灰谷健次郎のレビュー一覧

  • 兎の眼
    小学生の頃に読み耽った灰谷健次郎さんが、今の本屋の店頭にあった事がもの凄く嬉しくて購入

    ほんと灰谷さんは子どもの主体性を蔑ろにせずに教育、また寄り添う事で学んだ人だったんだな
  • 太陽の子
    20年ぶりに読んだ。

    読む前は感動した本だということ以外ほとんど覚えていなかったけど、読みだすと覚えているところも。ふうちゃんと同じ年代で読んでおいてよかったと思った。

    沖縄のことを考えること、
    もっと広い社会について忘れてしまっていることを思い出させてくれる大切なことがたくさん書いてある。

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  • わたしの出会った子どもたち
    高校生の頃に出会った本。
    物語の子ども達の境遇や、彼らを優しく、慈悲深く見守る先生の姿と、そのやりとりと結末に、なんとも言えない想いを強烈に抱きました。価値観が変わり、その後の人生の指針となった本。
  • 太陽の子
    石垣島に行った時あまりに貧しい印象を受け帰京し手に取った本。
    楽園のような離島が実は沖縄以上に厳しい状況だったことがよく分かった。
  • 兎の眼
    子供の頃この本を読んで読書感想文を書いたことを覚えていますが、内容の記憶は「ハエが好きな男の子と若い女の先生のお話」ということぐらい。角川文庫の企画でかわいい手ぬぐい柄のカバーがかけられていて、なんとなくもう一回読んでみたくなりました。
    読み返してみると、ハエを飼っている鉄三以外にもかわいらしい子供...続きを読む
  • 兎の眼
    高度経済成長期の阪神工業地帯。新米の女性教師、小谷先生は学校ではまったく口をきかず、時には他人に暴力を振るってしまう鉄三少年の心をなんとか開かせようと悪戦苦闘する。
    心を閉ざし、周りから理解されない者にも向けられる優しい眼差し。もちろん暴力を肯定するものではないが、粘り強く鉄三と向き合う小谷先生の奮...続きを読む
  • 海の物語
    『太陽の子』に続いて、この作品もまた
    後世まで読み継がれてほしい1冊。

    灰谷健次郎の作品は、児童文学という
    ジャンル付けをされているものの、
    「他人の目線で考えてみる」ことが
    苦手になってしまった現代人にとって、
    想像の仕方から教えてくれるような
    手取り足取りの物語だと思う。

    今よりも、少し前の...続きを読む
  • 太陽の子
    戦場になった沖縄、そこで戦わざるをえなかった人たち。生き残っても心の傷が癒えず、一生苦しみを抱えて生きていかなければならない人もいる。

    主人公の12歳の女の子が、ノイローゼになり働けなくなってしまったお父さんを健気に支えながら、なぜお父さんはこんな風になってしまったのか、沖縄で起きた戦争とは、沖縄...続きを読む
  • 天の瞳 少年編II
    読んでよかったなと思う小説だった。
    幼稚園の頃とは違い、倫太郎を取り巻く状況が厳しく危なくなっていく。
  • 兎の眼

    出会えて良かった

    灰谷さんの名前は知っていても児童文学の認識で、著作を手に取ることはなかった。偶然とはいえ、この本との出会いは人生の喜びである。まさに読まずに死ねるかであった。
  • 兎の眼
    祖父母世代の学校、先生、生徒のリアル。
    先生には今よりもずっとプライベートはないし、
    学校と生徒、保護者の距離もかなり近い。
    だからこそぶつかるし、協力して助け合って生きていく。
    22歳の箱入り娘の小谷先生が、全力で鉄三やみな子ちゃんにぶつかっていくのが愛おしい。
    今となっては考えられないけれど
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  • 天の瞳 幼年編I
    もう何度読んだかわからないくらいの小説。
    小学生の時に出会ってから、ずっと読んでいて、私のバイブルみたいな小説。
    昔は、この小説の世界がすごく好きで正しくて自分の中の指針だった。
    大きくなってから読み返すと、昔とはまた違ったことを感じることも多い。ここは同感だけどここはちょっと考え方違うなって思う部...続きを読む
  • 海になみだはいらない

    全編が優しさで溢れている

    大人になって改めて触れた灰谷健次郎さんのことばはどれも美しく、心が洗われる物語ばかり。
    表題作はもちろん、先生と子どもたちの関係性が素敵な「きみはダックス先生がきらいか」、「ひとりぼっちの動物園」の最後の「三ちゃんかえしてんか」が特に心に沁みた。
    いつの時代も子どもの健やかな心の成長を狭い視野で妨げ...続きを読む
  • 優しい時間
    優しいという事、人間ということ、生きるということ。いろんな人生観が凝縮されています。

    ヒトに対する不信感に疲れたとき、

    自分の道徳観に自信が持てなくなったとき、

    何かに「優しさ」を求めるとき、

    この本を読んでみるといいと思います。
  • 兎の眼
    とある経営者の方がお勧めしていたため、興味を持って読んでみた。本の中で、小谷先生や足立先生が子供たちのために奔走する姿は見ていて応援したくなる。また、子供たちの純粋さには思わず涙しそうになった。
    また、マネジメントの視点からこの本を考察してみると、優秀なリーダーとは、異分子を排除するのではなく、異分...続きを読む
  • 太陽の子
    【いまも戦争はおわっていない。】
    神戸にある沖縄料理屋『てだのふあ・おきなわ亭』に集う人たちの人生を小学生のふうちゃんの純粋な心を介して紐解いていく物語。沖縄とそれ以外の日本との間にある構造的な差別や不平等が登場人物の生と一緒にあぶりだされています。
    てだのふあ・おきなわ亭の人たちと触れ合うことで自...続きを読む
  • 兎の眼
    母に勧められて読んだ本でしたが多分今までに読んだ本で一番泣きました。気軽に読める本ではありませんが読むべき本だな、と思いました。
  • 太陽の子
    灰谷さんの優しさが溢れ出ている。子供や人間をみる目の優しさがこれでもかというほど詰まっている。悲しくてとか感動して泣くことはあるけど、優しさで泣かされたのはこの本が初めて。嗚咽しながら読んでいた。
  • 天の瞳 幼年編I
    私の人生の教科書。
    また改めて読み返していますが、何回読んでも深い。

    本当に大事な事を大事にして生きていきたい。
    大事な事を忘れないように、また何度でも読み返したいと思う。
  • 兎の眼 (角川つばさ文庫)
    とてもいい話でした。
    先生は大変な事のほうが多いと思うけど、やりがいのある職業だと思います。
    小学校教員を目指している娘に渡そうと思います。