灰谷健次郎のレビュー一覧

  • 海の物語

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    千葉の海を通ったのに、一瞥もしないで海の本を読んでいたようです。海の生活の問題は、他人事でないな。

    灰谷健次郎さんの本は、小さい頃怖い印象があって、なかなか読めなかったのだが、残念なことをしたなぁ。(「兎の眼」の挿絵と灰色っぽい装丁、見たこともない「兎」の漢字が、何か恐ろしかった覚えがある)。登場人物への人見知りをすぐに解消してくれる、丁寧な人間描写に引き込まれて、あっという間に読んでしまった。

    子どもも大人も、いざというときは素直な心で。何がほんとの気持ちなのか、自分でもわからなくなってしまう時もあるんだけど…この本に出てくる人たちは、それぞれの正義がどれも間違いでなくて、だからこそぶつ

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    2014年12月31日
  • 林先生に伝えたいこと

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    人を見るもどかしさへの耐性が灰谷先生の魅力。相手にゆとりを持たせるのが優しさであり愛情、そんなのを再確認できるよな本。

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    2014年08月27日
  • 兎の眼 (角川つばさ文庫)

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    新任の小学校教師小谷先生が、
    子供たちや地元の塵芥処理場の住人との交流を通じて、
    本当に生きるという意味を見つめ直す物語。

    教室では一言もしゃべらず、衝動的に見える行動を繰り返す鉄三、
    その祖父バクじいさんの壮絶な過去、
    傍若無人ながら魅力的な先輩教員の足立先生、
    処理場の子供たちの闊達さ、逞しさ、可愛らしさ、
    さまざまな要素が重層的に重なって、
    しっかりとした学校ものになっている。

    すっかり忘れたけど『二十四の瞳』もちょっとこんな感じだったような。

    小谷先生は若くて美しいのに修行僧のようだ。

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    2014年01月26日
  • 天の瞳 最終話

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    灰谷さんが亡くなっていたことを、この本が未完だったことで知りました。もっと先が読みたかったので残念です。信念をしっかり持って生き抜かれた方、まだまだ伝えたいことがあったのでしょう。

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    2013年12月08日
  • 兎の眼 (角川つばさ文庫)

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    教育とは福祉とは何か、それ以前のことかもしれませんねぇ。大人でも子供でも読める本です。昔日本はこういう国だったと思いました。

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    2013年08月13日
  • 手と目と声と

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    久しぶりの灰谷さん。色褪せないというか…何故大人になってもこんな世界を描き続けられるのか、とても不思議。大人になると忘れてしまう大切なことを覚えていて、それを作品にできる人。本当に惜しい人。もっと書き続けて欲しかったな。私も、絶対に忘れないと決めたことが沢山あったはずなのにもうほとんど思い出せない。だから時々戻りたくなる、灰谷さんの世界。

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    2013年07月30日
  • 砂場の少年

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    脱サラ後に農場経営をしていた35歳の葛原順が、ある日妻の病をきっかけに中学校教師となり、「札つき」生徒たちの本音に触れ合うストーリー。

    以前読んだときは中学生で、葛原の教師とは思えぬ謙虚さに惹かれたけれど、今読み返すと、彼の謙虚さの裏側にある、揺るぎない自信のほうに惹かれていく。

    きっと、肩の力を抜いて生徒の気持ちに心を傾けられるのは、色々な経験を経て、不完全な自分のまま、人に寄り添う自信を持った人なんだろうなと思う。そして、相手を完全に理解できるという傲慢さを捨ててはじめて、お互いのことを少しずつ理解していく喜びを味わえるのかもしれない。
    と、読んでいてふと感じた。

    最後に、教材という

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    2013年03月10日
  • 天の瞳 あすなろ編II

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    人はひとりでは生きていけへん。
    じゃあどうやって他人と向き合うか、付き合うか。
    人それぞれと言ってしまえばそれまでだけど、こんな深く向き合うっていうのもあんだなー。と思った。

