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Posted by ブクログ
カフェでぱらぱらと読んでいて、何度も涙がこみ上げてきた。
児童文学批評家の清水真砂子は灰谷文学を「良心のいきつくところ」と題して、その意義と限界を論じた(『子どもの本の現在』)。灰谷文学の是非はともあれ、彼がそこから学ぼうとした、社会的弱者(人間的弱者ではない)への眼差しは、今の日本で皆無に等しい。
時に鼻につく部分や、あまりに素朴すぎる部分があるのは事実だが、この本のエッセイには、読者にその良心を喚起するだけの力がある。
灰谷が子どもと縁した時代からさらに社会と子どもは変わってきている。それでも、大人が子どもに対するとき見失ってはいけない良心の力を彼の文章は持っていると思う。
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