灰谷健次郎のレビュー一覧

  • 天の瞳 少年編II
    私が中学生のころ、こんな強い意志はなかったし、考えることもレベルの低いものだった。
    もっと早くこの本に出会っていたら、もっと早く強い人間になれたと思います。
  • せんせいけらいになれ
    子どもたちの詩がユニークなら、灰谷先生もとても面白い!こんな風に言われれば、「よしっ!書いてやろう」と思うだろう。
    私自身は詩の授業が苦手だったが、詩の何が大切かということがわかり、好きになった。「書きたい!」という気持ちがわくテーマ・方法を選んで授業に臨みたい。詩の授業前に必読!
  • 我利馬の船出
    2006.01. 貧乏でどん底の生活から別れを告げるため、自分の名前を捨て“我利馬”となり脱出を計る少年。しかし、だれでものおっさんに出会い心が解かれていく。大変な嵐の末辿り着いた島は、心優しい大きな人々が住んでいた。
    彼の心の成長を見守りつつも、自分の大きなエゴに気づかされる。
  • せんせいけらいになれ
    小学4年生のとき薦められた本
    これもなかなかいい というか灰谷さんらしい!
    小学4年生んときの先生大好きだから
    その影響もすごくありそう
  • 砂場の少年
    灰谷健次郎氏は最も尊敬する作家の一人です。教師になるなら一度は読むべきじゃないかと思う。そういう環境に置かれる置かれざるに関わらず。奥さんはその後どうなったんでしょう…
  • 天の瞳 幼年編I
    ――可能性のかたまりが、ここにひかり輝いている。
    ――破天荒な行動力、自由闊達な心が生み出した倫太郎の魅力を描く。
                            帯より

    小瀬倫太郎と彼を取り巻く人びととの 長い長い時間を描いた大河小説。
    まずは 保育園入園から小学校高学年までの 幼年編。...続きを読む
  • 天の瞳 少年編I
    小学校を卒業し 中学に入学した倫太郎たち。
    そこでもまたまたこれまで以上の理不尽が彼らを待ち受けている。

    人間関係もより複雑になり 話し合いの予知さえ許されない体制とのせめぎあいや 「不良」という名をお与えられている先輩たちとの関わり方を 彼らなりに真正面から受け止め悩む中学時代が始まったのだ...続きを読む
  • 少女の器
    高校の課題図書でした。
    何が好きって、東京の女の子と大阪の男の子の純粋な恋模様が描かれているとこ。何度も何度も読み返してニンマリしていました。
    灰谷さんは他にも子どもを中心とした図書を何冊も出していて、幼稚園教諭として勉強させられる本が沢山あります。
  • 兎の眼
    国語の教科書を思わせるような本でした。良いことと悪いことは綺麗に線を引くことができなくて、自分と相手両方の視点から、問題を把握していくことが大切だと感じました。小谷先生の生き方はかっこいいと思います。
  • 兎の眼
    昔の話。
    伝えたいことや感じ取ってほしいことは、きっと素晴らしいのだろうけど、個人的には国語の教科書っぽいなと思った。
  • 兎の眼
    友だちが送ってくれた一冊。
    初心に戻って考えさせられた作品。

    昔の作品?子どもにも読みやすいようにか、所々平仮名で登場する文章に違和感を感じ、なかなかスムーズに読めませんでした。
    現代の学校現場とのギャップとの違いにも違和感を感じて、ようやく読み切れました。

    子どもたちを第一に考えることは昔も今...続きを読む
  • 兎の眼
    初めて灰谷健次郎の作品に触れる。昔の作品で読みにくいのかなと懸念があったけど、全くそんなことない。サクサク読めた。
    鉄三のハエを育てるという趣味に、最初は理解ができなかった。でも読んでいるうちに引き込まれた。
    「芸は身を助ける」
    鉄三はコレを体現している。でも、その能力を発見できたのは、担任の小谷先...続きを読む
  • 兎の眼
    つまらない作品とは決して思わない。
    新人の先生たちが生徒たちのために奮闘する、それ自体は素敵なんだけれど…
    「先生」が書いた話だな、と思ってしまった。
    不条理なことなんて結局起こらないんだよ、
    先生ががんばって子供たちもついてきてみんなハッピーだね…って
    いかにも先生が書きそうなお話。
  • 兎の眼
    あれ? バーコードで登録したのに全く違う表紙が出てきたぞ。
    ま、こっちの方がいいや。
     
    小学校の新任教師、小谷芙美が生徒たち、その親、同僚と接する中で、互いに成長してゆく物語。
     
    昭和初期~中期かな、貧しくとも逞しい子供たちに接するうちに、お嬢様だった主人公が逞しくなり、子供たちにも良い影響を与...続きを読む
  • 子どもに教わったこと
    子供の素晴らしさを書いた本で、既にNHKブックスで読んだが、もう一度読む機会としてちょうど良いでしょう。(HPの日記より)
    ※2000.12.30購入
     2010.12.21売却済み
  • 太陽の子
    ブンガク
    かかった時間100分くらい

    再読。
    かつて必要に迫られて読んだとき、この作品は率直にいえば「良い作品なのかもしれないが、強い違和感がある」作品だった。

    再読してみて、「強烈な違和感をもたらす作品」になった。

    沖縄戦を背景に、神戸に暮らす沖縄出身者たちが、「日本人」がすでにそれを忘れて...続きを読む
  • 兎の眼 (角川つばさ文庫)
    新人女性教師と子どもたち、とくに処理場にすむこどもたちとのこころの通い、こどもたちに慕われる足立先生。塵芥処理場。

    「美しくあるためには抵抗が必要」
    じぶんを見つけていったときにだんだん夫とすれ違っていくあたりも、なにかを犠牲に生きていっているんだなと。
    だれかの命を食べて、生きている。

    C87...続きを読む
  • 海になみだはいらない
    児童文学こそ難しい。丁寧な描写に引き込まれた。伝わると思って話してはだめだなぁと反省させられる丁寧な描写がとても勉強になった。力の入れるポイントが違うんですね。
  • 少女の器
    少女の成長だけではない。大人も成長していく。子どもの成長は早い。大人のそれは緩慢だ。だけど確かに子どもと歩みゆく親の様子の方がグッときた。それは須らく子どもの成長に誘発されたものである。だから子どもは偉大である。
  • 海になみだはいらない
    『キライキライキライキライ』

    いつもなら、先にほかの方のレビューは読まないのだが、今回はなんとなく覗いてすごく驚いた。大勢の人が何度か読み返した。と書いてあるのだ。特別に思い入れがあったわけではないのだけど、かくゆう僕も再読であったのでこの本は二度読ませる力があるのかもしれない。

    強く生きる事も...続きを読む