灰谷健次郎のレビュー一覧

  • 太陽の子

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    【いまも戦争はおわっていない。】
    神戸にある沖縄料理屋『てだのふあ・おきなわ亭』に集う人たちの人生を小学生のふうちゃんの純粋な心を介して紐解いていく物語。沖縄とそれ以外の日本との間にある構造的な差別や不平等が登場人物の生と一緒にあぶりだされています。
    てだのふあ・おきなわ亭の人たちと触れ合うことで自分自身の生をみつめたキヨシ少年が言っています。「日本は沖縄の心にふれて、だんだんまともになっていくのとちがうやろか。そやなかったら日本は死ぬだけや。」
    太陽のような明るい未来への象徴ともいえる、こどもの生に、戦争という暗闇で散っていった命。沖縄戦や原爆で深い苦痛、悲しみを負った人たちの生を対比させて

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    2021年10月01日
  • 太陽の子

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    灰谷さんの優しさが溢れ出ている。子供や人間をみる目の優しさがこれでもかというほど詰まっている。悲しくてとか感動して泣くことはあるけど、優しさで泣かされたのはこの本が初めて。嗚咽しながら読んでいた。

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    2021年09月20日
  • 天の瞳 幼年編I

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    私の人生の教科書。
    また改めて読み返していますが、何回読んでも深い。

    本当に大事な事を大事にして生きていきたい。
    大事な事を忘れないように、また何度でも読み返したいと思う。

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    2021年09月04日
  • 兎の眼 (角川つばさ文庫)

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    とてもいい話でした。
    先生は大変な事のほうが多いと思うけど、やりがいのある職業だと思います。
    小学校教員を目指している娘に渡そうと思います。

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    2021年08月26日
  • 我利馬の船出

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    我利馬は25年前の私だった。
    自分が嫌いで、生まれ変わりたい私にそっくりだった。
    だから、この本の内容に凄く共感した。
    我利馬は、生まれ変わるために、ヨットで航海に出かけ、
    私は、生まれ変わるために、アメリカへと渡った。
    我利馬は、自分の居場所を見つけた。
    50歳の私も、結婚して居場所を見つけたような気がしている。
    居場所を見つけるまでの、時間と空間の旅、
    苦しみと悲しみを乗り越える旅、
    嵐の中、彷徨い、何度、雨の中立ち尽くしたのか?
    自分を受け入れてくれる人と場所、
    自分が苦しみと共に成長することで勝ち取った
    現在。
    でも、今でも、25年前と少しも変わってないな、と自分に対して感じることがあ

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    2020年09月22日
  • 海になみだはいらない

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    ネタバレ

    「どうしてですか。説明してください」
    キヨコがたずねた。
    「はいはい」
    とダックス先生は言った。
    「ろうかはいつも右側をしずかに歩く、というのはこまるのです。火事が起こったら焼け死んでしまいますからねぇ」
    「まじめにしゃべってください」
    「はいはい。
    あなたひとりとか、二、三人で歩いているときは、ろうかの右側を歩こうが左側を歩こうが、そんなことはどっちでもいいのです。たくさんの人間が歩くときは右側通行をまもったほうがいい。つまり、ろうか一つ歩くにしても、そのときそのようすを判断して歩くのが人間なのです。もし、まだほかのクラスが勉強中なら、今は静かに歩かないとひとのめいわくになる、そう考えて静か

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    2020年07月29日
  • 天の瞳 最終話

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    灰谷先生の未完の遺稿。続き読みたかった。わたしの読書史上最も好きだった作品。十年以上ぶりに最初から読み直したい。

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    2018年11月10日
  • 海になみだはいらない

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    表題作『海になみだはいらない』のほか、『君はダックス先生がきらいか』『三ちゃんかえしてんか』の3作品が収められている。さらに最後の『三ちゃんかえしてんか』は5つの独立した短編から構成されている。
    どの作品も、灰谷さんの物語だと言われずしてわかる灰谷さんらしい温かさと人間愛にあふれている。
    多くのレビューにあるように『君はダックス先生がきらいか』はやはり珠玉である。
    『海になみだはいらない』ももちろん素晴らしい作品だが、物語の展開的に短編にするには少し惜しい気もする。まだまだ広がっていきそうな濃密さなので、長編としても成立したのではないかと思う。
    『三ちゃんかえしてんか』の導入として書かれている

