灰谷健次郎のレビュー一覧

  • 天の瞳 幼年編I
    子どもの教育は、どうあるべきか。自由な教育とはいったい何なのか。大人は子どもに対してどうあるべきか。いろいろ考えさせてくれた。答えはまだ見えないけど。 勉強もろくにできない。言うことをきかない。良い子とは言えないけれど、なぜかこの本を読んで、できすぎた子どもだと思ったのが不思議だった。疑問はちゃんと...続きを読む
  • 子どもの隣り
    子供は大人が思うほど天使みたいじゃないし、けどやっぱり痛々しいくらい無垢なところもある。

    そういう意味でリアルかな~。
  • 天の瞳 少年編II
    中学生の時期って、大人でもあり、こどもでもあり、難しかったなぁって思い出しました。大人は誰でも中学生だった時期があるから、どんなふうに接して欲しかったか、思い出せたらいいなと思います。その子に任せてただ見守るって、とても大変なことだけど。
  • 海の物語
    現代の漁師の子供たちが自分たちのもっとも身近であった海、魚、そして漁師というものについて正面から向き合おうとする話。

    読み終えて気持ち良かった。
    都会で海に捨てられたゴミや廃棄物が結果として海や魚を死に追い込んでいる。という締めだったのですが、人間がやったことなんだから人間で蹴りが付けられるはずだ...続きを読む
  • 天の瞳 少年編I
    自分で考え、行動をするようになってきたこども達の成長が感じられます。昔はこどもだった大人達は、こども達に何をすべきだろうと、読んでいて考えさせられます。
  • 天の瞳 最終話
    灰谷健次郎さんが亡くなったため、もう倫太郎たちの話が読めなくなってしまった。どんな大人になっていくのか…続きが読みたい。とても残念でならない。
  • 天の瞳 幼年編II
    幼年編のつづき。じいちゃんの言葉のひとつひとつが重くて、とても考えさせられます。こどもは小さくても、その子なりに一生懸命考えたり、思うところはたくさんあったりするのだと思います。大人はそれをだいじにできるといいな。
  • 少女の器
    灰谷さんの本は血のにおいがする。
    濃くて熱い、親子や、友人や、恋人同士の間に流れる深い愛のにおいです。
    出てくる人物のイキイキとした喋りが小気味良く、さくさく読める一冊。
    でも内容はずしんと重い。
  • 少女の器
    魅力的なキャラクター設定は相変わらず。
    「自分の思い通りにしか生きてこなかった人って、 たぶん不幸せなんだろうなあ。」
  • わたしの出会った子どもたち
    小学校低学年の自分なんてもう思い出せないけど、自分もこんな子供だったと思いたい・・という子供が沢山。灰谷健次郎も教師として素晴らしいけど、子供ってこんなに素敵なんだなー。でも、これってふた昔ほど前でこの時代だからこそなんじゃない?とも思ってしまう。今もこんな子供たちいるのかな?なんとなく都会にはスレ...続きを読む
  • 天の瞳 幼年編I
    奔放でおおらかな倫太郎少年ののびやかな成長が心地いいです。でもそれ以上に見守る大人たちの愛情豊かなこと。見習わないと!!
  • 我利馬の船出
    意外な結末である。題名の意図するところは何であるのかを考えた。スウィフトの「ガリバー」のことも考えたが、著者は(他の作品を読んで感じたのだが)非現実的なことを書くのだろうかか?また、「ガリバー}同様に、物語が進むにつれて、漂流し大人の国へ行き着き、最後には夢であったと落ち着くのかと思った。しかし、そ...続きを読む
  • ろくべえまってろよ
    小学生の頃、国語の授業でよんだよね?

    小学生は
    『てえーと走る』んだって(笑

    今だからこそ読んで、ハッとさせられることが多いんだと思う。
  • 子どもへの恋文
    ただ純粋に子どもたちの、無垢で純粋でかわいらしい詩に心が温まる一冊です[m:66]
    嫌なことがあったときに、たまたま読んだら一瞬にして心が晴れていきました[m:1]
  • わたしの出会った子どもたち
    文体が古かったりなまりやこどものあどけない言葉をそのまま使っているので、読みにくい部分もありますが、ありのままを伝えたい、大事にしたいという著者の気持ちが伝わってきて、それがよさでもあると思います。
    そういったことで、前半は読み進めるのに私は時間がかかりましたが、後半は「教育に対する思い・考え」につ...続きを読む
  • 子どもの隣り
    「つばめがとまるところは みんな つばめのえきです」(燕の駅)
    「わたしは父や母をふつうに愛しているけれど、それはときどき、父母を憎んだり軽蔑したりするからだと思う。そういうことを父も母もわかってないみたい」
    「流行ばかり追いかけている子は、いちばん大事なときに、ちゃんとものが見えない子が多いみたい...続きを読む
  • 子どもに教わったこと
    はじめに。でさっそく心を奪われる。
    私は子供のために、子供のころを考えたり、書いているわけではありません。
    誰のために、物を書くのかと問われれば、自分のためです、というしかありません。
    人間を考えるのが、物書きの仕事です。
    その人間の中でも、一番面白いのが子供(若者)です。
    子どもが一番神秘的で、奥...続きを読む
  • 海になみだはいらない
    短編3つが入っている。
    ・海になみだはいらない:子どもたちと漁師達との生活。現在失われた生活がある。
    ・きみはダックス先生がきらいか:見た目はなんの取得もない私と同じ(私は見た目も中身も同じ)だが、しっかりと子どもたちを見ている先生の姿がある。優秀でないといわれる先生の真骨頂であろう。
    ・ひとりぼっ...続きを読む
  • ろくべえまってろよ
    短編が8つ
     おとなが子どもの位置まで目を下げて、子どもたちの生活を見る。
     大きな声で泣いて、怒って、騒いで、笑った。小さな世界が、再び目の前を横切っていく、という感じを甦らせてくれた。
  • とんぼがえりで日がくれて
     短編が9つ
    幼稚園や保育所の子どもたちが主人公となって、ひびの行動を表現している。 泣き・笑い・怒り・淋しさなどが、大きな自然と向かい合った感となってがせまってくる。