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    2012年12月09日
  • 風の耳たぶ

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    本を読んで味わう優しさというものを学んだ。
    僕の将来を決めた一冊。  批評しきれない優しさを持っています。
    是非読んで、批評してください。

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    2012年08月28日
  • 天の瞳 幼年編I

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    子どもの教育は、どうあるべきか。自由な教育とはいったい何なのか。大人は子どもに対してどうあるべきか。いろいろ考えさせてくれた。答えはまだ見えないけど。 勉強もろくにできない。言うことをきかない。良い子とは言えないけれど、なぜかこの本を読んで、できすぎた子どもだと思ったのが不思議だった。疑問はちゃんとぶつける。ごまかさない。そんな姿勢を、今の小学生や小学生だったころの私は持っていただろうか。

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    2012年08月19日
  • 子どもの隣り

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    子供は大人が思うほど天使みたいじゃないし、けどやっぱり痛々しいくらい無垢なところもある。

    そういう意味でリアルかな~。

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    2012年06月28日
  • 天の瞳 少年編II

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    中学生の時期って、大人でもあり、こどもでもあり、難しかったなぁって思い出しました。大人は誰でも中学生だった時期があるから、どんなふうに接して欲しかったか、思い出せたらいいなと思います。その子に任せてただ見守るって、とても大変なことだけど。

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    2012年04月30日
  • 海の物語

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    現代の漁師の子供たちが自分たちのもっとも身近であった海、魚、そして漁師というものについて正面から向き合おうとする話。

    読み終えて気持ち良かった。
    都会で海に捨てられたゴミや廃棄物が結果として海や魚を死に追い込んでいる。という締めだったのですが、人間がやったことなんだから人間で蹴りが付けられるはずだ。なんてかっこいいこと言える小学生。きっと実行にうつしてくれると思わされてしまいました。

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    2012年04月15日
  • 天の瞳 少年編I

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    自分で考え、行動をするようになってきたこども達の成長が感じられます。昔はこどもだった大人達は、こども達に何をすべきだろうと、読んでいて考えさせられます。

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    2012年03月25日
  • 天の瞳 最終話

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    灰谷健次郎さんが亡くなったため、もう倫太郎たちの話が読めなくなってしまった。どんな大人になっていくのか…続きが読みたい。とても残念でならない。

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    2013年04月24日
  • 天の瞳 幼年編II

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    幼年編のつづき。じいちゃんの言葉のひとつひとつが重くて、とても考えさせられます。こどもは小さくても、その子なりに一生懸命考えたり、思うところはたくさんあったりするのだと思います。大人はそれをだいじにできるといいな。

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    2012年01月25日
  • 少女の器

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    灰谷さんの本は血のにおいがする。
    濃くて熱い、親子や、友人や、恋人同士の間に流れる深い愛のにおいです。
    出てくる人物のイキイキとした喋りが小気味良く、さくさく読める一冊。
    でも内容はずしんと重い。

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    2011年11月13日
  • 少女の器

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    魅力的なキャラクター設定は相変わらず。
    「自分の思い通りにしか生きてこなかった人って、 たぶん不幸せなんだろうなあ。」

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    2011年10月29日
  • わたしの出会った子どもたち

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    小学校低学年の自分なんてもう思い出せないけど、自分もこんな子供だったと思いたい・・という子供が沢山。灰谷健次郎も教師として素晴らしいけど、子供ってこんなに素敵なんだなー。でも、これってふた昔ほど前でこの時代だからこそなんじゃない?とも思ってしまう。今もこんな子供たちいるのかな?なんとなく都会にはスレた子ばかりの気がしてしまう。などと大人が判断してはいけないんですよね・・。

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    2011年09月10日
  • 天の瞳 幼年編I

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    奔放でおおらかな倫太郎少年ののびやかな成長が心地いいです。でもそれ以上に見守る大人たちの愛情豊かなこと。見習わないと!!

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    2011年08月11日