灰谷健次郎のレビュー一覧

  • 我利馬の船出

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    意外な結末である。題名の意図するところは何であるのかを考えた。スウィフトの「ガリバー」のことも考えたが、著者は(他の作品を読んで感じたのだが)非現実的なことを書くのだろうかか?また、「ガリバー}同様に、物語が進むにつれて、漂流し大人の国へ行き着き、最後には夢であったと落ち着くのかと思った。しかし、それは裏切られた。面白いように。
    第1章、だれでものおじさん。人生のつらい面を見ていて現在がある。第4章クチェ老人、多くのことを悟っている。ガリバー少年が、これから、だれでものおっさんのように苦労を超えていくということが予想された。他方、時代背景とは何らかの関連があるのだろうか?だれでものおっさんに感

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    2016年02月13日
  • ろくべえまってろよ

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    小学生の頃、国語の授業でよんだよね?

    小学生は
    『てえーと走る』んだって(笑

    今だからこそ読んで、ハッとさせられることが多いんだと思う。

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    2019年01月16日
  • 子どもへの恋文

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    ただ純粋に子どもたちの、無垢で純粋でかわいらしい詩に心が温まる一冊です[m:66]
    嫌なことがあったときに、たまたま読んだら一瞬にして心が晴れていきました[m:1]

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    2010年11月24日
  • わたしの出会った子どもたち

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    文体が古かったりなまりやこどものあどけない言葉をそのまま使っているので、読みにくい部分もありますが、ありのままを伝えたい、大事にしたいという著者の気持ちが伝わってきて、それがよさでもあると思います。
    そういったことで、前半は読み進めるのに私は時間がかかりましたが、後半は「教育に対する思い・考え」について、また、それが形成される過程が描かれているのでスムーズに読むことができました。

    いずれにしても子どもの、神髄をつく鋭さ、深いところのやさしさ、などが描かれていて究極の世界といった感じもしますが、実は自分のすぐ隣にも存在している世界であり、研ぎ澄まさなければいけない視点であると、受けとめながら読

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    2010年09月26日
  • 子どもの隣り

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    「つばめがとまるところは みんな つばめのえきです」(燕の駅)
    「わたしは父や母をふつうに愛しているけれど、それはときどき、父母を憎んだり軽蔑したりするからだと思う。そういうことを父も母もわかってないみたい」
    「流行ばかり追いかけている子は、いちばん大事なときに、ちゃんとものが見えない子が多いみたい」
    「服装や頭髪のことをいちいち他人に指図されるからいやというのではなく、そんなことをすることで、わたしたちの気持を傷つけているのに、少しもそのことに気がついていない無神経さがいやなんだ」(友)

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    2010年09月08日
  • 子どもに教わったこと

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    はじめに。でさっそく心を奪われる。
    私は子供のために、子供のころを考えたり、書いているわけではありません。
    誰のために、物を書くのかと問われれば、自分のためです、というしかありません。
    人間を考えるのが、物書きの仕事です。
    その人間の中でも、一番面白いのが子供(若者)です。
    子どもが一番神秘的で、奥深いと思います。

    最近は、面白い著者とよく出会う。

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    2010年06月23日
  • ろくべえまってろよ

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    短編が8つ
     おとなが子どもの位置まで目を下げて、子どもたちの生活を見る。
     大きな声で泣いて、怒って、騒いで、笑った。小さな世界が、再び目の前を横切っていく、という感じを甦らせてくれた。

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    2010年06月12日
  • 海になみだはいらない

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    短編3つが入っている。
    ・海になみだはいらない:子どもたちと漁師達との生活。現在失われた生活がある。
    ・きみはダックス先生がきらいか:見た目はなんの取得もない私と同じ(私は見た目も中身も同じ)だが、しっかりと子どもたちを見ている先生の姿がある。優秀でないといわれる先生の真骨頂であろう。
    ・ひとりぼっちの動物園:個性あふれる子どもたちが主人公の短編5つ。

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    2010年06月15日
  • とんぼがえりで日がくれて

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     短編が9つ
    幼稚園や保育所の子どもたちが主人公となって、ひびの行動を表現している。 泣き・笑い・怒り・淋しさなどが、大きな自然と向かい合った感となってがせまってくる。

