灰谷健次郎のレビュー一覧

  • 遅れてきたランナー
    2010.02.27. 読んでて、まず走りたくなった。走るのっていいんだろうな、体にも心にも。灰谷さんは、亡くなってしまったのだな…と改めて残念に思う。
  • 少女の器
    絣が繊細で、鋭敏で、純粋過ぎて…。読むと切ない気分になります。上野くんはあの年で「時代おくれ」が持ち歌だなんて、渋い。
  • 海の物語
    素朴で心温まる。
    世界平和なんておっきなこといわなくたって
    小さな幸せでじゅーーぶん!って心いっぱい
  • 天の瞳 幼年編I
    主人公、倫太郎が幼稚園児から中学生へと成長していく軌跡を
    幼年編 少年編 成長編 あすなろ編 と追ったもの。

    彼の周囲にはあんちゃんを始め、おじいちゃんやミツル、様々な感受性を持った人が
    現れます。その中で一緒に傷つき、導かれ、支えられ、支えて彼は成長していきます。
    彼の成長を通じて、現代日本の抱...続きを読む
  • わたしの出会った子どもたち
    こどもたちの姿、気持ち等、伝わってきます。
    なかでも「チューインガム一つ」は、何度読んでも心につきささります。

    「チューインガム一つ」  

    せんせい おこらんとって
    せんせい おこらんとってね
    わたし ものすごいわるいことした
    わたし おみせやさんの
    チューインガム とってん
    1年生の子 と ふ...続きを読む
  • 風の耳たぶ
    〜「むずかしいものですね」「むずかしい。人は試行錯誤してこなければわからぬという厄介さを抱えておる。だから人生派といういい方も出てくる」〜


    ほんとうに…ほんとうに…
  • 天の瞳 幼年編I
    年少組なのに年長組の子を泣かせたり、突拍子もないいたずらを考えついたりと、いつも保育園の先生を手こずらせてばかりの倫太郎。大人たちからはとんでもない悪ガキだと思われることが多いが、実は鋭い感受性とさりげないやさしさをあわせもった個性的な子だ。倫太郎はどのように成長していくのか、そして周りの大人たちは...続きを読む
  • 海の物語
    心落ち着く物語。
    漁師の子供に生まれた子の、繊細な心が描かれている。

    クラスを上手くまとめる先生の姿もよい。

    なんていうんだろうな。こういうの。 田舎のよさか。
  • 手と目と声と
    最後の話が印象的だった。

    生徒と教師。子供と大人。

    子供を見たら、ああうるさいなー子供嫌い。

    とかいう風にしか見てなかった私にとってすごく新鮮で、色鮮やかな世界に驚かされ引き込まれた。

    子供の世界に引き戻されたり、また逆に大人からの視点で感情移入してたり10代最後の今出会えてよかった...続きを読む
  • 少女の器
    主人公をはじめ魅力的な登場人物ばかり。
     人の考えを知ること、そして自分で考えることの大切さを教えられた気がします。
  • わたしの出会った子どもたち
    自分とは違う子どもたちの存在について、知ることは、その内容を理解することよりも、実は大きなことだったのかも知れません。
  • わたしの出会った子どもたち
    小学校のとき、学級文庫にたまたまあって読んだ。ガン泣き。自分で自由に本を買える位の大人になってから買ったよ。いろいろな本読んでも、いつかこういうきれいなところへ帰って、また子供のころと同じ本を読んで、ふんどしの紐をしめなおす人でありたい。
  • いま、島で
    灰谷さんの自給自足の生活の模様。それを通して感じられるのは“命の大切さ”。“添う”の灰谷精神がひたひたと感じ取れる。
  • 風の耳たぶ
    夫が妹のようにかわいがっていた従妹が亡くなり、静かに静かに声を殺して泣いているのを見たとき、この人はわたしが死んだときにも、こんなふうに泣くだろうかと、とてもかわいそうに思えた。夫はわたしがカゼなんかひいたりして寝るととてもキゲンが悪い。きっと、心配で不安になるんだろうなと思う。だからわたしは、自分...続きを読む
  • すべての怒りは水のごとくに
    ≪怒りを怒りとしてではなく、
     すべての怒りを海にそそぐ水のごとくに、
     未来を見すえて語ったその静けさが、
     わたしたちの胸を深く、そして強くたたく。(帯より)≫


    新聞・雑誌等に寄せたものをまとめた一冊である。
    著者が人間のほんとうのやさしさや、ありようについて、思うところ・影響を受...続きを読む
  • 天の瞳 あすなろ編I
    ドラマになってたやつです。鈴木京香さんがお母さん役だったと思います。見てないけど。(笑)教育に携わるお仕事をされてる方には、ちょっと痛いお話かもしれません。そういえば、子供の時って、子供なりに色々色々考えたり悩んだりしていたよなぁって思い出したりもします。今は「子供に何がわかるのさ!」ってなもんです...続きを読む