゲド戦記3

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新キャラ登場です。今回はゲドとアレンの物語。2巻からかなり時が経っていて、3巻ではゲドは大賢人になっている!びっくり。世界から魔法や言葉や光が失われていって、ゲドとアレンがそれを取り戻す話。取り戻すというか、開いた闇へのドアを閉じたという感じです。アレンが旅の始まりの初々しい若者から中盤の反抗期、後半の逞しさの移り変わりが見てとれて面白い。昔のゲド程ではないけど、やはり若者ならではの傲慢さというか、そういった要素をアレンから感じた。最後には、アレンはアースシー全てを束ねる王になることが分かる。ゲドは力を使い果たしてしまったようだが、この後ゲド戦記はどう話が進んでいくんだろう?1〜3巻までは、ゲ

    0
    2021年06月05日
  • こわれた腕環 ゲド戦記2

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初は一切ゲドが出てこないから、???という感じだったけど、それが逆によかった。今回の「壊れた腕輪」は、ゲド戦記の中の一つの冒険、物語だけど、アルハ=テナーが主人公なのだ。アルハの生活、未熟な若い娘ならではの傲慢さや負けず嫌いな性格、コシルへの恐れや憎しみと、ペンセとの会話による発見(神を信じない人がいること、人は違う考えを持つこともあること)、うまく描写、レイアウトされている。「影との戦い」から数年後のゲドが、エレスアクベの腕輪の片割れを探しにアチュアンへ来て、名なきものと戦いつつアルハのことも闇から救い出す。ゲドは数年経って何歳になったのか分からないけど、魔法使いとしての実力や周りからの信

    0
    2021年05月16日
  • 影との戦い ゲド戦記1

    Posted by ブクログ

    これが名作ファンタジー冒険譚かーという感じ。
    魔法の一番の効力が「名前」なのがおもしろい設定だった。
    影との戦いは内面の恐怖をうまく表現していてなるほどさすが……感があった

    0
    2021年05月07日
  • 影との戦い ゲド戦記1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    久々に読みました、小学生か中学生ぶり。テレビで映画やってたので読み直したくなった。ファンタジー小説は人によっては馬鹿にしてくるジャンルだけど、個人的には大好きだし凄いと感心することばかり。その世界観にいかにどっぷり浸れるかで凄さを感じられる。ゲド戦記もそんな中の一つ。世界観の壮大さ、ディテールの細かさ、登場人物の魅力や共感、応援したくなる性格、友情や愛情、嫉妬などの人間らしい感情。そんな色んなものが詰め込まれてると思う。
    ゲド戦記1に関しては、全ての始まり。ゲドの魔法使いとしての傲慢さや荒々しさ、未熟さが描かれている。影は結局、ゲド自身のそういう人間としての暗黒部分なんだよね。己と向き合うこと

    0
    2021年05月04日
  • アースシーの風 ゲド戦記6

    Posted by ブクログ

    大円団!
    テハヌーとの別れはうるっときた。
    テナーが愛おしすぎて、、。

    ゲドは山で待っている。
    テナーはテハヌーのためにロークへむかう。
    テハヌーは自分自身のために。
    王は国のために。
    ハンノキは愛する人のために。
    世界の中心はロークの山だった。

    壊していたのは誰か。
    壊されたものをなおすのは誰か。

    竜がかっこよかったなあ、最後まで。


    最後まで通してよんだけど
    やっぱり小学生にはすすめにくい話だよなあ、
    これは児童書じゃないよなあ、とおもいます。

    0
    2021年01月02日