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Posted by ブクログ
いるかさんの本棚で見かけて気になっていた一冊。心が温まりました。1974年刊行。教師経験を持つ灰谷健次郎作。日本児童文学者協会新人賞、第一回路傍の石文学賞受賞作品。もしかしたら子どもの頃に読んだことがあるかも。塵芥処理所のある町の小学校を舞台に新卒の女性教師が個性豊かな児童たちと共に成長する姿が描かれています。22歳の小谷先生。自分がこの歳の時はこんなに立派じゃなかった汗 兎の眼とは、小谷先生の好きな西大寺の善財童子の眼。静かな光をたたえた優しいその眼を、人の眼ではなく兎の眼と見て、それを美しいと感じる小谷先生の心の美しさ。作中で出てくる小谷先生の恩師の言葉「人間が美しくあるために、抵抗の精神を忘れてはいけません」この場合の抵抗とは、周りに流されず正しいと思うことを貫く、ということなのでしょう。貴賤で人を差別せず、受持ちのクラスに進んで障害児を受け入れ、子どもたちにまっすぐ向き合う小谷先生の姿勢が、石のように押し黙って喋らない鉄三の心を開き、他の生徒やその親たちも変えていきます。YUMEさんが描く子どもたちの表情が生き生きしていてとてもよかったです
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