灰谷健次郎のレビュー一覧

  • 子どもに教わったこと

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    カフェでぱらぱらと読んでいて、何度も涙がこみ上げてきた。

    児童文学批評家の清水真砂子は灰谷文学を「良心のいきつくところ」と題して、その意義と限界を論じた(『子どもの本の現在』)。灰谷文学の是非はともあれ、彼がそこから学ぼうとした、社会的弱者(人間的弱者ではない)への眼差しは、今の日本で皆無に等しい。

    時に鼻につく部分や、あまりに素朴すぎる部分があるのは事実だが、この本のエッセイには、読者にその良心を喚起するだけの力がある。

    灰谷が子どもと縁した時代からさらに社会と子どもは変わってきている。それでも、大人が子どもに対するとき見失ってはいけない良心の力を彼の文章は持っていると思う。

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    2011年12月10日
  • 天の瞳 幼年編I

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    反抗期真っ盛りの時に読んで感銘を受けました。幼少編の中で一番印象に残っているのは“添う”という言葉。子供を甘やかすのではなく、かと言って突き放すという意味ではない。添うてあげるって言葉が胸に響きました。叶うなら、倫太郎たちの成長を最後まで読みたかった… 

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    2011年10月15日
  • せんせいけらいになれ

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    子どもの感性は素晴らしいな、と思いました。
    子どもは純粋ゆえに残酷で、導いてあげられる大人が
    必要なんだと思います。
    仕事で、先生をしている方々に時々接しますが
    残念に思うことも少なくないので
    ぜひこの本を読んで欲しいです。

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    2011年10月12日
  • 天の瞳 幼年編I

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    以前にドラマ化されたものの原作。枠にはまらないことってどういうことなのか、教育はどうだといいのか、すごく考えさせられます。じいちゃんのことばのひとつひとつがとても素敵。

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    2011年09月23日
  • 子どもの隣り

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    灰谷さんの描く子どもは子どもっぽくなくて、でも確かに子どもで。
    子どもならでは本質の付き方が本当に素敵だなと毎度思います。

    この本は4作品を集めた薄い短編集ですが、
    そんな短い話の中にも、生と死を子どもに乗せてありありと描いています。

    ほっこりするけれど、どこかヒヤッとさせられる、そんな一冊でした。

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    2011年09月11日
  • 太陽の子

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    ふうちゃんは最強だ。

    2024年6月
    読み直した。
    13年も前に読んでいた。
    当時は気が付かなかった、いろいろなことに気がつく。
    とても寂しいけれどあったかい、難しいなんとも言えない小説。
    直接影響うけて、しんどいくらいではないが、重いし、むごい話もある。

    色が最初にたくさん登場する。
    赤い色で始まって、最後は青い色で終わっている。なにか意味がありそうだけどそうでもないのかな。

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    2024年06月22日
  • 天の瞳 幼年編I

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    10年前、初めて子供を持つ頃、灰谷さんの本を読みまくったのですが、その中でも自分にとって一番印象に残る言葉がたくさん綴られているのが「天の瞳」かも知れません。
    久々に再読して、好きだった言葉を再確認しました。
    ところどころ芝居がかりすぎてるセリフは照れくさくなってしまうのですが…

    ともかくじいちゃんがめっちゃいい味出してるんですよねー。
    「心の目の開いてない人は、本当の人の心が読めんから、人からも相手にされんし友達もなかなかできん」
    「知識を説く職人にろくな仕事師はおらん。知識を知恵に変えた職人がほんとうの仕事師。」
    かっこいいっす。

    とくに、出会いについてのじいちゃんのセリ

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    2011年05月15日
  • 子どもに教わったこと

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    ネタバレ

    『わたしも、やがてこの世を去るときがくるのですが、そのときも、教師だったときのこと、子どもらと日々をすごした、そんな夢を見るのでしょうか。』と残した灰谷さん。今頃、子どもたちとの夢を見ているのでしょうか。そう思いを馳せたくなりました。

