灰谷健次郎のレビュー一覧

  • 太陽の子
     本の裏表紙のあらすじを読んでから読むと戦争の話が出てくるまでずっとまだかなまだかなとムズムズしてしまったから何も知らずに読みたかった。

    ふうちゃんがすごくいい子だった。

    p270.271の梶山先生の歴史を勉強することに対しての考え方は私にとっても大きな学びになった。

    幸いにも戦争に関わること...続きを読む
  • 兎の眼
    読んで良かったです。対ヒトというのがどういうことか。難しいし誰でもできることではないけれど小谷先生の姿に見習いたいところがたくさんあった。
  • 遅れてきたランナー
    スポーツは心身の解放
    野菜に足音をきかせてあげなさい
    子供に引かれるのは未知なるもののおもしろさ
    いままでは朝起きてから、きょうはなに苦しいことしようかって思っていたのに、帰ってきてからは、なに楽しいことしようかって思うようになった」
    こんな単純なランニングっていうのは貴重だと思っているんですけどね...続きを読む
  • 天の瞳 成長編I
    中身が多かった
    いい場面がたくさんあった

    エリ坊の結構を通して、
    教員、生徒たちで学校の在り方についてのかなり踏み込んだ話し合いになる。
    また、教師と保護者の話し合いでも、
    建前がどう進んでいくかが描かれる。
    そして、おんちゃんが話す学校では教えてくれない世界、シュウちゃんとおばあさん、
    それぞれ...続きを読む
  • 太陽の子
    戦争の話は後半から。戦争が終わっても、沖縄の人たちは苦しんでいたんだな。市民目線で戦争の恐ろしさが分かる。
  • 兎の眼
    尖り狂っていた自分と、恩師を投影して読んでしまいました。足立先生は松本大洋の「サニー」で出てきてるような気がして嬉しいです。
  • 太陽の子
     最後は切ないけど、とても心温まる素敵なお話だった。ふうちゃんのお父さんは、沖縄での戦争という一人ではとても背負いきれない経験のために、心を病んでしまった。主人公のふうちゃん自身はもちろん、ふうちゃんの周りの大人たちも同級生のときちゃんも真剣に物事に向き合っている人たちばかり。私も子ども時代、何かと...続きを読む
  • 天の瞳 幼年編I
    ときどき倫ちゃんとおじいちゃんに
    会いたくなって読み返す

    どこかのレビューで
    灰谷さんの小説は説教くさくて
    そこが苦手という方がいてw
    でも私はそこがすき

    実際に人生の諸先輩から口頭で
    言われたら素直に聞けないことも
    文字だと受け入れられることもあるから

    なんにせよ私のバイブルのひとつ
  • 太陽の子
    沖縄がかかえる問題、平和な日本の中にある闇を
    神戸で沖縄料理を営む家族とお客様が悲しくも明るくも日々を生きていく。てだのふぁおきなわ亭
    というお店の名前のように太陽の子、ふうちゃん
    が光を与えてくれている。
  • 太陽の子

    神戸の沖縄料理店「太陽の子(てだのふあ)おきなわ亭」。
    そこに集まる沖縄出身の人々の過去の秘密や悲しみを、てだのふあを営む夫婦の娘、ふうちゃんの目を通して伝えた物語です。

    心の病に苦しむ父、片腕を失ったロクさん。この店に来る人はみんなかなしみを背負って生きています。
    つらいことを経験した分、他の...続きを読む
  • 天の瞳 成長編II
    - 保育園の頃からずっと強かったあんちゃんが倒れて、本屋の外回りを手伝う倫太郎達。職員室の前で待たされたあげく、せかせかと帰っちゃう大人達に怒るタケやんとか…リアルだよなー。
    - ミツルが凄く大人になった。転校してきたフランケンの面影もないくらいしっかりしてしまった。
  • 島物語I
    都会から田舎へ移住した家族の物語。

    さまざまな命に囲まれた自然の中で暮らしたいからと、子供たちの反対を余所に田舎への移住を決めた父。最初は反発していた姉弟共に、自然の中での暮らしを通して成長していく物語。

    この本もやはり家族の薦めで読んでみた。
    読んだ印象は「北の国から」を子供たちの目線で描いた...続きを読む
  • 島物語II
    島物語1の続き。

    マラソン、仲良しのおじさんの病気、震災などを通してますます成長していく子供たち。

    親がしっかり考えて生きていると、親の姿をみて子供たちも良い感じに育っていくものだと思いました。やっぱり親の責任は大きいかな。あとコロナの今、友達との遊びがすごく減ったり、友達と行っていたキャンプを...続きを読む
  • 天の瞳 少年編II
    - シンナーとかレイプとか、先輩からさらっと説明される中学の荒れ具合が思った以上で、心配になる。これまでたとえやんちゃしてても大人達に暖かく見守られていた子供達が今後大丈夫なのだろうか、と。
    - 中学校の先生は相変わらずの残念さで。まあ小学校の先生もみんな最初はそんな書かれ方だったけど。この人たちに...続きを読む
  • 天の瞳 少年編I
    - 幼年編では夫婦の会話がおもしろかったけど、少年編では芽衣と潤子の話がおもしろい。大きな組織の歯車になっている自分の旦那たちを見て、男女格差があるからこそ、自分たち女の強さがあるという視点。意識すらしたことなかったけど確かに、と思った。そしてこれを男の作者が書いてるのもまたいい。作家という、歯車に...続きを読む
  • 天の瞳 幼年編I
    - 自分も保育園行ってたからか、親近感を持って読めた。おじいちゃんの保育園に対する姿勢がとても好きだし、自分も子供を通わせたいと思った。
    - 最初はただただ生意気で憎たらしかった倫太郎が、成長するにつれて一貫性のある意見を持っていく。それにどんどん引き込まれていくし、それを頭ごなしに否定する大人たち...続きを読む
  • 天の瞳 少年編II
    暴力による非行が横行していたころの学校の姿。
    小学校での担任ヤマゴリラと、本音を話せる時間の共有から、制服や規則を守らせようとする中学校の先生とのいざこざまで、学校とか、先生のあり方を考えさせられる。
    制服を着てこない生徒にじぶんだったらなんていうだろう。
    制服を着てこない、規則を守らない、それだけ...続きを読む
  • わたしの出会った子どもたち
    灰谷さんの生い立ちや子どもたちとのかかわりを書いている。灰谷さんって人格者の熱血先生って感じの人かと思っていたけど、この本を読むとそうでもなさそう。冒頭の若くて仕事がなかった頃の話なんてなかなか壮絶。精神的にも荒んでいた感じがするんだけど、それがどうして子どもたちの本当の姿をちゃんと見ることができる...続きを読む
  • 天の瞳 少年編I
    この時の教育事情と、現在の教育事情は違うものだとわかっていつつも、やはり惹かれてしまう、灰谷さんの教育観が透ける。
    久しぶりに続きを読んでみて、一人の大人として、教育者として襟を正したくなる。

    今回のお話では、倫太郎の友人、タケヤンの家庭事情が明らかになります。
    思った以上にもつれているように思え...続きを読む
  • 天の瞳 幼年編II
    じいちゃんの死、あんちゃんの少林寺拳法の指導、などなど、倫太郎のいる環境が変わっていきます。
    幼年編1では親世代や先生の視点で描かれていくことも多かったのですが、より倫太郎の視点から物語が進み、内面の成長が鮮明に描き出されています。

    人の心を見る目を持つ。
    どんな人と接するときも、心の目をもって、...続きを読む