砂場の少年

砂場の少年

792円 (税込)

3pt

放送局のディレクターを辞した葛原順は、三五歳にして初めて臨時採用の中学の先生になった。受け持ったクラスは、一筋縄ではいかない生徒たちが談論風発。陳腐な価値観の押しつけ、型通りの授業などは即刻一刀両断に。周囲の教師は、「札付きですから厳しく締め付けないと…」と繰り返すばかり。あらかじめ生徒を偏見でみることだけはしないという信条を頼りに、葛原は素顔の生徒に向き合う。だが、丸刈りに反対して学校に通わない少年、一切口をきかない少女、そして神経症の闇に沈む妻透子の存在が、葛原に大きな問いを投げかけていく。子供から学ぶことの大きな可能性を伝える感動の小説。

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砂場の少年 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    こんな中学生は今は少ないかもしれない。でも、葛原先生の周りの先生たちみたいな先生はたくさんいますね。一度是非読んで、考えていただきたいです。

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    2010年02月20日

    Posted by ブクログ

    子供の素直な疑問をストレートな表現でぶつけられると、それがあまりに的を得ているので、大人は返答に窮することがありますな。
    オトナの世界には、「落としどころ」という、双方にとって都合のいい空間というか、そんなものが用意されておりまして、だからなのかはわかりませんが、納得のいくまで説明せずに曖昧な決

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    こういうものに触れていないと、なかなか普段の生活の中では自分の身の回りのことだけでいっぱいいっぱいになってしまって、考える機会すら減ってきている。一人一人が少しの時間でも、教育のことやその他のことでも、自分の頭で考える時間を持っていたいものだと感じさせてくれる本。

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    中学〜高校時代に(私自身ではないが)いろいろあり、そのころ擦り切れるまで読んだ本。

    (著者の教育論には全面的に賛成ではないが、この作品は例外)

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    こんな教師に出会えてたら、自分はもっとまともな人間だったのだろうか。第一印象は「なぜこんなにも子供の視点で物事をみることができるのだろうか」。その年齢にはその年齢相応の世界観や考えがあるのに、それを過ぎてしまった大人は大人の価値観を子供に押し付けたりしてしまうもの。自分もいつか自分の親のようになって

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    中学校教諭っていう視点が新鮮だった。
    こんな先生に出会えてたらなぁ。
    自分の使命を感じずにはいられない本。
    出てくるお料理がめっちゃおいしそう。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    2008.10.15.

    2006.05.14. こんなに気骨ある中学生がいるだろうか。読むたびにそう、思ってしまう(違和感としてでなく感嘆として)。荒れてると言われる札付きのクラスメイトたちは、おのおのの個性を踏みにじられて嫌になっていたんだ。そこへ、「偏見を持たない」を信条に臨時採用で担任になっ

    0
    2010年01月21日

    Posted by ブクログ

    ちょうど中学生の時に出会った。これが灰谷作品との初めての出会いでこのあとしばらく読み漁ることに。主人公と自分は全く違うのに彼の心の痛みを自分のことのように感じた。この本に出会ってなかったらもっと冷たい人間になっていたかもしれない。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    こんなにも素直というかよくできた子どもたちがいるのだという幻想というか、いや確かにあの頃は五厘を強制するような学校もあったけど、こんな子供たちもいなかったというか、いやそういう子供も何処かにいたのだと言われればそうかもしれない、という自分が子供目線になったり大人目線になったり。
    何にしてもたまにはこ

    0
    2025年02月21日

    Posted by ブクログ

    脱サラ後に農場経営をしていた35歳の葛原順が、ある日妻の病をきっかけに中学校教師となり、「札つき」生徒たちの本音に触れ合うストーリー。

    以前読んだときは中学生で、葛原の教師とは思えぬ謙虚さに惹かれたけれど、今読み返すと、彼の謙虚さの裏側にある、揺るぎない自信のほうに惹かれていく。

    きっと、肩の力

    0
    2013年03月10日

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