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    2018年06月24日
  • 手と目と声と

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    4作品が収録された短編集で、どれも素晴らしい作品ですが、私的にはとくに「水の話」と「声」が良かったです。
    相変わらず灰谷さんの優しい眼差しが溢れていて、そこに描かれるのは、障害を持った子供であったり、在日朝鮮人であったり、貧しい家庭の子供であったりと、社会的に弱い立場にある人にフォーカスが当てられているので、やはり哀しい。哀しいのですが、それを描いている灰谷さんの眼差しが温かいゆえに、どこか希望や光が見えるし、そうした人達に対する筆者の深い理解と愛情がまぎれもなくあるからこそ、決して上辺だけの感動話に終わっていないし、短編ながらも浅い切り取り方ではなく幸せも不幸せもないまぜになった深みがある。

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    2018年06月11日
  • 天の瞳 最終話

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    青ポンのおじいちゃん、最高!

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    2018年05月27日
  • 兎の眼

    購入済み

    何回読んだだろう

    引っ越しの時失くしてしまった。灰谷健次郎の文庫本はほとんど残っているのに
    「兎の目」が無くなっていた。
    しっかり覚えているが、やはり感動を新たにした。自分自身、教職歴34年。管理職を目指すことなく、子供と多く接した。同感する事が、多々ある。 

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    2017年11月06日
  • 天の瞳 幼年編I

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    ストレートな倫太郎の感性がすごく面白い
    倫太郎を取り巻く大人の考え方は、母親として保育士としてとても勉強になった

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    2015年11月25日
  • 天の瞳 あすなろ編II

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    繋がる作品、自作の最終編気になる。
    しかし、それでは終わりではない。
    そこからは想像の範疇である。

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    2015年05月24日
  • 天の瞳 あすなろ編I

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    大切な人の死。それは残った人にとって何を意味するのか。
    いつだって分かんない。けど、それをきっかけにきして、意味をつけないと辛いんだよ。

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    2015年03月18日
  • 天の瞳 成長編II

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    暴力事件が起こるが、責任逃れをする学校の管理職とその取り巻き。
    しかし、教師も捨てたものじゃない。少数ながらも心の通った教師が存在する。

    メダカの学校という組織から学校に変化をもたらす彼ら。それに動かされるものは教師、親だった。

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    2015年03月04日
  • 天の瞳 成長編I

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    倫太郎の学校で起こる様々なできごと。
    そのことに対して彼らはどう向かうのか。

    感性豊かな彼らの考え方には大人も頭が上がらない。

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    2015年03月04日
  • 天の瞳 少年編II

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    全くこの本を読むと、自分の教員としての自信がなくなる。
    と、同時にここで気づいてよかったと思いさえする。

    分かち合わんといかんな。

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    2015年02月19日
  • 天の瞳 少年編I

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    小学5年生になっても優れた感覚、感性を維持する倫太郎。

    人の気持ちを汲んで行動に移すことは、おせっかいになるのか?それとも親切なのか?
    その微妙なラインを見極める時に、なかなかこれ!と言いづらい部分があるが、それを見極める過程が大事なのではないか。

    あっという間に読み終わるが、たくさんの感性に気づかされ、また自分に足りないものが浮かび上がってくる。

    これは小説ではない。

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    2015年02月15日
  • 天の瞳 幼年編II

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    倫太郎のおじいさんの残した言葉が頭から離れない。

    目はものを見るためだけではなく、人の心を見るために生まれ持ったもの。

    先日のお坊さんの話も目についての話だった。視界に入っていたとしても意識していないところに心は宿らない。見えているようで見えていないものばかり。

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    2015年02月09日
  • 天の瞳 幼年編I

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    倫太郎は、感性が豊かで、物事の本質を見抜く子ども。何か今では忘れさられている大事なことが凝縮されている。

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    2015年02月09日