清水真砂子のレビュー一覧

  • こわれた腕環 ゲド戦記2

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    ネタバレ

    墓所の大巫女アルハが、ゲドをきっかけにテナーとしての人生を取り戻す物語。闇の中で安逸に暮らす事よりも、未知である外の世界で生きることを選んだ。
    ファンタジー世界の物語なんだけれど、闇からの心の解放など、現実の世界にも通じることがテーマになっていて、奪われた時間を思って泣くテナーのシーンでは、私も足を踏み出すことをおそれて、無駄な時間を過ごしていないだろうか、いつかこんな風に泣く日が来るのではないか・・と思えて、人生をの一歩を踏み出す勇気をもらえた気がする。
    そして一作目と比べて、立派な魔法使いとして心の落ち着いたゲドを見れるのもうれしい。

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    2024年02月18日
  • 大人になるっておもしろい?

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    968

    清水真砂子
    1941年、朝鮮半島に生まれる。児童文学者・翻訳家。青山学院女子短期大学名誉教授。主な著作に、『子どもの本のまなざし』(日本児童文学者協会賞受賞)、訳書にU・K・ル=グウィン『ゲド戦記』全6巻

    ただ、私が気がかりなのは、黙っていたいのに、無理をしてでも、しゃべらなくてはいけないと考える人が一〇代の人々の中にますます増えているように見えること、 内容はどうであれ、しゃべるという行為そのものを価値と考える人々が多くなっているように思われることで、こういう状況のもとでは他者の声に耳を傾けたり(小さな声はなおさら)、自分自身の内なる声に耳を澄ますことはむつかしくなってきているの

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    2023年10月23日
  • さいはての島へ ゲド戦記3

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    夏読57冊目。
    #ゲド戦記 シリーズ3作目。
    この本が、映画の大筋となっている。
    アレンは相変わらず不安げだけど、成長が楽しみ

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    2023年08月28日
  • こわれた腕環 ゲド戦記2

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    夏読56冊目。
    #ゲド戦記 シリーズ2作目。
    アチュアンの大巫女アルハとゲドとの出会い。
    迷宮を命懸けで探索するアルハたちには、ワクワクした

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    2023年08月28日
  • 影との戦い ゲド戦記1

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    夏読55冊目。
    #ゲド戦記 シリーズ1作目。
    15歳の少年ゲドが、ロークの学院で禁じられた魔法を使い、影を呼び出してしまう。
    そして影を探す旅に…
    まだまだ青臭く、初々しいゲド

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    2023年08月28日
  • アースシーの風 ゲド戦記6

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    “長く、白い帆を白鳥の翼のように膨らませて、その船、天翔丸はよろい岩を抜け、静かな夏の湾を滑るように、ゴンド港目指してやってきた。”
    清水真砂子さんによる美しい翻訳にいざなわれて、冒頭から懐かしいアースシーの世界に浸ることができる。
    しかし、帰還 -ゲド戦記最後の書-」から10年経って著された「ドラゴンフライ」と「アースシーの風」では、これまでの正義や秩序、そして世界のありように疑念の目が向けられていく。
    真の魔法使いは世俗を断って学問を修め、世界の均衡を壊さないように必要なときにだけ魔法の力を用いる。では“魔法の力”とはなんなのか?
    人は死ぬと黄泉の国に赴くのに、何故、鳥は山羊はそこにはいな

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    2023年06月03日
  • さいはての島へ ゲド戦記3

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    読み終えて、涙が溢れて来ました。
    こんな気持ちにさせてくれる本に出会えて感謝です。
    これから帰還を読みます。

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    2023年06月01日
  • ドラゴンフライ ゲド戦記5 アースシーの五つの物語