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    2014年12月22日
  • ワルのぽけっと

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    短篇集なのだが、灰谷さんの短篇集どれもいいんだけど、今回はすべての短篇にはっとさせられた。もの凄く鋭い『ワルのぽけっと』から、例によって風の子保育園の『いくちゃんというともだち』まで、本当にどっきりさせられる視線の鋭さ。灰谷さんの眼はつよい。ファンなら誰でも知っていることだが、それでいてもの凄くやさしい……。今までと順位が変わった。灰谷さんの小説は、1位太陽の子、2位ワルのぽけっと、3位少女の器、で決まりですね。(個人的には、ですが。)それと、『ブゥ一等あげます』が、好きです。


    こんな感想しか書けませんでした。
    いつか作家になることを夢見ている者としては、すごく悔しいのですが、(言い訳でな

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    2011年06月14日
  • 天の瞳 最終話

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    灰谷さんの遺作。
    物語は途中で終わるが、なぜか終わり方がものすごく良い。
    あの不良少年元気かなぁ?

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    2011年01月31日
  • 天の瞳 幼年編I

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    バイブル的な本。倫太郎と周りを取り囲む人たちとの優しい物語。一見破天荒に見える倫太郎の行動も、じつはちゃんとした理由があって。子どもを見つめる灰谷さんの優しい瞳がそのまま作品になったような話。

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    2010年11月20日
  • 天の瞳 最終話

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    ネタバレ

    天の瞳シリーズは、あまり好きでないので、すべて読んでいるわけではない。
    だが最終話を読んでいて、いろいろ感じるところはあった。
    また最後の作品、ということで、かなり気になっていた。

    『乾いた魚に濡れた魚』は、好みドストライクで、
    またものすごい感銘を受ける。
    それだけに、完結していないことを残念にも思うが、
    途中の作品――なので、灰谷健次郎という作家の仕事の途中を
    見られて、親しげな感じを抱いた。

    よくも悪くも一番最後だ。先生が伝えたかったことは、
    ほぼ取りこぼさずに、私の中に生きていると思う。
    取りこぼしたこと、汲み取れなかったこと、それもたくさんあるとは思うが。
    それでも、先生のお陰で

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    2011年06月14日
  • 天の瞳 幼年編I

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    全てのあらゆる世代の人に読んでほしい作品。
    読み始めたら途中でなんかやめられない!!

    灰谷さんの本に出てくる人たちは皆
    強く、優しく、まっすぐ生きてる。
    作者の本を読むたびに、しっかり生きろよっと自分が言われている気分になるんだなー

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    2010年10月02日
  • 天の瞳 最終話

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    天の瞳は、主人公の男の子たちが大人になる前に終わっているのが良い。

    この最終話は、灰谷さんが闘病生活に入るために、途中で執筆を中断しているから、
    文章が最後途切れている。

    それを見て、
    ああ、この人が遺してきた作品を、読まなきゃと思った。
    灰谷さんは、教育界においても、偉大だ。。

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    2010年09月16日
  • 天の瞳 幼年編I

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    倫太郎のモデルになった方と出会うきっかけで、子供?の頃一度呼んだ本を読み返し・・。一気に読んでしまう作品。

    やんちゃな子供を持つお母さん、お父さん、
    10歳くらいの元気な子供達に読んで欲しいお話。

    読めば心に響くものが必ずあります。ぜひ!

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    2010年09月01日
  • アメリカ嫌い

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    面白くて一気に読んでしまった。エッセイは読みやすいのが一番。そして率直な意見であればあるほど良いと思う。灰谷先生の著作をまた読み返したくなった。

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    2010年07月29日
  • 子どもに教わったこと

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     教育者として、子どもたちに携わってきた自分をふり返ってみた一冊。
     灰谷健次郎自身が経験してきた、教育世界と自分の理想をかけ合わせながら、語っている。
     教育に係わる方々にぜひ読んでいただきたい。

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    2010年06月15日
  • 海になみだはいらない

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    2010.05.24. 何年かぶりの再読。よいです、心がじわじわとあったかくなる。ダックス先生、小学生の時に読んでから、何年経っても同じところでにこにこしているよう。

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    2010年05月24日
  • 天の瞳 幼年編I

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    高校時代に灰谷作品に救われた(もう10年近く読んでないけど、その時はほぼ全作品読んだ)
    これは完結することなく、灰谷さんが亡くなってしまった。

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    2012年02月09日
  • 砂場の少年

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    こんな中学生は今は少ないかもしれない。でも、葛原先生の周りの先生たちみたいな先生はたくさんいますね。一度是非読んで、考えていただきたいです。

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    2010年02月20日