灰谷健次郎のレビュー一覧

  • 兎の眼

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    この本で子供の成長、先生の成長が特段主張されているわけではない。登場人物の私生活や学校生活が描かれることによって、いつのまにか子供や先生が成長し、物語にのめり込んでしまう。
    現代社会にも通じる部分があるので教師の仕事、子供の教育について考えさせられる。

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    2024年06月24日
  • 天の瞳 最終話

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    - 本当に途中でパタっと終わってしまった。タモツが打ち明ける秘密は何だったんだろうか。この中学は変われたんだろうか。小学校のヤマゴリラのように、中学のゴリにも何かしらの変化があったのだろうか。
    - 推敲もちゃんとされていないんだろうな。未完の作品を世に出されるのって多分本人はめっちゃ嫌なんだろうなーとか考えてしまった。
    - 書けなくなってしまったから最終巻になったのか。亡くなっていなかったらそれこそ北の国からのように、倫太郎に子供や孫が産まれていたりしていたのだろうか。
    - 一緒に掲載されてた「乾いた魚に濡れた魚」も面白かった。灰谷健次郎の作品は天の瞳が初めてだが、説教くさい綺麗な理想を語るキ

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    2024年01月05日
  • 兎の眼

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    一気読みしてしまった。(会社の昼休みに読んでいたら、気づいたら休憩時間超していた。)
    人って、人間ってなんだろう。まだ、覚悟を持って生きるのに足りるだろうか。目の前の人を、人としてちゃんと見ているだろうか。私と同じく、生きている人だって、分かっているかな。
    うつくしい人って、

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    2023年10月25日
  • 兎の眼

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    とにかくジャケットが良い。持っているのに何度も手に取ってしまいます。

    そして小谷先生の言葉遣いが、またたまらなく良い。いまや時代言葉なのでしょうが、全てをひっくるめて、これほど会ってみたいと感じてしまう主人公は、小谷先生の他になかなかいません。

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    2023年06月18日
  • わたしの出会った子どもたち

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    なぜか本棚にあった本で手に取った。母が好きだった本で実家から持ってきたのだったろうか。子育てに悩んだときに手に取った。自分の悩みが吹き飛ばされるような感覚があった。

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    2023年06月04日
  • 兎の眼

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    教員になるなら読んだ方がいいのかなと思って買っていた本。

    いよいよ1ヶ月を切り……というところでようやく手をつけた。

    足立先生、かなり好き。
    試行錯誤しながら子どもと必死に向き合おうとする小谷先生のようにありたい

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    2023年03月28日
  • 天の瞳 最終話

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    どないになりはるんやろうーーーーと楽しみにしていたんですが、未完とはーーーー
    明暗も残念でたまらなかったのにーーーー
    あるのですねぇ、こういう事って

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    2022年12月31日
  • 兎の眼

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    ネタバレ

    1974年に出版された小学校の新任女性教師に関するお話。

    もう50年近く前に書かれた本なので今とはかなり時代背景が違いますし、実際に教育現場で働いている方から見ればかなり理想論過ぎるところもあるかとは思います。ただ、それでもやっぱり非常に良い本だと思いました☆

    現実問題として、今の教師が小谷先生や足立先生のような教育をする事は無理だと思います。ただ、少なくとも小学校や中学校では、勉強を教えるだけでなく、人としての思いやりの心を大事にする教育を重視していって欲しいなと思いました。

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    2022年12月23日
  • 兎の眼

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    新人教員の小谷先生と塵芥処理場の子どもたち。ハエ博士の鉄三。バク爺さん。教員になる人にぜひ読んでほしい一冊。

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    2022年12月05日
  • 兎の眼

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    新任の小谷先生と子どもたちとのやりとりや成長にいちいちうるうるした。

    人のことは表面だけみていてもさっぱりわからない。行動にはそれなりの理由がある。鉄三やミナコ。いろいろなこどもたちがいていろんな立場のおやがいる。

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    2022年11月26日
  • 太陽の子

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    「お父さん」を殺して欲しくなかった。「お父さん」は最初から最後までのっぺらぼうだった。まるでふうちゃんが見てる幻想のような存在だった。もっと他に描きようがなかったのだろうか。彼の苦しみの原因になかな気づかなかったなんて有り得ない。そして安易に周囲は想像する。結末が自死だなんて。もっと「お父さん」を掘り下げて欲しかった。

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    2022年11月02日
  • 太陽の子

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    古い新潮社版で読んだ。
    予備知識なく読み始めて、沖縄に関連する話だと知り、ちょうどちむどんどんを見ているときだったので、よいめぐり合わせだと思った。

    年代はおそらく1975年頃。
    沖縄出身の両親を持つ12歳の「ふうちゃん」の両親が営む沖縄料理店を舞台に、店に関わりのある人々の交流が描かれる。
    皆、戦争に関連して何らかの傷を持っている。戦争を直接経験した人も、戦後に生まれた人も。