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    「私たちは揺るがない確かなもの、遠い昔からある真実、変わることのない単純さを、ファンタジーの領域に求める。ー
    するとそこに多額の金が注ぎ込まれる。模倣と矮小化された“商品化されたファンタジー”は、かわいく安全なものとなり、ステレオタイプ化されてガッポガッポと金を儲けていく。ー
    私たちは長い間、現実と空想の両方の世界で暮らしてきた。しかし、その暮らし方は、どちらの場合も、私たちの両親やもっと前の先祖たちのそれとはちがう。
    人が楽しめるものは年齢とともに、かつまた時代とともに変化していくものなのだ。-
    物事は変化する。
    作家や魔法使いは必ずしも信用できる人たちではない。
    竜がなにものであるかなど、

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    2023年05月08日
  • アースシーの風 ゲド戦記6

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    ネタバレ

    読み終えて、テナーとゲドがこれから歩いていく森のことを思った。テハヌー、レバンネン、セセラク、アイリアン、ハンノキ、皆のことを思い、ほっと溜め息と涙がこぼれた。『ゲド戦記』この物語には、この世で最悪の悪(レイプなど)との闘い、この世でこの自分で成せる最善を成そうとする人々、強く"fierce" に生きる人々、その交流が描かれる。この6巻の物語に人生で出会えて良かった。生に限りはあれど、物語は逃げていかない。ゆっくり読みたい物語だ。巻末、訳者清水真砂子さんとアーシュラ・ル・グヴィンの交流も、この物語の一部だった。作者と訳者に感謝。

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    2023年04月14日
  • こわれた腕環 ゲド戦記2

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    ネタバレ

    闇にいるアルハと闇を知るゲド。光にたじろぎ自責にかられ何度も闇へ戻ろうと一人になろうとするアルハと、アルハの内なる灯を見つめ手を広げて待つゲド。マインドコントロールから自ら脱する物語とも読める。
    [闇の奴隷として、なじみある場所で、囚われた、けれど安穏な暮らしを続けるか、それとも、たとえ困難でも自由と光明の世界に出ていくか](訳者あとがき)
    正義を希求する誠実な旅。

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    2023年03月28日
  • こわれた腕環 ゲド戦記2

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     特殊な風習で縛られている環境の中で、自分はテナーかアルハかどちらかを迷っている様子に共感した。
     自分が自由になるのか、奴隷のようでいるのかを選んでも、自分を愛してくれた人を裏切った罪悪感の苦しんでいる様子が、自由の大変さを表していた。

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    2023年01月26日
  • こわれた腕環 ゲド戦記2

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    異常な環境も慣れてしまえばそれが普通だと思い込み、
    迷い込んできた普通のものを異物だと思い込んでしまう
    風習とか宗教とかの怖さを思い出した。
    縛られていた人が自由を得ると選択する恐怖を感じるのか、と読みながらびっくりしたけど、そりゃそうか、選択できる自由があるって素晴らしいんだなと改めて思った。

    人に与えられたものだけで生きていくより、自分で選択して私は生きていきたい

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    2022年09月04日
  • こわれた腕環 ゲド戦記2

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    1は自分の内なる影との戦いだったけど、2は影や死の世界と繋がる真っ暗な地下の迷宮で、他者を闇から救う物語。今回の舞台である、名を持たぬ者(?)の墓がとにかく暗い!描写で暗闇がありありと表現されている!恐ろしい姿のモンスターは全く現れないのだけれど、こわい。

    人間の慣れとは恐ろしいもので、ひどい環境や扱いを受けていたとしても、それが当たり前になってしまうことがある。気付かなくなってしまうのだ。違和感って実はすごく大事なのかもしれない。主人公の彼女も自分の小さな違和感を見逃さなかった。それが彼女の運命を大きく変えていく。テナー、よかったね。自由は辛く厳しいこともあるけれど、自分で選択する、という

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    2022年07月31日
  • 影との戦い ゲド戦記1

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    久々にファンタジーの世界に浸れた
    魔法ものだったの全く知らず、戦争物かと思い敬遠していた自分に早く読めと言いたい