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    2010年06月15日
  • 我利馬の船出

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    小学校低学年の時に読んだ本。
    現実からファンタジーへの飛びっぷりに混乱して、
    何読んでたのかわからなくなって最初に戻った本って印象が強い。
    同じくらい面白かったって記憶も強い。
    そのうちまた読み直したい。

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    2010年03月24日
  • ろくべえまってろよ

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    読んだのは小学2年生くらいか。
    教科書に載っていたのと同じタイトルだー、と思って手に取ったんだと思う。
    この後家にあった灰谷健次郎作品の読破に挑んで、他にも手を出して・・・。
    読書のきっかけになった本。

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    2010年03月24日
  • 天の瞳 あすなろ編II

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    このあと、倫太郎がどのように育っていくか、続きを読みたかった。灰谷さんの最後の作品になったが、本当にすばらしい作品だった。

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    2009年11月22日
  • 少女の器

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    少女絣とその家族、ボーイフレンドの物語。
    絣の成長していく姿と、周囲の人たちとのかかわりが読んでいて心地良い。
    灰谷さんの作品は本当に良いものが多いですね。

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    2009年10月04日
  • 風の耳たぶ

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    老いと死の優しい物語。

    妻を「ハルちゃん」なんて呼ぶ老齢の画家。
    80年来の友人とその孫。
    そうした人々が登場して、
    物語をつくる。

    終わりがあるから輝くものがあるのだと私は思う。
    終わりが人を追い詰めることもあれば、
    終わりが大きなエネルギーをくれることもある。
    最後数ページがとてもよかった。


    そしてそして、
    巻末の対談(灰谷健次郎×樹木希林)!
    これもとてもよかった!!

    『兎の目』や『太陽の子』とはなんだか違うな、
    と思っていた違和感がスッキリした!

    この小説で使われている言葉は、標準語なんです。
    いつもは関西訛りのある言葉なのに。

    やっぱり言葉のちがいでずいぶん印象が変わる

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    2009年10月04日
  • 天の瞳 成長編II

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    この本を読んでて自分自身が親も学校も思春期の子どもの敵だと思っていたことを気付かされた。生徒・学校・親が協力し合っていくなんて今の学校教育を見ていたら逆に突拍子もない事に見えるし、新鮮に思えた。常識となっている事をもう一度疑おう。非行少年のために直接関係のない1年生が言った「彼を救うために私たちは何が出来ますか?」の言葉。自分以外は全て関係の無いものになっていく中でハッとさせられた言葉だった。

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    2009年10月04日
  • 天の瞳 成長編I

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    学校が生徒のために生徒を中心に運営されるべき場所だということを一体誰が理解し実現しようとしているだろう。規則、慣例で縛られた学校。でもその中でも現状をおかしいとおもっている教師がいるにもかかわらず、様々な理由をつけ実行できない人たち。人が人と関わることはこんなにも割り切れないものだということを思い出されてくれた。

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    2009年10月04日
  • 天の瞳 少年編II

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    小学校から中学校ってそういえばすごい差があることを思い出す。規律こそが非行の芽をつむという神話があり、生徒の言い分を聞くより威圧して言うことをきかせる教師達。倫太郎と満の純粋な疑問からでる行動はなかなか理解されず、周りと衝突を繰り替えす。そこをなんとか乗り越えようとする倫太郎の苦悩が痛々しかった。

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    2009年10月04日
  • 天の瞳 少年編I

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    倫太郎達のまわりを思う深い気持ちと鋭い洞察力。つきあう大人は口先だけの半端では許されない。現実に負けがちな自分に示唆を与えてくれる刺激的な本のシリーズ。

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    2009年10月04日
  • 海になみだはいらない

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    短編集からなる一冊。海の話、動物園の話、ヘンテコ先生の話、ガヤ街の話など一冊でいろんな味が楽しめる。灰谷さんの作品はいつも心に何かを問いかけてくれる。本当に大切なものは何か。なんなんだろうか。

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    2009年10月04日
  • 砂場の少年

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    今は時代が変わってしまっているが、十分にいい話。
    でも、こういう中学生はもうほとんどいないんじゃないかなぁ。。。

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    2009年10月04日