    ちむどんどんと近い時代を描いているはずなのに、見えている景色はまったく違う。

    最初は神戸派だと言っていたふうちゃんも、父の心の病や、キヨシ少年の生い立ちなどを知るにつけ、徐々に自分のルーツである沖縄に思いを寄せて

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    2022年09月24日
  • 兎の眼

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    小学生の頃に読み耽った灰谷健次郎さんが、今の本屋の店頭にあった事がもの凄く嬉しくて購入

    ほんと灰谷さんは子どもの主体性を蔑ろにせずに教育、また寄り添う事で学んだ人だったんだな

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    2022年09月06日
  • 太陽の子

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    ネタバレ

     本の裏表紙のあらすじを読んでから読むと戦争の話が出てくるまでずっとまだかなまだかなとムズムズしてしまったから何も知らずに読みたかった。

    ふうちゃんがすごくいい子だった。

    p270.271の梶山先生の歴史を勉強することに対しての考え方は私にとっても大きな学びになった。

    幸いにも戦争に関わることのなかった人たちにとっては歴史であるが、実際に経験した人たちからするとずっと記憶として残っているから死ぬまで戦争は終わらないということを知った。今も戦争を経験した過去を持った上でご存命の方々の中では終わってないのだなと思うと心が痛む。

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    2022年09月02日
  • 遅れてきたランナー

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    ネタバレ

    スポーツは心身の解放
    野菜に足音をきかせてあげなさい
    子供に引かれるのは未知なるもののおもしろさ
    いままでは朝起きてから、きょうはなに苦しいことしようかって思っていたのに、帰ってきてからは、なに楽しいことしようかって思うようになった」
    こんな単純なランニングっていうのは貴重だと思っているんですけどね。自然に帰れ、のスタート点
    走ることでいかに人生を生き生きさせていくか、それを次の世代に伝えられたらって思いますね。
    一つの生命が生きて行くためには、たくさんの生命に繫がってあるという認識、そういう生活がない。

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    2022年06月24日
  • 天の瞳 成長編I

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    ネタバレ

    中身が多かった
    いい場面がたくさんあった

    エリ坊の結構を通して、
    教員、生徒たちで学校の在り方についてのかなり踏み込んだ話し合いになる。
    また、教師と保護者の話し合いでも、
    建前がどう進んでいくかが描かれる。
    そして、おんちゃんが話す学校では教えてくれない世界、シュウちゃんとおばあさん、
    それぞれの人間同士のしっかりした結びつき、あり様を見ることができる。
    不良についても、1人の人間なんやという姿勢を失わない。
    不良行為を学校においては、善悪で切ることの怖さ、一緒に何かやることで当たり前に付き合うことで、
    辛い思いをして不良行為を続ける子を作らないという姿勢、現実と考えとのギリギリのせめぎ合

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    2022年06月03日
  • 太陽の子

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    戦争の話は後半から。戦争が終わっても、沖縄の人たちは苦しんでいたんだな。市民目線で戦争の恐ろしさが分かる。

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    2021年10月24日
  • 太陽の子

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     最後は切ないけど、とても心温まる素敵なお話だった。ふうちゃんのお父さんは、沖縄での戦争という一人ではとても背負いきれない経験のために、心を病んでしまった。主人公のふうちゃん自身はもちろん、ふうちゃんの周りの大人たちも同級生のときちゃんも真剣に物事に向き合っている人たちばかり。私も子ども時代、何かと物事を隠しがちな大人は嫌いだったが、時期を考えず何でもかんでも教えてしまってもいけなかったのかと気づいた。
     集団就職や沖縄差別があったことを初めて知った。特に沖縄の人への風当たりが強かったのはなぜだったんだろう。沖縄の人への差別というか、自分の属するコミュニティ以外を区別して排斥しようとする行動は

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    2021年08月29日
  • 天の瞳 幼年編I

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    ときどき倫ちゃんとおじいちゃんに
    会いたくなって読み返す

    どこかのレビューで
    灰谷さんの小説は説教くさくて
    そこが苦手という方がいてw
    でも私はそこがすき

    実際に人生の諸先輩から口頭で
    言われたら素直に聞けないことも
    文字だと受け入れられることもあるから

    なんにせよ私のバイブルのひとつ

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    2021年08月27日
  • 天の瞳 成長編II

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    - 保育園の頃からずっと強かったあんちゃんが倒れて、本屋の外回りを手伝う倫太郎達。職員室の前で待たされたあげく、せかせかと帰っちゃう大人達に怒るタケやんとか…リアルだよなー。
    - ミツルが凄く大人になった。転校してきたフランケンの面影もないくらいしっかりしてしまった。

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    2020年11月03日