    一人の青年の物語として構成されているけど、読み方を変えるとそれは私たちにも反映されるし、投影できますね

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    2022年07月28日
  • こわれた腕環 ゲド戦記2

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    とても面白かった。第一巻・「影との戦い」の時は傲慢だったゲドが「こわれた腕輪」では人に寄り添い、優しく、ミステリアスな青年になっていて、成長を感じた。闇と葛藤するテナーと「テナー」の心を尊重するゲド。この二人の冒険譚は心を温かくさせてくれる。

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    2022年07月24日
  • こわれた腕環 ゲド戦記2

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    第二部 アチュアンの墓所(日本タイトル: こわれた腕輪)での主人公はテナー(アルハ)という少女。
    8歳で、アチュアンの墓所に連れてこられてここのの大巫女として、生涯名も無き者の生贄のようにここを守るものになっていた。15歳になるまでの辛く孤独な生活がかさ語られていく。
    罪人が送られてくると、残忍な処刑をも行った。話も中盤、アチュアンの墓所に忍び込んだアルハより10歳ほど年上の盗賊が捕らえられた。
    迷宮に隠されてあるエクス・アクベの腕輪の欠片を探しに来たのだった。処刑をしなければならない。だが、アルハには、ゲドが気になってしまった。長い日々、二人は忍び逢っていろんな話をし、若い男が魔法使いだと知

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    2022年03月29日
  • 影との戦い ゲド戦記1

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    不評価だったジブリアニメと全く違い、面白かった。母親を知らず我儘に育ったダニーだが、女呪い師に教えられた魔法の呪文で、魔力を操れるアビリティを強く持った稀に見る少年だった。
    ある日、侵略者ガルガドの兵士を魔法で追い返し、廃人のようになるが、オンギンに助けられて、真の名〈ゲド〉を授けられる。普段はハイホーク(ハイタカ)と名乗る。ある傲慢さから悪霊を呼び出し、その影から逃げる旅を続け、その途中でエクス・アクべの腕輪のかけらを託される。親友・エスカリオルの助けで、影と対決することになる。
    寒さと暗い情景、孤独との戦い。
    虜になってしまいました。

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    2022年03月29日
  • 大人になるっておもしろい?

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    いやぁ
    いい本だった...

    学ぶことが多すぎて、とてもまとめられませんが

    誤魔化さなくていい
    褒められようとしなくていい
    分かったふりをしなくていい
    馴れ合わなくていい

    自分自身に正直に生きることの大切さを伝えようとする著者の態度はとても誠実で
    数少ない〝本当のこと〟を言ってくれる大人だと思います。

    大人の自分にもグサッと来る言葉が非常に多く
    自分も「かわいい」という言葉で子どもを無意識に閉じ込めていたのかと反省しました。


    大人が子どもにしてあげられることは
    本当はそんなに多くないんでしょうね。


    表題は、現代の大人達への問いかけのようにも感じました。

    「大人になるっておもしろ

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    2022年03月09日
  • 影との戦い ゲド戦記1

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    「映画とベツモノすぎる!!」が最初の感想です。
    宮崎吾朗監督のジブリ映画を最初に知っていた分、驚きました。あれは原作から舞台と設定、名前を拝借した全く違う作品です。
    ル=グウィンが怒ったのも納得…


    主人公が背負った運命から、美しい文体に惹き込まれ、ページを捲る手が止まりません。
    “真の名”を教えてはいけない…はここからきていたんですね。
    誰もが抱えている自分の「闇」との闘い。それは年をとっても付き纏い、向き合うことになる。
    普遍的なテーマで、子供から大人まで楽しめる作品だと思いました。
    このままシリーズ一気に読破したいです。

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    2022年01月19日
  • 影との戦い ゲド戦記1

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    久々にファンタジーにのめり込んで夢中で読んだ。
    長い旅だったが、最後の結末に、なにか自分と重ねてじわりと染み入るものを感じた。
    2巻を読むのが待ち遠しい。

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    2021年10月19日