灰谷健次郎のレビュー一覧

  • 我利馬の船出
    小学校低学年の時に読んだ本。
    現実からファンタジーへの飛びっぷりに混乱して、
    何読んでたのかわからなくなって最初に戻った本って印象が強い。
    同じくらい面白かったって記憶も強い。
    そのうちまた読み直したい。
  • ろくべえまってろよ
    読んだのは小学2年生くらいか。
    教科書に載っていたのと同じタイトルだー、と思って手に取ったんだと思う。
    この後家にあった灰谷健次郎作品の読破に挑んで、他にも手を出して・・・。
    読書のきっかけになった本。
  • 天の瞳 あすなろ編II
    このあと、倫太郎がどのように育っていくか、続きを読みたかった。灰谷さんの最後の作品になったが、本当にすばらしい作品だった。
  • 少女の器
    少女絣とその家族、ボーイフレンドの物語。
    絣の成長していく姿と、周囲の人たちとのかかわりが読んでいて心地良い。
    灰谷さんの作品は本当に良いものが多いですね。
  • 風の耳たぶ
    老いと死の優しい物語。

    妻を「ハルちゃん」なんて呼ぶ老齢の画家。
    80年来の友人とその孫。
    そうした人々が登場して、
    物語をつくる。

    終わりがあるから輝くものがあるのだと私は思う。
    終わりが人を追い詰めることもあれば、
    終わりが大きなエネルギーをくれることもある。
    最後数ページがとてもよかった。...続きを読む
  • 天の瞳 成長編II
    この本を読んでて自分自身が親も学校も思春期の子どもの敵だと思っていたことを気付かされた。生徒・学校・親が協力し合っていくなんて今の学校教育を見ていたら逆に突拍子もない事に見えるし、新鮮に思えた。常識となっている事をもう一度疑おう。非行少年のために直接関係のない1年生が言った「彼を救うために私たちは何...続きを読む
  • 天の瞳 成長編I
    学校が生徒のために生徒を中心に運営されるべき場所だということを一体誰が理解し実現しようとしているだろう。規則、慣例で縛られた学校。でもその中でも現状をおかしいとおもっている教師がいるにもかかわらず、様々な理由をつけ実行できない人たち。人が人と関わることはこんなにも割り切れないものだということを思い出...続きを読む
  • 天の瞳 少年編II
    小学校から中学校ってそういえばすごい差があることを思い出す。規律こそが非行の芽をつむという神話があり、生徒の言い分を聞くより威圧して言うことをきかせる教師達。倫太郎と満の純粋な疑問からでる行動はなかなか理解されず、周りと衝突を繰り替えす。そこをなんとか乗り越えようとする倫太郎の苦悩が痛々しかった。
  • 天の瞳 少年編I
    倫太郎達のまわりを思う深い気持ちと鋭い洞察力。つきあう大人は口先だけの半端では許されない。現実に負けがちな自分に示唆を与えてくれる刺激的な本のシリーズ。
  • 海になみだはいらない
    短編集からなる一冊。海の話、動物園の話、ヘンテコ先生の話、ガヤ街の話など一冊でいろんな味が楽しめる。灰谷さんの作品はいつも心に何かを問いかけてくれる。本当に大切なものは何か。なんなんだろうか。
  • 砂場の少年
    今は時代が変わってしまっているが、十分にいい話。
    でも、こういう中学生はもうほとんどいないんじゃないかなぁ。。。
  • 天の瞳 あすなろ編II
    P247?「あたしが独りでいるのは欲が深いからかもしれんナ。あれもしたい、これもしたいと心急くし、一人好きになるよりは百人好きになりたいというくちやし、成長のともなわない恋愛は嫌だし…、自分の心を持てあましているね、あたしは」?

    『天の瞳』にたくさんのことを学んだ。初めて読んだ小学生のときも最後の...続きを読む
  • わたしの出会った子どもたち
    高校生で『太陽の子』を読んで、灰谷さんの作品を知った。そして、それからむさぼるように灰谷さんの本を読んだ。
    幸運にも高校3年生の修学旅行が沖縄で、しかもたまたま選んだ離島が渡嘉敷島で、ある夕方、浜辺で灰谷さんを囲んで話をする機会に恵まれた。本当にすばらしいひとときだった。あまりの出来事に、そして時間...続きを読む
  • 天の瞳 成長編I
    読みすすめていくうちに、自分が慣れてきてしまっただけかもしれないが、やっぱりシリーズの初めの頃の方が心に直接迫るものがあった。少しくどいというか、表現が遠回しになっている感じがした。全体的には好きなんだけれど。
  • いま、島で
    灰谷さんの作品には、大切なひとすじの考えみたいなものが感じられる。子どもたち、いのち、自然、戦争のない世界、家族、…、その他。そこが好き。
  • 少女の器
    「太陽の子」がおもしろくて、読んだことない灰谷作品を読もうと思って手にとった本。

    灰谷作品の子どもたちは深いなあと思うこともあれば、ここまできちんとしてるのかなあ、理想的すぎるというか、作者の言いたいことを言わされてるというか、そんな感じもするけれど、自分もこんなに心がまっすぐで、深く考えられる...続きを読む
  • とんぼがえりで日がくれて
    どこにでもいる、まだまだ小さい子どもと子どもたちを見守る大人の話。クマさんの話が一番好きです。灰谷さんの本は、読むと心がほっこりします。そして、いつも背中がしゃんとなります。
  • 天の瞳 少年編I
    倫太郎の、成長していく様が本を通して直に伝わってくる、倫太郎を取り巻く大人達、仲間達の友情にジーンとくる作品。
  • 我利馬の船出
    前半、とても良かった。
    船の作り方のリアルさや我利馬の境遇や心境など、読んで泣いたが、後半のパラレルな話の展開に唖然とした。できれば前半のみの話で涙して終わらせてほしかった。
  • 天の瞳 少年編II
    倫太郎の、心の成長を描いている。灰谷先生だから描けたんだと思ってます。
    大人と、子供の間にある何かを、結びつけてくれるものを教えてくれたような気がします。